アッテンボローと言えば?"Top 10 David Attenborough Moments"

アッテンボローと言えば

 

さて、アッテンボローと聞けば、みなさんはまず誰を思い浮かべるだろうか?

 

銀河英雄伝説アッテンボロー提督か、イギリスのサー=デイヴィッド=アッテンボローの二択といったところだろうか。

 

どちらも同じくらいの熱量で触れたいところだが、今日のトピックは後者でいきたいと思います。

 


イギリスが誇る、動物ドキュメンタリープレゼンターであり、動物学者

 

サー=デイヴィッド=アッテンボローと言えば、数々のBBC制作による動物ドキュメンタリーシリーズで有名で、その功績からイギリス王室よりSirの称号を与えられています。

自然科学系では世界一有名な学者でもあり、最近ではあのグレタ=トゥーンベリさんから請われて対談もしています。

https://youtu.be/sVJqre89f3k


まあ言ってみれば、日本の誇るムツゴロウさんの上位互換な存在です。


しかし、麻雀狂で葉っぱ好きの裏の顔もあるムツゴロウさんに対し、アッテンボロー氏はひたすら動物好きが画面から伝わってくる感じですね。

 


オススメの英語教材

 

自分がニュージーランドに住んでいた時、よくナショジオ系のドキュメンタリー番組をテレビでよく観ていたんですが、一番面白かったのがアッテンボロー氏の動物ドキュメンタリーでした。

 

例えば、接写によるリアルさに拘ったカメラアングルとかも圧巻なのですが、何よりアッテンボロー氏のユーモアと動物愛あふれる、癒し系の声のナレーションが、とにかく聴いていて心地良いのです。

 

イギリス英語は取っつきにくいイメージですが、アッテンボロー氏はゆっくりと語ってくれるので聞き取りやすく、クイーンズイングリッシュならではの格調高い表現も、なんだか講談の名調子のようなカタルシスさえ感じさせてくれます。

 

おそらくシャドーイングの教材とすれば、最高のイギリス英語マスター教材となるでしょうが、そこまでの英語力もなく、シャドーイングは自分には無理でした。

 

しかし、英語字幕をオンにして観ていたことで、ずいぶんヒアリングの練習になったのは実感としてあります。

 

ニュージーランドは面白いことに、一時間遅れで放送している同一のチャンネルが複数あり、同じ番組を繰り返し観るのも、ヒアリングに良い一因でした。

 

理解が進むと、頭の中で勝手に日本語吹き替えされていき、好きな声優さんが喋っているように錯覚してくるんですよね。


アッテンボロー氏の場合、森本レオサザエさんののり平ですね。好好爺とした、のんびり口調が実に良いのです。

 


ということで、最後にBBC公式YouTubeチャンネルにあったアッテンボローTop10オススメドキュメンタリー動画を貼っておきます。

 

あの皮肉屋のイギリス人をして、国の宝と含意なく言わせるアッテンボローさん、もはや人類の宝です。

 

にしても動画にもある、歌姫アデルのミュージックビデオで、アデルを野生動物に見立てたアッテンボロー語りは、実に英国らしいユーモアセンスですね。似たのを見たことはあったけど、これが元ネタだったのか!

 


Top 10 David Attenborough Moments - YouTube

 

追記

ネトフリックスのドキュメンタリー

「Our planet」

https://youtu.be/9FqwhW0B3tY

孤独のまま死んでいく人とは?

自己“表現”と自己“実現”の違いとは


自分の本当にしたいことは何か?料理は好きだが、料理人としては一流にはなれなかった。

 


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一流になるには、四六時中そのことを考えられるほどの情熱、あるいはそれに値する対価が必要だろう。自分にはそれがなかった。


ニュージーランドに住んでいた時、一緒にレストランを始めようとした、元オーナーシェフの突然死は、色々と考えるキッカケを与えてくれた。

 


自己実現という言葉は好きではない。他人の評価をチラ見するようなフワフワした言葉ではなく、自分自身に手応えを感じたかった。

 

しかし、結局のところ、家族は得ても長続きはせず、その後もどの集団に属することもできないことを、さんざん実感しただけだった。


アリにはなれないし、凍えているもの同士では、温め合うことにも限界があった。

 

バランスが悪い人間だと自分でも思う。引きこもっていた時もある。


海外という、自分が苦しんでいる“外側”の世界があることを若い時に知らなかったら、それこそとっくに死んでしまっていたかもしれない。


ニュージーランドから帰ってきた後、2017年にオランダへ下見に行ってみたのは、実のところ将来的な尊厳死も考えてのことだった。

 

 

 

自殺願望と希死念慮の違い


それは自殺願望とは少し違う。希死念慮には似ている。


よくある話だが、小学生の時にいじめられてから、耳の後ろでいつも、「お前は生きる価値のない人間だ」と死神にでも囁かれているような、自分に対する不信感みたいなのがあるのだ。

 


そんなこと実際には、誰にも言われたことはない。しかし、呪いのように、完全に振り切ることは出来ない。

 

 

 

ギフテッド


さて、突然話は変わるが、二年も同じ仕事をすると、何かしらの特殊な能力が身につくと経験上感じる。

 

大した能力ではない。肉に火が通るベストの瞬間とか、天ぷらが余熱で揚がるタイミングが分かるといった、ささいなことなものの、感覚がいつの間にか変容していることに、ふと気づく瞬間がある。

 

そしておそらく、そういった感覚は、大なり小なり、誰もが獲得していくものなんだろう。それは英語で言う、ギフトみたいなものなのかもしれない(。。と思ってたけど、英語のギフトは、どうやら生来持っている才能のことのようです)。

 

 

 

孤独のまま死んでいく人とは


介護の仕事をしていた時には、目の前の人が惜しまれて死んでいくのか、それとも孤独の内に死んでいくのかが分かるようになった。

 

人は、認知症になると、二つの人種に別れるが、その人自身が「むき出し」になる点は一緒である。 

 

ボケてもそれを受け入れて、持ち前のキャラクターそのもので周囲に愛される人は幸福だ。惜しまれながら、幸せに死んでいける。

 

一方、心に後悔や、わだかまりといった、「未処理の宿題」を抱えたまま認知症になった人は、一生それにとらわれながら生き、孤独の内に死んでいくことになる。たとえ家族に看取られたとしても。

 

それは見ていてつらかった。そして、自分に置き換えてみて、恐怖だった。

 

誰かを恨んだり、悔やんだりしながら、人生を終えるのだ。何より恐怖なのが、自分自身に対するグリップ感みたいなものさえ失ってしまうこと。

 

それは、まるで魂の牢獄のようでもあり、あるいは人生そのものに復讐されているようでもあった。

 

 

。。まあ、つまるところ、自分は後者の人間なので、できれば認知症になる前に自分の始末をつけたい。他人や家族に迷惑をかけることなく。

 

 


尊厳死の是非


しかし、尊厳死が認められているオランダやスイスでも、実際には死の病にかからないと尊厳死はできない。


それでも、いつかまたオランダに行ってみたい。人は結局一人で死ぬし、死ねるなら別にいつ死んだっていいと思う。痛いのは嫌だけど。

 

おそらく今世紀の早ければ中頃、地球が人口を支えれなくなった時、尊厳死は現実的な解決方法の一つとして検討されるだろう。

その時でも遅くはないが、何もなし得ないまま死んでいくことの方が怖いと思う。

 

 


アリとキリギリス


足りないのは、つまるところ“覚悟”みたいなものなんだろう。自分には、自分にできることしかできない。与えられるものしか与えれないし、核になるものを否定されても、変わることは出来なかった。

 

文章を書くことで正気を保ってきたような人間が、そこに価値がないことを咎められてもどうしようもないのだ。

 


そしてアリになるには、アリになる覚悟が必要で、自分はどこまでいってもキリギリスでしかなかった。

 

四十を過ぎて今さらそんなことに気づくのも何だが、むしろ早く気づけて良かったと思う。ローンやなんかで身動き取れなくなってからでは、そこに幸せを見つけれなければ、先に心が死んでいくだけだ。

 

疲れただけの大人には、なりたくはない。

 

そして別に、ただ遊び呆けるのがキリギリスというのとも違う。キリギリスだって生きるために仕事はしている。

 


そもそもキリギリスは、「自己表現(※自己実現ではなく)」を、その生涯を掛けてやっていただけだと思う。アリとキリギリスのどちらが偉いとかいう話ではない。


同じく、キリギリスの不幸も、他人の価値観で決めつけていいものではないはずだ。

 

そして、自分自身を嗤うことが出来るのは、動物と違う、最も人らしい行動の一つだろう。

 

 

自分を唯一駆り立てる(ドライブ)するもの


もう一つ幸運だったのが、本当にやりたいことが見つかったことである。ようやく気づいたと言うべきか。


何のプロにもなれなかった自分が、唯一ユニークでオンリーワンな存在になれたのが、小学生の頃から30年以上続いていたサバゲー(サバイバルゲーム)だったのだ。ニュージーランドではかなり有名なプレイヤーにもなれた。

 


サバゲーはオモチャの鉄砲で戦うことから、「戦争ごっこ」と日本では思われがちだが、世界中で一番競技人口が急増している、実は“日本発”のスポーツである。

 

海外では、チームビルディングスポーツとも捉えられていて、学校のレクリエーションや、職場のみんなで参加というのも珍しくない。


連係しないと勝てないなど、サッカーや野球のような「団体競技」の側面もあり、気軽にストレス発散にもなるので、武器といったものに偏見のない海外では広く受け入れられている。

