ボービントン戦車博物館に行ってタイガーⅠの始動音を聴いてきた⑦170315

ボービントン戦車博物館に行ってタイガーⅠの始動音を聴いてきた⑦170315

タイガーⅠは素晴らしい。しかし自分が一番好きなのは・・・。

さてみんな大好きなドイツ戦車ですが、個人的に一番好きなのは実はタイガーⅠではないのです。

いや、一番好きであるのも間違ってはいないのだが、高嶺の花的な憧れというか、車で例えるなら、GT–Rは好きだけど自分が乗ると借り物にしか見えないだろうというか、これぞ自分の愛車感がない。

では何にその愛車感というか親近感を持つかというと、自分の場合、昔っから三突、つまりIII号突撃砲なんですね。

あのズングリした三突がもんごりもんごり進んで、対戦車戦闘もそれなりにこなしているのが、「もう!アタシこんなんするはずじゃなかったのにー(๑˃̵ᴗ˂̵)プンスカ」とか言いつつ、まんざらでもない感じがして、もう!

え?ワタクシのセーヘキはどうでもいい??

まあそれは置いといて、中学時代に最初に三突の存在を知ったメガドライブの傑作戦略シミュレーションゲーム「アドバンスト大戦略」(3Dではない、初代のドット絵の方が戦闘の爽快感もあり至高)では、移動後に攻撃できない駆逐戦車のゴミ性能ぶりに嫌気がさして興味もなかったものです。

それが一転してマイベストタンクになったのは、戦車戦術シミュレーションゲームとしては一番好きだったスーファミの「鋼鉄の騎士」の影響大です。

射角の狭い駆逐戦車ながら、敵にT34が配備されだしてからの絶望的な戦車戦を、ドイツ戦車としては最初に装備される長砲身75mm砲を武器に孤軍奮闘する頼もしさは、三突に対する評価を一変させるどころか、好きな戦車ナンバーワンにまでしてしまうほどでした。

また攻撃力だけでなく、砲塔をなくした結果としてついた被弾経始のおかげで、特に上部正面装甲の防御力が秀逸で、短砲身三号四号戦車がボロ負けだったT34相手でも、その投影面積の小ささもあって、正面からなら充分にガブリ四つで戦えたのも三突Loveになった理由です。

「鋼鉄の騎士」のゲームで、砲弾が命中してからの乱数計算で数値が多少上下して、貫徹か弾くかが判定される独特のシステムは、そのドキドキ感もあり最高でした。

裏技でビットマンやカリウスをはじめとする、ドイツ戦車エースたちを操作できたのもツボを押さえてました。

余談ですが、「鋼鉄の騎士」のオープニングテーマソングで流れていたパンツァーリートは、今でも鼻歌で出てくるほど好きな曲ですね。

2014年にニュージーランドにワーホリで来ていたドイツ人のローマンとサバゲーに行った時なんかに、自分の口笛を伴奏にローマンががなり立てたのもいい思い出です。訳を聞いて、意外と庶民的に感じた歌詞も好きな理由です。

 いよいよ恋するⅢ号突撃砲とのご対面~

さあ長くなりましたが、前振り終了ですよ。いよいよ本題です。

ここボービントンには恋い焦がれたその三突もきっとあるはずと、出会いにひそかに胸を高鳴らせてきました。

そしてついに出会ったのがこの子です!まぎれもない正真正銘のIII号突撃砲!!

 

 

しかし、しかしですよ。なんとゆーか、自分としては妙な違和感が。。

まるで初恋だったあの子が、同窓会で再会すると実にビミョ〜に残念感を禁じ得なくなっているあの瞬間みたいな。

だってね、この三突ちゃんの頬っぺたにあたる上部装甲の盛り盛りのコンクリ厚化粧といい、左右の三本ずつの丸太といい、正面から見たら一体「どこのサザエさんですかー?!」、あるいはスポンジボブのフグのミセスパフみたいな福々しい顔つきという残念さ。

フーゾクなら即チェンジものですよ、いや割りとマジで。

 

冷静に考えると、それらコンクリートや木という増加装甲の防御力における合理的な貢献は、さらに長砲身かつ防御力の高いザウコプ(ブタ頭防盾)装備のG型でもあるので、おそらく最強のIII号突撃砲と言ってもいいはずであるものの、カッコよさを基準にすると、まったくもって萌えません。悲しくなってくるほどです。

なので決めました。いつかまた他の戦車博物館なりに行って、スッピンブタ鼻の好みの三突ちゃんに会うことを。リモコン機銃まで装備されてたら萌え死ねますね、きっと。

やっぱシュッとしてる三突ちゃんが好き。

その⑧に続く。