 


また、サバゲーのもう一つの特徴として、「心理戦」いう側面もあり、これも実に奥が深い。

 

殺し合いの疑似体験という、ある意味究極の“非日常感”を味わうことになるからだ。武道の試合のようなものだ。これほどのスリルは、日常生活ではなかなか味わうことは出来ない。

 


そして、そういった非日常の極限状態だからこそ、普段とは全く違うことも起こるようになる。

 

たとえば、ある特定の状況では、自分が、たとえ相手の視界に入っていても、“視えなくなる”ということが起こる。

 



心理学的サバゲー戦術論日本語版仮 - 海外でサバゲをやってみた Ninja St☮g plays Airsoft in the world

 

それが今のところ、三十年以上という、人生でもっとも長く続けたことで得た能力になる。認知心理学の観点からだと、なかなか面白い論文が書けそうだが、実生活では全く役に立たない。


それでも、いつの間にか背後に回り込み、ナイフキルを重ねる戦い方から、ニンジャやスニーキーバスタードなどと畏怖されたのは、楽しい経験となっている。キリギリスとしては愉快な思い出だ。


まあ、知らない人からすると、それこそ「知らんけど」だが。

 

 

 

一万時間の法則


「一万時間の法則」のように、一流になるために投入した時間、それも没頭といえる時間のみがカウントされるなら、戦術について考察し、試行錯誤しながらそれを実行してきた時間は誰にも負けない。それで英語のも書いた。


今は、もっと海外で自分の戦術論を試して、さらに極限状況での心理学の知見を深めたいのが希望だ。一つ法則らしいものを見つける度に、この上ない充足感を得ることが出来る。

 

 

オランダでは苦労してナイフキルに成功した。木のまばらな真っ平らなフィールドで、複数の相手に気づかれずに背後に回り込む困難さを想像してみて欲しい。

15分以上かけて慎重に迂回し、タイミングをさらに待ってナイフキルを成功させ、オランダ人に驚かれた。

正直、料理人として料理をほめられたよりも嬉しかった。


それは、自分にしか出来ないことだからかもしれない。たとえ生産性のないことだとしても。

 

もちろん、それで食っていける訳ではない。だが、将来的に多くの仕事がAIに取って代わられると言われる中で、やれなかった後悔をその時になって感じたくないだけなのだ。幸いなことに、まだ身体は動く。

 

そして、「足ること」さえ出来れば、案外ささやかな幸せを大事にすることで生きていけるものだ。もともと物欲は少ないし。

 

 

ということで、とりあえず2020年のオリンピックまでは、東京をベースに日本や世界に遠征サバゲーしながら、変わってしまう前の日本や世界を自分の目でできるだけみておきたいと考えています。


巨大地震なんかが起こったら。。その時は最初にすんなり死ねた方が楽だろうな、きっと。富士山も噴火したら日本終わりだし。

 

まあキリギリスは所詮キリギリス。精一杯自己表現できたら悔いはありません。

 

 

 

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以上が、2018年に岡山から上京してきた時書いた、それまでの「棚卸し」みたいな文章になります。

 


つまるところ、自分の苦しみを両手でアチアチと持て余して、右往左往しているだけの人生でしかないようです。

自分を救えるのは、結局は自分自身でしかないのでしょう。

 

 

でも世界が変わってしまうと書いてましたが、まさかコロナでこんな世界になるとは思っていませんでした。

 


ただ、今はかつての大正時代に似ているとはずっと思っています。大変な時代が始まる前の、端境期みたいな平和で無風な時代。

当時の人は、きっと昭和に入って、戦争が激化していく最中に、フッと大正時代が良い時代だったのを思い出しただろうと思うんです。

 


そして、令和もあと何段階か変化があってから、平成が何だかんだ言って、まぶしいほどの時代だったと振り返るような気がします。

 


五年十年先どころか、来年すら分かりかねる時代ですが、ちょうど自分の原点を今再確認できたのは良かったです。


さて、オランダでは日本人だけは起業しやすいようですが、何をしましょうかね。

実物の土方歳三の刀から分かること


○30秒特報|映画『燃えよ剣』公式サイト 2021.10 - 海外でサバゲをやってみた Ninja St☮g plays Airsoft in the world

 

GW限定公開!土方歳三の刀を見に行きました

 

土方歳三の佩刀、和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)を見に行く。一年に数日、ゴールデンウィークの間だけ見学できるそうなのだ。

 

 

ゴールデンウィーク二週間前くらいに思い出し、土方歳三資料館HPをチェックすると、ほとんど埋まっていて焦った。

 

 

早い時間しか枠が空いてなかったが、5/1(土曜)の12:30~13:00までに一人空きがあったので即予約。

 


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当日、早起きして高幡不動にまずは参拝。天然理心流一門の額が献上してあるとのことだが、空気感を味わっただけで満足したので、土方歳三銅像に手を合わせるだけにする。


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昼に天丼を食べ、モノレールに一駅乗って万願寺駅下車。歩いてもそんなに遠くなさそう。

 

 

モノレールなので上からよく見え、駅そばにある土方歳三生家の立派な門がすぐ分かった。


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しかし、思っていた武蔵の国の牧歌的な風景とは言い難く、地方都市によくあるチェーン店の乱立で、無個性な町並みになってしまっている。

 


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万願寺駅から五分も歩かず、土方歳三生家に併設の資料館に着く。立派な門があるが、塀がない造りで、オープンな地域性があるのかもしれない。

 


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資料館の前にテントのお土産屋があり、石田散薬と饅頭とうどんを買う。

 

 


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庭には土方歳三が子どもの頃に、自ら植えた矢竹が生えていて、小さい道場みたいなスペースが資料館となっている(入り口の柱は、歳三が相撲の稽古をしたものを移築したそう)。


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受付横(裏?)に天然理心流の木刀が飾ってあり、許可をもらって持ってみる。


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直刀でとんでもなく太い。鍔がまたゴツい作りで、実戦的な流派だったのが伝わってくる。木刀というより、木剣の方がしっくりくる。


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天然理心流は、竹刀での試合はあまり強くなく、斉藤一などの他流の剣客を小日向の道場時代に食客として住まわせ、試合に出てもらったりしていたそうだ。

 

 

防具を着けずに、こんなゴツい木剣で撃ち合いをしていたのだろうか?
ふと、薩摩の示現流を思い出した。丸太のような木剣で鍛練すると、剛剣が育つのかもしれない。

 

 

 

受け付けを済ませ、入り口で靴を脱いで資料館へ。あまり広くない一室だが、興味深い資料がいくつもある。

 

 

正面奥に和泉守兼定が展示されてあり、直系子孫の館長、土方愛さんの解説を聴く。

 


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柄糸の具合から、歳三は鍔元を人差し指と親指で強く握る傾向があったそうだ。つまり、右手が主の握り方で、とても興味深い。

 

 

 

というのも、今日の剣道の握りは、左手が重要視され、右手は添えるだけというのが常識だからである。

 

 

なので例外なく剣道経験者は左手が強くなり、中学時代の部活でしか経験がないが、自分も左手だけ握力が40kg以上あった。

 

 

その現代剣道の常識からすると、歳三が右手が主で刀を振っていたのが、とても奇異なものに感じられる。

それか、居合い抜きのように、右手一本で振り抜いていたのかもしれない。

 

 


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和泉守兼定は、さすがに徳川譜代の大大名、松平容保公から贈られたのもあり、鞘からして豪華。


かといって、華美という訳ではなく、会津塗りの落ち着いたワインレッドを濃くしたような艶消しカラーに、鳳凰が意匠として黒く散っていて、渋いの一言。

 

 

鳳凰も遠目ではよく分からず、鞘に刀傷があると解説されていたからそう思い込んでいたのが、近くでよく見ると黒い鳳凰だったのだ。クソかっけー!

 

 


刃文やらは勉強不足でよく分からないが、「刃を止める茎(なかご)が血でゆるんだ」と言われる、目の前にある歳三の刀が、一体何人の血を吸ったのだろうと思うと、なんだかゾクゾクした。

 

 


それにしても三十分はあっという間だった。石田散薬のトートバッグ1700円も欲しかったが、使う機会がないだろうからあきらめた。

石田散薬の、当時の小売していたサイズのものが複数入ったのが千円くらいで売っていたので、これは欲しいと思って買ったら、饅頭でガックリした。そりゃ、薬事法的にも当時のものが売りに出せる訳もない。

 

まあでも、新撰組のふるさとの日野の雰囲気も味わえたので良かった。

 

 

 

 

電車に乗ってから、資料館のパンフを読んでいて驚愕の事実が。

 

生家はもともと石田寺の近くにあったそうだが、多摩川の出水により流され、移築して今の場所となったとある。

 

 

え?歳三が生まれ育った場所とは違うの??と思ったが、出水があったのが歳三が12歳の弘化三年とあるので、生家であるのと、今の場所に成人後も歳三が何度も来ていたのは間違いない。

 

 

バラガキ(手のつけられない乱暴者)と言われていた土方歳三は、多摩時代のケンカや命の遣り取りで独自の戦術眼を磨き、のちの新撰組、函館戦争へと繋がっていく。

 

その原点と、彼自身の魂とも言える佩刀、和泉守兼定を目の当たりにできたのは得難い体験だった。

 

 

余談であるが、土方歳三が生き残っていたIfが、大人気アイヌマンガ「ゴールデンカムイ」の大きなプロットの一つで、これがもう痺れるくらいに土方像を再現していて、抜群に面白い。

 

いつか京都の壬生巡りや、函館周辺の土方歳三が戦い、散ったといわれる場所にも行ってみたい。

 


さて、他にも多摩地区には新撰組関連の場所があるみたいだが、新撰組のコスプレ着用とかにはあまり興味が湧かなかったので次の目的地へ向かうことにする。

 

 


福生駅すぐの巨大インドアサバゲーフィールド


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土方歳三資料館を出たのが13時、恒例の地方スーパー巡りですぐ近くのいなげやへ寄ってみるが、特に多摩地方らしいものも発見できず。

 

 

サバゲーフィールドの予約が18:00~22:00。まだ14時くらいでどうするか迷う。

 

 

とりあえず立川駅まで行ってみると、その巨大さと人の多さに度肝を抜かれる。川崎みたいや。

 

鈍行に乗って奥多摩へと向かい、こんな山奥が東京都かと感嘆し、また帰ってくると、ほどよく時間が潰せていた。

しかし、ヱヴァンゲリヲン劇場版を観に行くという選択肢もあったと、家に帰ってから気づく。

 

 

福生駅近くの評判の良い定食屋「引田屋食堂」で早めの夕食。


この定食屋さんがアタリだった。アジフライが絶品とのことだったが、海老フライの方が半端ない。しっかりとした身の詰まった食感のある海老フライで、このクオリティーだと、老舗の天ぷら屋だと天丼でも千五百円以上はするだろう。
それがアジフライと海老フライどちらもついた定食で、たったの税込み770円なので頭が下がる。

 

 

味噌汁は若干ぬるかったが、出汁もしっかりしているし、ぬか漬けも漬かりは浅いが爽やかでおいしかった。

 

他の人のレビューに、和の鉄人道場六三郎氏の弟子とあったが、それも不思議ではなかった。


そこら辺の定食屋さんとはレベルが違うのに、リーズナブルな価格で地域の人に愛されているのにも好感を持てた。

 


やっと18時となり、福生駅すぐのインドアサバゲーフィールド「BLKFOX(ブラックフォックス)」へ。


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このBLKFOXというフィールドは、福生駅東口を出て数十歩という、圧倒的なアクセスのよさを誇っている。どしゃ降りでも問題ない。

 

少し分かりにくい入り口だが、地下は広く、都内インドアフィールドとしては、最大なのではないだろうか。

ノベリティーグッズの種類とセンスが秀逸。ガチャガチャで集めれるのも、遊び心を感じさせるほか、無人販売のメリットもあるのはナイスアイデアだと感じた。


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フィールドは、迷路状のベニヤ板の壁で構成されていて、遠距離の撃ち合いは外周部分のオープンな場所でしか起こらない。

 

広いのもあって、20人弱だと裏取りに成功しても、五分間殲滅戦では、少なくなった敵に遭遇するのも難しいことが何度かあった。

 

参加者のマナーも良く、女性常連さんも沢山いて、みんな動きがよく、強かった。

スピードQBのプレイヤーの人に、日本でのHPA(高圧縮エアー)事情の話も聞けた。CO2で運用すれば、あまりかさ張らないが、やはり外部ソース許可のフィールドは関東でも少ないそう。


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インターバルが少ないガン回しも良かったのだが、フラッグ戦もあったりすると、もう少し駆け引きの醍醐味も味わえて、単なる撃ち合いではなくもっと良かったろうにな~と感じた。

 

しかし、味方殺しを二回もしてしまったが(BLKFOXは、味方殺しは撃った方もヒットになる)、味方を撃つ時だけは、ロクに狙わないのに一撃必中となるお約束をやってしまった。

 

最後に当日のプレーから。とても良いフィールドなので、もっと人気が出ると思う。米軍基地も近いし。

 

1May2021 福生駅BLKFOX 敵を引き付けて味方がゲット

 

1May2021 福生駅BLKFOX 回り込まれたと思い込んで味方殺し

 

 

地下神殿はモビルスーツデッキ説

念願の地下神殿!こいつぁーすげーや!!MSデッキみたいじゃ。


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前日金曜日の夜中に首都圏外郭放水路(通称、地下神殿)HPをなんとなくチェックしていると、14:00からの地下神殿のみ千円のコースが1人だけ空きがあった。勢いで予約。

 

巨大建造物フェチとしては、ずっと前から行って見たかったのもあるが、「翔んで埼玉」を最近観たら、地下神殿でのシーンがあった。これは行かねばなるまい。

 

 

春日部まで、バッグと折り畳み自転車インで電車に乗る、初輪行を試みたが、膠着したか折り畳み方法を忘れていたかで折り畳めず断念。マイガッ( ´Д`)

 

 

 

なので少し駅から遠い春日部市場はあきらめて、春日部手前の駅で降りてランチを済ませ(残念ながらランチはハズレだった)、また電車で最寄り駅の南桜井駅まで行く。

 

Google マップ「レストラン ピノ
https://goo.gl/maps/uMCSXe4EMMsi6Gd3A

 

バスがあるだろうと思っていたら、月水金だけ運行という謎のタイムテーブル。


今日は土曜日、しかも祝日なのである訳もなく歩く。まあ想定内。2km強あるが、一時間あるのでのんびり散歩。

 

 

実に風合いのある、農家の間を抜けて歩いていると、まだ桜は一分咲きほどだが、日差しが強くどんどん暑くなってくる。コート着て来なくて良かった~。

 

 

土筆は野菜で一番おいしい

 

地下神殿手前の公園まで来て、懐かしい匂いに春を実感する。甘酸っぱいような野山特有の春の香り。上京して二年半、初めてこの香りに遭遇したが、田舎もやっぱりいいな~。つくし食べたいな~。

 

はかま取りが大変だが、よく炒めて砂糖と醤油で煮れば、ほろ苦さが最高の旨みへと変わり、野菜(山菜にとどまらず)の中では一番美味しいと思う。

胞子がなくなったのも、それはそれでうまいし。

 


という話を他の人にすると、つくしを食べたことがないか、つくしは散歩道に勝手に生えているもので、犬のオシッコで汚染されているものと思われているのか、実にビミョーな反応をされる。

 

そんな場所のなんて採りませんよー。庭にいっぱい生えるからです。


同じく庭でとれた、ふきのとうやウドも、ふき味噌や天ぷらにすると最高♪( *´艸)

 

 



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。。脱線した。

 

そんなこんなで外郭放水路調圧水槽(正式名称)に余裕をもって到着。併設のミュージアム龍Q館内で受け付けを済ませ、展示物を見学。やはり数々の映画やテレビでロケに使われたようで、写真やサインが沢山展示してある。Tシャツ2500円。微妙。

 


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床一面に埼玉県を中心とした、広域航空写真があり、なかなか見飽きない。


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五分前になったので、入り口サッカー場近くにあった地下神殿入り口の集合場所まで歩く。微妙に遠いので、も少し早めに移動した方が良かった。

 

 

点呼とかはなく、案内のお姉さんの説明を聞いた後、人数だけカウントされて階段を下っていく。

 

百段以上あるので身構えていたが、思ったより帰りの登りもそんなに辛くはなかった。


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それより驚いたのが、地下空間の広大さと、寒さだった。特に寒さ。ひんやり肌寒い。お姉さんに訊くと、10度とのこと。夏でも20度くらいらしい。


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10度だと、薄着だと快適に感じる範囲をわずかに下回る。羽織るものが欲しくなる。

 

ウィンドブレーカー(十年以上使っているドイツ連邦軍放出品。ボロいがなかなかヘタらない上、簡易雨ガッパにもなる優れもの)を出すか迷うが、シュマーグ(これも十年選手のアフガンストール)を巻いてちょうど良い感じ。

 


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地下空間の広大さは、やはり実際に見てみないと実感が湧かない。

 

天井までが18m。てことは巨大な柱がちょうどガンダムサイズ。スンゲー!超巨大なモビルスーツ格納庫みたい。


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幅78m×奥行き177mもあり、柱の数は59本。

ちなみに、ホワイトベース全長262mで、戦艦大和とほぼ一緒。全高は100m弱。

アーガマは全長380mとこれまた大きいが、艦内空間が、この地下神殿に匹敵するくらいだろうか。


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てか、こんな高さのモビルスーツデッキという空間が内部にあるってだけで(実際にはもっと高い)、ホワイトベースアーガマの巨大さにジワジワやられる。


こりゃえーもん見れた。

 

 


階段では写真撮影が禁止だったが、地下神殿底では15分くらい自由時間があり、あまり奥には行けないが、撮影OKとなる。

 


高さ71mもある第一立杭(たてこう)も見えるが、こっちはただの巨大な縦穴なので、近づくことも出来ない。

見学するには、第一立杭ツアー三千円に参加するしかないが(ハーネスをつける必要がある)、大人気なのでなかなか空きが出ない。


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ところどころ水に含まれる白い石灰分が、石灰石化して硬くなって盛り上がり、垂れているところがある。鍾乳石ってこんな風に出来るんだなーとリアルに感じた。

地下神殿も、あと何万年かすると、巨大鍾乳洞みたいになっているんだろうか。

 

おそらく、それまでに外宇宙に出ていなければ、人類なんてとっくに滅びているだろうが、ちょっとロマンがある。


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見学が終了し、再度人数をカウントされながら、ソーシャルディスタンスを取りつつ階段を登る。

 


地上に出るとそのまま自由解散で、その足で南桜井駅へ来た道を戻る。近くに道の駅があるので行きたかったが、また機会がある時に取っておこう。

 

今回は、雨がしばらく降っていなかったこともあり、普通の靴で問題なかったが、地元の人は長靴で参加している人もいた。

あと、臭いもあまりなかったが、豪雨の後とかで堆積物が残っている時なんかは、それなりに臭うらしい。

 

 


しかし何しろ、念願だった巨大建造物には度肝を抜かれっぱなしだった。

世界最大の立像、牛久大仏もそうだったが、この地下神殿も、世界中から来るインバウンド客を連れてくる価値が充分以上にあると思う。これこそ、理屈抜きのクールジャパンそのものである。

 

春日部で蕎麦打ち体験もできるらしく、凧揚げも有名なのは知らなかった。何気に、外国人向けの観光ポテンシャルは高い。

 

日本人にはつまらなく思えることや景色でも、欧米人アジア人問わず、意外なところに食いついてきたりで面白い。

 

コロナが開けたら、地方の観光リソースにもっと光が当たれば、日本もさらに面白くなるのになーと感じた。

 

 

 

 

吉川の有名なカレー店へ行ってみた

 

 

それから越谷まで帰り、武蔵野線に乗り換えて吉川駅まで行き、無料レンタサイクル(夜9時まで借りられる)に乗って「インディー」というカレー屋へ。


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仕事の先輩オススメだったので、いつか来てみたかったのだ。ドライカレー大盛り1100円。


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あまり辛くはなかったが、じんわり旨い(辛さ十倍がベストらしい)。クミンがもっと効いている方が好みだが、それでもおいしい。コールスローの箸休めも良かった。

 


らっきょう、福神漬けをそれぞれ刻んだレリッシュと、レーズンが薬味入れで来るのもうれしい。

ただ、レーズンがほんのわずかだが妙な味がした。学生時代、一度食中毒になってから(笑)、傷みに超敏感になっているのだ。


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ちょっと感動したのが、食べ終わるのを見計らって、ほんのちょっぴりだけどバニラアイスを持ってきてくれたこと。これは顧客満足度爆上がりに違いない。


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そーなの。デザートまではいかなくても、一口甘いもの欲しくなんのよ!

 

 

 


ということで、充実した一日だった。帰り道に先輩にお礼をLINEしようとした時、津波注意報の後、仙台で震度五強の地震の速報が入った。

 


先輩は仙台出身なので、とりあえず邪魔はしないようにLINEを一旦保留する。仙台に住んでいる方々大丈夫でしたか??

# 祝!角田選手デビュー戦入賞♪


Formula 1 on Twitter: "👏 @yukitsunoda07 became the first Japanese driver to score points on debut! And here's how he did it - sit back, relax and enjoy 🍿 #BahrainGP 🇧🇭 #F1 @AlphaTauriF1… https://t.co/CLopJeTEzD"

 

# 祝!角田選手デビュ**ー戦入賞♪


角田選手デビュー戦を応援したいがテレビがない。

 

ネットでもほぼリアルタイムで情報は入ってくるが、やっぱり映像で見たいと、いてもたってもいられなくなり、わざわざ池袋のネットカフェまで行ってみる。

 

 

中継開始は深夜0時から。終電近くに池袋駅に降りると、コロナ緊急事態宣言明けもあり、そこそこの人出。

 

 


行きつけのネットカフェに、マックのポテトとチョコいちごパイを買って入ったのが23:30。

 


読みかけのヴィンランドサガとドリンクとカレーを持って、フラットブースにこもる。

 


DAZN(ダゾーン)のF1チャンネルは二つあり、コースや各順位が同時に映るのもあるが、画面が2画面で小さくなるので、もっぱら1画面の通常版で観戦する。

 


食べ終わる頃レース開始が近づく。

 


と、フォーメーションラップ中にいきなりペレスのマシンがシャットダウン。ピットスタートとなってしまう。この時点で、レッドブルの戦略は、いつものフェルスタッペン頼みオンリーとなってしまう。

 


レーススタート。角田順位を下げるが、無理をしないのも彼の良いところ。F2の頃のように、後半戦勝負なんだろう。

 


フェルスタッペンは順調にトップを走っている。よしよし。

 

ぬおー!ガスリー何ブツけてるの~。

 

 


レースも中盤に入り、バトルが激しくなってくる。タイヤ交換でハミルトンがトップに。レッドブル何やっとんじゃーい!レース戦略のあのお姉さんはどしたの??

 


それにしても、ペレスの最後尾からの追い上げが凄い。オーバーテイクショー。

 


しかし、我らが角田選手も見事な追い越しを披露し始める。


かなりの距離があっても、スルスルスルっと距離を縮め、レイトブレーキングで一気に抜き去っていく。

 

 


この日、角田選手のオーバーテイクは計八回。撃墜記録8。


しかも、歴代チャンピオンを、ベッテル二回、アロンソ一回、ライコネン一回と、合計四回も追い抜いている。

 

 

いや、もうトンデモないとしか言いようがない。マシン差があるとはいえ、直線でパスするのではなく、全部ブレーキングで仕留めている。

 


歴戦の手練れたちが譲ってくれたのは、接触を避けるため、コーナー飛び込み時くらいのはず。


角田選手がブレーキをミスすれば、タイヤにフラットスポットを作ったり、オーバーランして、すぐ抜き返せるから、きつくブロックしなかっただけの話なのだ。


また、ライコネンに仕掛けた時は、ライコネンがインを絞るが、すかさずアウトにかわして無理せずパスするのなんか、とても新人とは思えない。

 


それを一度も失敗することもなく、タイヤにもマシンにも負担を掛けず(タイヤスモークも上がらないほど)、世界中が驚愕するほどのオーバーテイクショーを見せつけたのである。

 

 


レース直後のインタビューでは、角田選手はさっそくの二番目にインタビューを受けていた。

 

ドライバーズオブザデイに選ばれたのは最下位から五位入賞したペレス選手だったが、観戦者の記憶に焼きついたのは、間違いなく、デビュー戦で見事九位入賞した角田選手だった。

 

 


ちなみに、後日のインタビューで、角田選手は興味深いことを答えている。


アロンソをただオーバーテイクしただけでなく、彼から走りを学ぶ、というより盗んでいたそうなのだ(良い意味で)。


「2、3周、彼の後ろを走ったことで、彼から学びました。彼がコーナーでどのようにタイヤをマネージするか、ひとつひとつのコーナーをどう走るのかを見ていたのです。彼をパスした後、彼の走りを真似してみました。いくつかのコーナーでは僕のマシンでも効果がありました」

 

 

いやはや、これだけの度胸と学習能力があるなんて、思っている以上に大物であり、傑物であると感じます。

 


それにしても、観ているだけで手汗がにじんでくるような緊張感とワクワク感は、伝説のモナコでのセナ対マンセルの時のようでした。今年のF1は、角田選手を観戦しているだけで、かなり楽しませてくれる感じですね!

 

これは鈴鹿も盛り上がるでしょうねー。せめて、無観客で開催しないようにしてもらいたいものです。


たとえ自分は行けなくても、観客席の応援メッセージがあるだけでも、選手のみんなに日本人の気持ちが伝わる感じがするので。

  

 

 

# 一方、トップ争いの**方では


そしてもう一つの注目点、ラストイヤーとなる、レッドブルホンダの優勝争いです。

 

 

まあこれも、全世界のF1ファンの意見と一緒です。ネットで世界中から突っ込まれまくっています(メルセデス公式が、スエズ運河の事故貨物船をF1マシンで引っ張るコラをアップして、大炎上)。

 


メルセデス、そしてハミルトン。勝てれば何やってもいいんかい!それが王者のやることか!!
 


トラックリミットは決勝では監視しない?なんだその通達?!

 

そんなん出すからメルセデスは二台ともオーバーランしてタイムアップとタイヤ温存も出来たんじゃないか!

 


それを分かってて、決勝だけやったメルセデス。汚い、実に汚い。ホンダの勝利を泥棒しやがって。おいちゃん悔しい..(´Д⊂

 

 


だいたいフェルスタッペンは、エイペックスで車半分ハミルトンより前に出ていた。

普通ならそこで引くものだが、意地でも引かず、あまつさえスペースを残さなかったのもあって、フェルスタッペンははみ出さざるを得なかったとも取れる。

 

 


対して、ハミルトンはそれまで縁石のないところまで、あきれるほど大幅にラインを取ったりもしていた。

それも29回(!)というから、一回0.2秒、合計6秒近いアドバンテージになると騒がれている。チートそのものである。

 

 

そして何より、タイヤ温存も出来ていたから、最後逃げ切ることも可能だった。誰がみても、フェルスタッペンよりよっぽど利益を得ているのだ。

 

 


そして挙げ句に、レースディレクターのマイケル・マシは開き直る始末。

メルセデスが二台とも毎周そんな走りしてたのに警告も出さず、オーバーテイク後ハミルトンが文句言ったら、即レッドブルには順位を譲る指示とは、忖度も甚だしい。

 

 


。。セナが鈴鹿で、プロストの抗議で優勝取り消されたの思い出した。


プロストはセナと接触後、マシンから一目散に走りながら、FIAの当時の会長に会いに行っていた。セナのドキュメンタリー映画に映像が残っている。

 


それこそ、王者の器のないハミルトンだから、わざとハメたって可能性すらある。去年の開幕戦だって、パスされそうになったハミルトンは、故意にアルボンにぶつけたようにも見えた。


そして、今回もフェルスタッペンをブロックするのに、ミラーでチェックしながら、幅寄せに近い、かなりえげつないライン取りもしている。

 

これまでも、チャンピオンらしからぬ、ズル賢さだけはピカイチのハミルトンだから、わざとターン4でフェルスタッペンに仕掛けさせた上で、引かずにスペースをなくして押し出したとも取れる。

 

 


そもそも普通なら、ギリギリのレースを制したハミルトンが、ドライバーオブザデイに選ばれていても不思議ではない。

 

 

しかし、それに漏れたことに“誰も”違和感を感じていないところに、ハミルトンらしさが出ている。誰一人、彼をクリーンとは認めていないのだ。ドライバーズオブザデイは、観戦者の投票で決まるからである。


 

ということで、見どころの多い、そして疲れた開幕戦だった。角田選手もよく頑張った!

 

しかし、レッドブルはこの一戦が、後々響いてこなければと一抹の不安を感じた。ペレスのマシンがシャットダウンしたのも、早く原因が分かると良いのだが。

 

 

角田選手のニュースが増えてきたので、角田選手伝説を追記していっています。うれしいですね~。日本の選手が世界を賑わすのは。

 

F1はWRCと並んで、世界最高峰のモータースポーツカテゴリーですもんね!

 

インディー500で二度勝った琢磨も凄いけど、モータースポーツファンとして、F1とWRCは、やはりインディーともル・マンとも別物です。

 

そこで実力で勝利できるだけの日本人が、ついに出てきたことに感慨深いものがあります。みんなで応援していきましょう‼️

 

 

F1角田選手まとめ。ガンダムとスタメンオーダー例え - 海外でサバゲをやってみた Ninja St☮g plays Airsoft in the world

 

F1角田選手まとめ2021最終戦まで。ガンダムとスタメンオーダー例え

ちゃんと角田選手のフォローアップをしていこうとしているのだが、メルセデスルイス・ハミルトンの汚いやり口にうんざりし、肝心の角田選手もいきなりぶつけたりで、パッとしないレースが重なり、つい更新を怠ってしまっている。


しかし、2020年のF2で後半戦みせてくれた、角田選手の才能の輝きは“本物”だと信じているので、何があろうとこれからも応援し続けようと思う。



ハンガリーでは、トップグループが多数リタイアする中、ラッキーで過去最高リザルトの六位をゲットできたが、セッティングがハマれば実力でもっと上を狙える実力があるはず。


何しろ、マルコ爺やトスト伯が驚愕するほどの、レイトブレーキングの業(わざ)を持っているのだ。

多くの名ドライバーを育ててきたこの二人が驚くということは、名だたるトップドライバーに、一発の速さでは決して劣らないことを意味する。


よしんば、まだ今年中2021年はさほどの活躍ができなくても、レギュレーションが大幅に変わる来年以降は、追い越しがしやすいマシンに変化することもあり、目にものを見せてくれるに違いない。



そして願わくば、カペタを改めて読んでみて、カペタの目線や志に触れることで
、同じく愛読している角田選手に、また大事なことを思い出して欲しいと思った。


カペタも、絶望的に不利な状況から、己を信じる心で勝ち上がっていった。


過信は良くないが、カペタが初めてつかんだ、「ドライバーは冷たく」を胸に、角田選手も自分を“表現”することで、その才能を、世界に、そして日本にも改めて証明してみせてくれることを願う。


角田選手の伝説一覧(日々更新)2021/12/17現在

※引用は斜線太字

2021/12/12
○ついに2021年最終戦アブダビGP予選で、角田選手が僚友ガスリーを予選全体を通じて初めて上回り、Q2ではレッドブルのペレスの前の四位!
最終Q3でトラックリミットに引っ掛かりタイムを取り消される前は、ボッタスの前の四位。最終的には八位で決勝に臨む。

本戦では、ボッタスを二度もオーバーテイクしたりとシュアな走りを見せ、ガスリーを五位に従えての、堂々の自己最高位である四位入賞。もはやアンチも文句のつけようがない、来年度つながる最高の形で2021年シーズンを終えることとなった。

外苑イチョウ並木通りでの、フェルスタッペンとの凱旋ランを是非見てみたいものだ。



190309レッドブルF1明治神宮外苑いちょう並木デモ走行 ルノーV8エンジン - YouTube

 
DAZNでの配信では、あまりにトップ争いが凄まじかったので、三位以下はほとんど触れられていなかったのだが、どうやら角田選手、かなりバチバチにボッタス、アロンソ、ガスリーとやり合っていたらしい。
そして、最後にストレートでシフトミスという謎の凡ミスをしなければ、わずか0.5秒差だった三位のサインツオーバーテイクできた可能性があった。と本人もコメントしている。シレッとスゴいことゆっとる。大物やでこの子(∩´∀`)∩

しかし実際、フェルスタッペンの初優勝には、スタートで角田選手がボッタスの前に出て、抑え込んだことも大きく影響していると言われるので、ペレスが裏MVPなら、角田選手は影のMVPなのである。

DAZNで角田選手の特集ドキュメンタリーが12月18日から観られるので、そこらへんも詳しく解説及び映像があると有難い。

ということで、角田選手のネットニュースをいくつか保存のために添付しておきます。

アブダビGPでは1周目にメルセデスバルテリ・ボッタスオーバーテイクしてポジションを上げ、レース中にはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)をバトルの末に下した。そしてレース終盤のセーフティカーが明けた後にはボッタスを改めて抜いて4位。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b2684ac9a7bc2f669e4515c492197fccd51b6c9a



角田 「最終周の裏ストレートを全開走行中にシフトダウンに入ってしまって、そこでだいぶ失速してしまった。それで前を走る(カルロス・)サインツを抜くことができず、3位のチャンスを逃してしまいました。」

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/202112130002-spnavi



アブダビのMVP」 “4位入賞”角田裕毅のパフォーマンスを米メディアが絶賛! 「マックス、ルイス、キミの存在をも忘れさせた」

 アメリカの専門サイト『JALOPNIK』は「ツノダはアブダビのMVPだ」と絶賛。「数日経ってもまだ論争を引き起こしている、恐ろしくくだらないレースコントロールによる酷いラスト5周の中で、ルーキーは“モンスターラップ”を披露し、自己最高の4位という最高のフィニッシュを果たした」と綴った。

 同メディアは、ファイナルラップでヴァルテリ・ボッタス(メルセデス)を追い抜いた場面について、「熾烈な王者争いを展開したマックス・フェルスタッペンレッドブル)やルイス・ハミルトンメルセデス)、そして今レースがキャリア最後のレースとなったキミ・ライコネンアルファロメオ)の存在を忘れさせるほどのものであり、誰もがユウキに拍手を贈った。彼は称賛に相応しかった」と評している。

 そして、「レースだけでなく、予選でも見る者に強い印象を与えた」角田に対し、「チャンピオンシップ争いの混乱を忘れるための何かを必要としている者にとって、輝きを放ち、来季も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるであろう若いユウキを熱狂的に応援することは、まさにうってつけなものである」と、最後まで賛辞を惜しむことはなかった。


https://thedigestweb.com/topics_detail13/id=50219「アブダビのMVP」 “4位入賞”角田裕毅のパフォーマンスを米メディアが絶賛! 「マックス、ルイス、キミの存在をも忘れさせた」 | THE DIGEST


2021/12/05
○角田選手、Q2を五位で通過。メルセデスレッドブルの四台に続くベストオブレスト!初開催の新コース、サウジアラビアのジェッダ市街地コースで健闘。



2021/11/08
○角田選手、Q2を三位で通過(!)するほど調子良かったのに、スタートの混乱に巻き込まれてリタイアで残念。

でも、フェルスタッペンの1コーナーへの飛び込みは、ボッタスのオンボードカメラでも異次元の速さだった。見事としか言いようがない。

ハミルトンも、今回はウダウダ言い訳や、ネチネチ不正をほのめかしたりもせず、素直に負けを認めていた。

ペレスは親父さんが一番目立ってたw

そしてコンストラクターズも、メルセデスにあと1ポイント差と、ついにダブルタイトルも視野に入ってきた。
やはりアメリカGPがイギリスGPに次ぐターニングポイントで、流れがレッドブルホンダに戻ってきたように感じる。ますます目が離せなくなってきた!

○10/25アメリカグランプリでシュアな走りを見せ、久々の九位入賞!
スタートはこれまで良いところがなかったが、今回はソフトタイヤということもあり、スタートで二台のオーバーテイクに成功。その後もボッタスになかなか抜かせなかったり、危なげないドライビングで最後まで走り切る。

英国の専門メディア『THE RACE』はアメリカGPの勝者と敗者」という記事において、角田をフェルスタッペン、シャルル・ルクレールフェラーリダニエル・リカルドセバスティアンヴェッテルとともに「勝者」に選定し、以下の通り理由を綴った。

「最初のスティントではボッタスに対して見事な抵抗を見せ、ピットストップの後もポジションを守り続けた。このような『ツノダの瞬間』がやって来るのを待っていた! これまでは、スピンとケアレスミスによるペナルティー、無線での罵声、そして下位に終わった後の弱気なインタビューが続いていたが、今回はこれらのどれひとつも見られず、堅実で素晴らしいドライビングで9位の座を勝ち取った。やっと、こういう場面が見られた。今後も続けてほしいものだ」

 角田はオランダのスポーツ専門チャンネル『Ziggo Sport』のインタビューで、チームメイトのピエール・ガスリーを抜いたことについて「幸運にも接触しませんでした。彼を追い抜けたことには満足しています」と語り、また「ポイント圏内を維持するのは簡単なことではありませんでしたが、僕たちは成功し、競争相手は脱落しました」とも振り返っている。

 圧倒的な差をつけられていたチームメイトを抜き(マシントラブルがあったとはいえ)、ミスを犯すことなく、安定したドライビングでライバルに競り勝ったことは、ルーキーに大きな自信を与えたことだろう。


日本グランプリが開催されるはずだった10月10日トルコバーレーングランプリ。角田選手、七周に及ぶ見事なブロックで、カテゴリー違いなほど速いメルセデスのハミルトンを抑える。
オーバーテイクされてからは単独スピンもあり、下位に沈んだが、ブロック技術を首脳陣に大きくアピール。


角田選手は開幕戦バーレーンGPでは9位に入りポイントを獲得したものの、その後は自身のミスやマシントラブルがあり、無得点のレースが続いていた。しかしアゼルバイジャンGPでは予選Q3に初めて進出し、決勝でも荒れたレースを戦い抜き、7位入賞を果たした。

「今週末、チームはマシンの理解という点、そして技術的なフィードバックという点において、大きな進歩を遂げた。そしてユウキには信じられないような天性のスピードがあるから、我々が彼を正しい方向に導くということについて、ポジティブに考えている」
トスト代表は、元々速いドライバーに抑えるための方法を学ばせる方が好きだとし、それが角田にも当てはまると語る。



○第二戦エミリア=ロマーニャGPでは、マシンを壊した上、決勝でもスピンして13位フィニッシュ。
しかしこのスピン、直後に立ち上がりに失敗したとはいえ、王者ハミルトンをスパッとオーバーテイクに成功している。勝負にタラレバは禁物だが、雨ではなかったらと悔やまれる。

また検証動画では、角田選手のレースペースが、フェルスタッペン、ハミルトン、ノリスに次ぐ実質四番手であったことがデータにより裏付けられている。
https://youtu.be/WM5enuQ5jac

何より、終盤で自己ベストを出したタイヤが、ソフトで30周目であったことも角田選手らしい特筆すべき点である。
ちなみにソフトタイヤだと、タイヤライフ的には10~20周と言われている。

○2021/4/1
米国スポーツチャンネル『ESPN』が現時点での判定を下していむる。
 テーマは「角田は本物か?」で、判定はイエス。「日曜日に見せた追い抜きの際のブレーキさばきは、現役F1ドライバーで最もブレーキングが上手いといわれるダニエル・リカルドマクラーレン)に匹敵する。開幕戦では経験のなさを感じさせる場面もあったが、今後、一戦ごとにパフォーマンスは向上し、より魅力的になるはずだ。レッドブルは、将来のドライバー候補として注意を払うだろう」とポジティブな記述に終始している。

○2021/3/31
アロンソをただオーバーテイクしただけでなく、彼から走りを学んでいた。
「2、3周、彼の後ろを走ったことで、彼から学びました。彼がコーナーでどのようにタイヤをマネージするか、ひとつひとつのコーナーをどう走るのかを見ていたのです。彼をパスした後、彼の走りを真似してみました。いくつかのコーナーでは僕のマシンでも効果がありました」
https://twitter.com/F1/status/1376836851168735238?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1376836851168735238%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.as-web.jp%2Ff1%2F683291

とんでもない日本人ドライバーが今年2021年からF1デビューする。


角田祐樹。親しみを込めて、つのだ★ゆうき選手と呼ばせてもらおうと思う。

 

いや、まだファン歴短いので、東京03のカクちゃんについ引っ張られてしまうもので。。

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この日本人ルーキーがどれだけ凄いか、最速伝説打線で説明させて頂こうとピックアップしてみたが、まだF1デビュー前なのに、リアルカペタと呼ばれるごとく、一つひとつのエピソードが漫画クラス。


いや、ボクシングの井上尚弥チャンピオンが漫画というフィクションをすでに超えてしまっているのと同様に、もはや笑ってしまうくらいスゴい。

 

何しろ、つい先日の2021年開幕前最後のテストで、現役最速と言われるフェルスタッペンにコンマ0.093秒の僅差で、二位のタイムを叩き出したのだ。
300km/hで1mの差が0.012秒らしいので、瞬きもできないくらいのわずか数メートルの差である。


しかもである。F1公式YouTubeのフェルスタッペンとのベストラップの比較動画を見てみると、三分割されたセクターの、第1と第3セクターは角田選手の方が速い。


かつてルーキー時点でそんな目を見張る活躍を見せたのは、歴代チャンピオンクラスの中でも、限られたドライバーしかいない。

YouTubeコメントでも、背が小さいから空気抵抗が小さいだの、それは差別だのと議論が沸騰している。

 

Verstappen vs Tsunoda Fastest Lap Comparison | 2021 Pre-Season Testing - YouTube

しかし、そんなとんでもない逸材なのにもかかわらず、日本のマスコミは見てみぬふりをしている(訂正。結構インタビュー受けてました)。


いやいやいや、世界中のモータースポーツニュースでモルカー並みの大騒ぎだよ。

 

ということで、例えがちょっと違うという感がしないでもないが、とにかくツノッチは逸材なのである。

 

 

ガンダム例えるなら


そう、ガンダムで例えるなら、それまで勝てなかったジオン軍(日本人)が、後期型とはいえザクという非力な機体(ミドル集団のアルファタウリ)で、ガンダム(トップエンドチームレッドブルのエース)と相討ちまで持ち込んだ、バーニー(新兵)そのものと言えるだろう(見た目はカツだが)。

 

いやそれどころか、角田選手は“ニュータイプ”なのではないだろうか。

 

これまでも、タクマやカムイは日本人としては速かったが、ツノダは現時点でもレベルが違う。ようやく日本人が世界トップと互角に争えるまで来たのだ。気が早いが、悲願の日本人F1初勝利も全然夢ではない。

 

いや、本人はチャンピオンになると言い切っているのだ。これまでの日本人ならビッグマウスだのと笑われただろうが、知ってか知らずか欧米のマスコミにそれを揶揄する空気はない。

 

が、しかし、遅かれ早かれ角田選手の、“八度”の年間チャンピオンを目指すという発言が欧米のメディアに取り上げられるはず。

 

要するに、歴代最多七度の年間チャンピオンである現王者ルイス・ハミルトンを超えるという発言は、オリンピック同様に「F1は白人貴族のモノだ」という潜在意識が根底にあるので、角田選手は高い確率でバッシングにあう可能性が高い。

 

新人が活躍すればするほど、それに対する反動が大きいのもF1の常だからである。ましてや、黄色人種である。

 


しかし、王者ルイス・ハミルトンも黒人ながら、道を自ら切り拓いていった。

 

角田選手もホンダのバックアップがなくとも、自身で道を創っていくことだろう。

 

しかし、日本人ならここで角田選手を応援せずにいつするんだ?!ということで、改めて抜粋した「つのだ★ゆうき最速伝説打線」を紹介させて頂こう。
ガンダム例え同様、この手のフォーマットがよく分からず、コンパクトに書けなかったのはご容赦下さい。

 

「つのだ★ゆうき最速伝説打線」

 

一番ファースト
2016年全日本カート最終戦鈴鹿で、最下位から25台抜き(!)で優勝。リアル版デイズオブサンダー。ちなみに2位は朝日ターボ。ターボ?!
他にも同じように予選で失敗し、決勝二位が二回あり

 

二番セカンド
四輪デビュー戦となるスーパーFJでスポット参戦し、表裏二戦両方でブッチギリの勝利。しかも史上最年少の16歳。

 

三番サード
テストで乗ったヨーロッパF3で、歴戦のドライバーたちより速いタイムをマークし、最終的に一位にまで浮上。
しかもF3に乗ってまだ二度目ということでレッドブルのマルコ爺二度驚く

 

四番センター
F2初戦でいきなりファステストと、序盤から速さを見せるが、無線トラブルによる不運等あり、後半戦に入ってもスーパーライセンス獲得が難しい状況になる(本人にとっても挫折だった)。
しかしメンタルを鍛え、怒涛の追い上げで、最終戦で首位と15ポイント差の堂々三位でF1昇格を決める。ポールポジションは最多の四回。
しかもクラッシュや自分だけのミスでぶつかったこともなく、リバースグリッドがない予選と第一レースのポイント集計だと優勝していた

 

五番レフト
ホンダのスカラシップでは三位で落選ながら、中嶋悟の一声「あいつ何とかできないのか?クルマ余ってんだろ」でF4のシートを得る。この縁がなければ、キャリアはそこで文字通り終わっていた。
ちなみにF4時代の彼のヘルメットには、マセキ芸能社のスポンサーロゴがある

 

六番ショート
ヨーロッパF3では優勝経験のないほど弱い、ミドルクラスのチームに所属し一勝をもぎとる

 

七番ライト
イモラでのF1初テスト時、その後のF2で生かすべく、フロントタイヤの熱入れ方法をアルファタウリエンジニアに訊き、F2本戦で見事ポールポジションゲット。
テスト後、アルファタウリのトスト代表が話をするのを頬杖ついて聞いていた

 

八番キャッチャー
F3を使ったシーズン前トレーニングで、現役F1ドライバーのランド・ノリスやカルロス・サインツJr.と互角に戦い、タイムでは上回った

 

九番ピッチャー
2021年開幕寸前のプレシーズンテスト最終日に、ルーキーながらガチで現役最速フェルスタッペンとトップ争い。僅差の0.093秒差で圧巻の二位(ギャップは1m未満)。しかもセクター3つの内、2つは角田選手の方が速かった。
三位のサインツJr.を0.5秒以上離し、五位の王者ハミルトンともほぼ一秒の差。
日本ではロクに報道されないが、同時F1デビューにシューマッハ息子がいるにもかかわらず、世界中のモータースポーツニュースを席巻中。
マルコ爺「彼はまだこのマシンに一日半しか乗っていない。とてつもない…センセーショナルなこと」

 


本来なら追い越し時、空気抵抗を減らすためのDRS使用時間が多めだったとはいえ、0.2秒程度のアドバンテージでは言うほど大した違いではない。そもそも三位のサインツJr.とは0.5秒も差がある。

最終日は皆予選をシミュレートしてタイムを狙うので、すでに実力は証明されたとも言える。

 

目安となる同じマシンのガスリー(テストは一台を交互に乗る)は、コンディションが午前午後で違うとはいえ、同じC5タイヤで全体11位。角田選手とは1.4秒近く違う。


これは地味に大きな意味を持つのではないだろうか。比べられる基準になるのは、何よりもまずチームメイトだからである。

 

角田選手はガスリーから風を利用したドライビングや、縁石の使い方を学んだと素直にインタビューで答えていたが、きっとガスリーは誰よりも青ざめているに違いない(ここらへん漫画だと絵になるだろうなー)。
 

借りた車でオーナーより速いタイムを出すことを、サーキットでは「オーナー殺し」と俗に言われ、オーナーは時に立ち直れないほどの精神的ダメージを負うことも珍しくない。
 
ガスリーは、彼のためにセッティングされ、自分で乗りやすいように仕上げたマシンを、新人に自分より一秒以上速く走られたのだ。

テストとはいえ1.4秒差は大きい。単純計算で100m以上の差になる。

タイヤと燃料の重さで違いがあるとしても、ガスリーは平静を装っていても内心穏やかではないだろう。
 

また、DRS疑惑とまで一部では言われているが、本来DRSは自動で作動するらしいのだ。
つまり、逆に驚くべきは、あれだけ多くの操作ボタンやトリムのある、F1のステアリングを使ってタイムアタックしながら、さらにタイムを削るためにDRSを手動で開閉していた角田選手のすごさだろう。

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しかも、2021年型マシンに乗ってたった一日半のルーキーなのだ。とんでもないハートの持ち主であると、ズルいとは違う文脈で語られるエピソードとなっていくのがふさわしい。

 

ちなみに、私はサーキット初走行時、気づかずにコーナー立ち上がりでウインカーつけっぱなしで走っていた。エッヘン(ФωФ)

 

最後にスタメンに入りきらなかったつのだ★ゆうきレジェンド逸話

 

○ホンダF1部門トップの山本雅史MDの「肉食うか?」の誘いに、日時指定で返す強心臓。通常ならドライバーにとっては雲の上の存在。
余談だが、F3のヨーロッパテスト参加を告げられた時はTシャツに短パン姿だった


○スポンサーへの対応が甘く、「あなたは嫌いだ」とまでスポンサーに言い切られるが、シーズン途中には熱心なファンになっていた


○F2時代の所属チームカーリンオーナー「彼は速いのにタイヤも温存できるんだ……驚異的だよ」「しかも彼は、マックス(フェルスタッペン/レッドブル)と同じようなモノを持っている可能性すらある」


○F1デビュー前最後のプレシーズンテストを終えたアルファタウリ代表フランツ・トスト
「トラックで彼を見て、彼が最初のコーナーでブレーキをかけたとき『ジーザス、彼はこれほど極端にマシンを減速させる力をどこから得ているのだろう』と思った。祐樹はタフだ。本物の怪物だ。良いことだ」

 

ベテラン名伯楽すら意味不明のブレーキング

 

つまり、長年モータースポーツに携わってラルフ・シューマッハらの名選手を育てたトストですら、解読不能の異次元ブレーキングなのだ。


タイムを縮めるのも、オーバーテイクするのにも、ブレーキングが肝となるのは言うまでもない。
そんなことを言われる日本人F1選手が出てきたことを誇りに思う。

 

願わくば、鈴鹿の後くらいかシーズンオフに、外苑のいちょう並木で角田選手のデモランが観れたらと思う。

2018年にフェルスタッペンとガスリーが走った時も、最後の自然吸気エンジンのクソ甲高い咆哮に、そりゃー興奮したもんである(ホンダのエンジンじゃなかったけど)。

 

ホンダと角田選手の凱旋があれば、またF1やモータースポーツが日本でも再興するに違いないと思う。
それもあわせて角田選手をこれからも応援していきたい。

 

頑張れ!つのだ★ゆうき!!

 


P.S.
今回大変参考にさせて頂いた「オートスポーツ」3/12最新刊は角田選手特集号で永久保存版なので買うべし買うべし。


カペタ作者の曽田先生と角田選手の対談も胸熱。
先生、お願いですんで、角田選手の漫画も描いて下さい!心よりお願いします。


2021/3/28追記
2021年開幕戦バーレーンGP予選Q1で、0.108秒差で角田選手フェルスタッペンに次ぐ二位で突破。三位王者ハミルトンとは0.01秒差。
その様子を見ていた元チャンピオン、デーモン・ヒル
「私が思うに、これはユウキの場所(セッション)だね。(この後は)どうなるかわからないけれど、もしこのまま行けば成層圏までブッ飛ぶところだよね」
しかし残念ながら、ミディアムタイヤのスイートスポットを外し、Q2で敗退。予選13番手。


2021/3/29
開幕戦バーレーンGP決勝
角田選手スタートから遅れるが、ペレスに次ぐオーバーテイクショーで魅せる。
角田選手歴代チャンピオンオーバーテイク回数。
ベッテル二回、アロンソ一回、ライコネン一回。
終わってみれば、メルセデスレッドブルフェラーリマクラーレンの今季四強合計八台に次ぐ、中団グループトップの九位入賞。日本人初デビュー戦ポイントゲット(順位としては中嶋悟中野信治選手の七位がある)。


#角田選手 #F1 #ホンダ

団塊ジュニアと74式戦車

 

ナナヨンには様々な思い入れがある。かつて駐屯地の基地祭で見れる戦車といえば74式だったので、一番身近な戦車といえばコレだった。

 

いうなれば、1974年正式採用の74式戦車は、同じ世代の団塊ジュニアの、一つの象徴でもあるのだ。

 

期待されたのに、配備された時には時代遅れ。数だけはあるが、見る人が見れば張り子の虎同然で、戦力としては期待されず。。

 

そんな哀しきナナヨンに、今も深い思い入れがある、私も哀しき団塊ジュニア世代である。

 

なんてラジカル!団塊ジュニア

 

誕生日だけは好きなものを買ってもらえたが、たしか小四か小五の頃に初めて買ってもらったラジコンが、74式戦車のラジコンだった。

 

今でこそ、小倉智昭さんといえば、朝の顔だが、八十年代半ば、ミニ四駆が流行る前に一大ラジコンブームがあった。

テレ東系列でしょっちゅう放送していた、タミヤRCカーグランプリでの小倉智昭氏の軽妙なナレーションが、団塊ジュニア世代には印象が強い。

「バイバイのバーイ!」という彼のお決まりのセリフにノスタルジーを感じる人も多いだろう。

 

何しろ、団塊ジュニアはギリギリ最後のスーパーカー世代でもあるので、ラジコンカーにはロマンを掻き立てられたものである。

より速いオフロードラジコンがもてはやられる中、砲塔もリモコンで旋回しない、鈍重な74式戦車は、誰からも羨ましがられなかったが、完全リモートで操縦できるだけで大興奮したものだった(コードのついたリモコン戦車はあった)

 

動かなくなっても、中学生の頃まで持っていたが、周囲で局所的に流行っていた花火戦争ごっこにより(今なら問題無用で駄目だが、クソ面白かった)、最終的にはジムキャノンのプラモと一緒に、手持ち連発打ち上げ花火の標的になり、最期は爆竹で木っ端微塵という、実際の兵器と似たような末路となった。南無。

 


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さて、どういう経緯で入手したかも分からないが、名著「ドイツ機甲軍団」「ドイツ艦隊」や、松本零士新谷かおるの戦場ロマンシリーズが、小学校低学年からの愛読書だった自分は、周囲のお兄ちゃんたちからの英才教育もあり、立派なミリタリーファン(注:ミリオタではなく!)としてすくすく育った。

なので今でもポケット戦艦大好き♪

通商破壊戦は大事派なので、桃鉄も戦略と戦術を駆使し、嫌がられる。。


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両さんのミリオタ分類では、ガノタ(ガンダムオタク)とミリオタは水と油と言われているが、それは自家中毒になりやすいからだろう。

突き詰めれば突き詰めるほど、知識による矛盾に耐えられなくなるのである。

 

 

その点、自分は陸海空も古今東西も関係なく、ガンダムもSFも楽しめる、ミリタリーファンレベルなのでお得である。

「自分が楽しめるかどうか」が基準であって、知識の絶対性とかにはあまり興味がないのだ。ロマンがあれば許せる。

 

 

さて、そんなミーハーなミリタリーファンが、74式戦車を解析したらどうだろう?

 

以下は、学術的な裏付けは一切ないと断った上での、ほとんど妄想の文章なので、違うと言われても「ハイそーですか」としか答えられない。

しかしそれでも、実戦処女、つまりコンバットプルーフのない74式戦車ちゃんの強さ弱さを、自分なりに分析したものになります。

 

105mm戦車砲の威力

うろ覚えの知識だが、105mm戦車砲の威力は、1トンの車が130km/hで壁に激突したエネルギーに匹敵すると聞いたことがある。

物理学で容易に検証できるので、やれる人は実際に計算して欲しいものだが、実感としてイメージできる威力も、大体そんなところだろう。

紛争地での戦車YouTube動画の、T72あたりの戦車砲も、あまり極端なまでの威力は感じられない。

建物自体を吹き飛ばすほどの威力ではないものの、まあ車が猛スピードで突っ込んだくらいの衝撃と噴煙は見てとれる。

 

それが徹甲弾によるものか、榴弾によるものかでもまたずいぶんと違うはずだが、ダンプとまではいかなくとも、乗用車が猛スピードで突っ込むエネルギーとなると、相当なものと言える。

さらに、榴弾の爆発はまた別にプラスされると考えられるが、現代の戦車の榴弾は、HEAT-MPという対戦車にも使える成形炸薬弾で、従来の榴弾とは原理からして違うのだが、それはおいておく。

 

この105ミリ砲が74式戦車のL7A1と呼ばれる、ラインメタル社製のものかは不明だが、74式戦車の攻撃力はざっとそんな感じだろう。

 

 

さらに対戦車徹甲弾となると、ダーツのような細長い矢を、サボット付きの砲弾で射出するAPFSDSとなり、エゲツない貫通力を発揮するようになる。

 

本来、ライフル砲である74式の主砲は、滑腔砲向けのAPFSDSを撃つのに適していないのだが、何らかの形でライフリングによる回転を抑える魔改造をして、APFSDSの発射を可能にしている。

 

かくして、従来の徹甲弾に比べて、ケタ違いの攻撃力を持つに至った74式戦車だったが、防御力はどうだろう?

 

 

74式戦車の防御力


74式戦車は美しい戦車である。バランスの取れたプロポーションといい、避弾経始に優れた砲塔や車体といい、なんとゆーか“美人”な戦車である。

別に、美人だからといって、74式戦車を見て(;´Д`)ハァハァするまではいかないが、きっと各国のメインバトルタンク(MBT)の間に並べられると、多少はか弱い印象になることだろう。

 

要するに、小さいのだ。特に車高を油圧で自由自在に変えられるナナヨンは、油圧ゼロだとシャコタン車並みにペッタペタになり、戦闘車両としては驚くほど低車高となる。

土浦の基地祭では一番驚かされた。

 

小さく低いのは、被弾の可能性が減る点で利にかなっている。

しかし、74式戦車は車重も軽すぎる。38トンという車重は、二次大戦時の戦車を引き合いに出すなら、アメリカ戦車だとM4シャーマンの30トン強からM46パットン44トンの間、ドイツ戦車ではⅣ号戦車G型で30トン弱、中戦車のパンターですら44トンにもなる。

 

現代の主力戦車(MBT)の装甲厚は軍事機密なので、当然74式戦車も公表されていない。

しかし複合装甲が装備されるまでの戦車は、「重さ=装甲の厚さ」の図式がほぼ成り立つので、複合装甲がまだ開発されていない世代の74式では、第二次大戦の重戦車にさえ装甲で劣ると言わざるを得ない。

 

斜めに傾けた装甲の避弾経始のよさが、防御力の向上に役立った時代もあった。

しかし、高初速によるユゴニオ弾性限界を利用し、金属を高圧力で流体のようにして貫くようになってからは、避弾経始では弾くこともできなくなり、鉄だけの装甲が紙同然になってしまった。

何しろAPFSDSは、均質圧延鋼装甲だと、なんと1000ミリにも及ぶ貫徹力を発揮するのだ(驚愕)

1メートルの装甲なんて、戦艦大和でも持っていない(主砲防盾で660ミリ)

 

なので残念ながら、優美な避弾経始を誇る74式戦車でも、良くて中空装甲なので、現代戦車はおろか、下手すると二次大戦時の重戦車にも、簡単に撃破されてしまう可能性がある。

 

まあもっとも、ほぼ同時代の戦後第二世代のレオパルド1なども、「当たらなければどうということもない」という設計思想のもと、防御力を犠牲にして、機動性に振っている。

 

なので下手すると、正面装甲すら簡単に貫通されてしまうのかもしれない。

 

つまりは残念ながら、74式戦車は戦車としてはかなり弱いと認めざるを得ないのだが、そもそも正面きっての戦車同士の殴り合いのための戦車ではないのである。

 

 

かつて、紙装甲でも活躍した戦闘車両があった


第二次大戦時、手持ちの戦車がほとんどソ連のT34に歯が立たないことを知った旧ドイツ軍は、旧式化した戦車の砲塔を外し、大量にろ獲していたソ連の野砲を載せて対戦車車輌とした。

装甲なんてないも同然だったが、ドイツ軍将兵の技量と敢闘精神により、三号突撃砲や88ミリ高射砲と並んで、かろうじてT34に対抗する戦力となり、戦線の崩壊を防いでいる。

主に防御戦で力を発揮した、それらマルダーⅡをはじめとする対戦車自走砲の運用思想が、現代の日本の戦車運用の思想と似ている部分が多い。

 

どちらにも共通するのが、まず「待ち伏せ」を基本としたヒット&アウェイ戦術だろう。

一発でももらったら終わりなので、とにかく被弾する可能性を減らす立ち回りをするのである。

 

旧ドイツ軍の対戦車自走砲は、正面投影面積の小ささを利用し、自衛隊の戦車は、カモフラージュの他、自慢の油圧サスペンションにより、傾斜地でも低く安定した射撃姿勢を活用した「待ち伏せ」攻撃を得意としている。

 

  

自衛隊アメリカ演習ドキュメンタリーの衝撃

 

と、ここまで書き連ねてきて、なんとか我らがナナヨンに花を持たせて終わりにしたかったのだが、あまりに残酷なテレビドキュメンタリーがあったのを思い出してしまった。

 

北海道のある師団が、演習のためはるばるアメリカまで遠征したドキュメンタリーだった。

中隊規模の90式戦車10両を中核戦力として、歩兵戦闘車やバイクを含む偵察部隊までの大所帯で、アメリカ軍との実戦的な合同演習をする内容だった。

 

遠征部隊隊長は、アメリカの士官学校で日本人として初めて教鞭をとったこともある、切れ者っぽい指揮官だった。

 

東京都が丸々収まるという、広大な砂漠の演習場にいくつも設けられた架空の街があり、エキストラの住民までが住む、きわめて実戦に近い環境で、アメリ海兵隊と連携しつつ米軍アグレッサー部隊に対抗する演習。

 

ここで、初めての実戦的な演習で戸惑うことも多かったのか、自衛隊は何度も全滅に近い損害を受けることになったのだ。

 

敵ヘリを見掛けたのに、漫然と進撃し、間接射撃の餌食になったのはまだ分かる。

 

しかし、最後のアグレッサー部隊の大攻勢相手に、稜線に位置取りした、得意の待ち伏せ戦術を駆使したにもかかわらず、キュウマルが半数以上被弾の大損害を受けているのである。

 

日本の演習でもよく使われるバトラーシステムのような、レーザーによる被弾判定だから、実際に貫徹されて撃破されたかまではよく分からないが、半数の損耗では全滅と言って差し支えない。

相手も大損害を受けているので、痛み分けとなっているが、なんか釈然としない。

 

道路上を曝露されて侵攻するアグレッサー部隊に対し、横合いから撃ち下ろしとなるはずの有利な状況だったのに、キュウマルがそんなに損害を受けたのも信じがたかった。

おそらく、自衛隊お得意の、車体制御も駆使してのハルダウン射撃(稜線から砲塔だけ出しての射撃)もやったはずなのに。

 

しかし、敵の弾が当たったことは間違いないのだ。

 

となると、冷静になって考えてみて、実戦では正面装甲は厚いキュウマルなら何とかなるかもしれないが、正面装甲も現代基準では紙のナナヨンは、実戦では怖くて使えないということになってしまう。ナンテコッタイ(ヽ´ω`)

 

 

う~ん。どうやら、これは知識の沼にはまりこんでしまったらしい。軽い知的お遊びと考えて考証をすすめてきたが、考えれば考えるほど、74式戦車の早期退役しか道がない気がしてきた。まだまだ戦えることを証明したかったのに。

 

まあでも、戦車は現代の非対称戦でも、戦力の要になることが証明されているし、保有しているだけで、相手に陸戦を躊躇させる抑止力となるので、やはり一定数は確保しないとなー、という一般論で締めくくりたいと思います。

 

いや、ナナヨンは良い戦車だよ。ワールドオブタンクとかのゲームでの評価は、やらないから知らないけど(そもそも出てるのかな?)、自衛隊の技量の高さによる、数字に現れない“強さ”もきっとあると思う。

 

ちょっとあり得ないくらいナナヨンちゃんが活躍しているが、小林源文閣下のマンガでは、「バトルオーバー北海道」が一番好きだ。

 

「小林源文傑作集 バトルオーバー北海道」 

まあつまるところ、こんなグダグダと結論の出ない議論で終わって、実戦を経験しないのが、やっぱり一番なんだろうな~と思いますです。ハイ。

 

我々、ミリタリーファン(くどいがミリオタにあらず)は、兵器の能力を知悉すればするほど、より平和の大切さを噛み締めているものと思っています。