三沢基地 三内丸山遺跡の旅2「F16の思い出イロイロ」

「F16の思い出」
#F16

 

あっという間に三沢空港に着陸し、さっそく早期警戒機E2が見れたと喜んでいた直後、タキシング中にF16が着陸してきた。一人でもう興奮マックス状態である。返すがえす隣に人がいなくて良かった。


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何しろ、F16は特に思い入れがある。1974年生まれの同級生であり、格闘戦能力の高い単発の軽戦闘機という、ライトウェイトスポーツカーとも通じる要素に、いたく萌えてしまうのだ。

 

ニュージーランドに住んでいた時は、NBロードスターをF16のグレーのロービジカラーをイメージして、全マット塗装していたくらいである。自分で選んだのに色味を間違え、国連軍カラーというか、新撰組の浅葱色みたいな色になってしまったが、キウイによく声を掛けられたし、まあまあ気に入っていた。

https://youtu.be/sqv_fopCXIU

#トップガン#アイアンイーグル

F16といえば、幸か不幸か、戦闘機映画最高傑作の「トップガン」より先に、「アイアンイーグル」を観てしまったことも印象になっている。
「アイアンイーグル」は、よくも悪くもB級マイナー映画である。高校生が軍のF16をかっぱらって中東まで父親を救出に行くという、トンデモストーリーがまずぶっ飛んでいて、大人の観賞に耐える「トップガン」とは月とスッポンだった。


しかし、ルイス-ゴセットJr.の名脇役ぶりもあり、航空アクションとしても、イスラエル空軍の機体が存分に味わえるとあって(アメリカ空軍は貸してくれなかったそう。そりゃストーリーからしてそーだ)、それなりに面白く、主役として縦横無尽に活躍するF16のトリコとなった。B級マイナー映画としては、傑作だったのだ。

 


#岩国フレンドシップデイ#岩国基地祭#ACM

そんなこんなで、「トップガン」を観た後も結局F16が一番好きだったのだが(軽戦闘機としてはF5も甲乙つけがたい)、決定的に心を撃ち抜かれる出来事がやってくる。


岩国基地の米軍基地祭に何度か行っているが、三沢の米軍基地から毎年やって来るF16が、展示飛行で行うACM(空戦機動)が、もう何度見てもとんでもない超絶技巧な機動(マニューバ)ばかりなのだ。

 

自衛隊のF15が、安全上かフライパスに毛が生えたくらいのマニューバくらいしかしないのに対し、いきなりマキシマムパワーの垂直上昇(バーチカルクライム)で度肝を抜き、シザースなんかの高度なマニューバを、手抜きなしでバンバン披露してくれるのだ。


たった一機だけにもかかわらず、ブルーインパルスの六機編隊より腹の底に響く爆音で、毎回一番楽しみにしていた。

そのスコードロン所属の三沢基地に初めて来れたのだから、興奮しない訳がないのである。


さっそくレンタカー借りて走り出す。んがっ、まさかの三沢航空科学館お休み。公共施設なので、図書館みたいに月曜日休みだったのだ。


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気を取り直し、撮影ポイントガイドをネット検索。まず向かったのは空港東側のコンビニ。邪魔にならない近くの農道に止めると、ちょうど着陸するコースの真横になる。
風向きからか、今日は終日西向きへ離陸するばかりで、その後空港西側に移動しても離陸の間近からのベストショットは見れなかった。


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この日見れたのは、何度か二機編隊(エレメント)で訓練へと飛び立っては帰ってくるF16とF18。残念ながら空自のF35は見れず。

 

いや、もしかしたら飛んでたかもしれないが、建物にさえぎられて、離陸のアフターバーナーの轟音しか聞こえなかった。
訓練は海上だから、基地近くでは旋回くらいでド派手な空戦機動(ACM)は見れなかったものの、面白いなーと思ったのが、F16とF18の着陸のアプローチの違いだった。


どちらも滑走路に右旋回して戻っていくのは一緒だが、F16は滑走路寸前でクイッと90度ターンのような、スナップを効かせたクイックさでアプローチしていく。
それに対し、F18はやや大回りでターンしてきて、あくまで通常の飛行機のように機首を上げて迎え角をしっかり取りつつ、ゆったりと着陸しているように見えた。

 

考えるに理由はとりあえず二つ浮かんできた。一つ目は運動性能では単発であるF16Cが軽くて優れていると考えられる点。
もう一つは、EA18“G”であること。つまり、戦闘機なのに戦闘機ではなく電子戦機だから、そこまで実戦的な機動はする必要がないということなのかもしれない。

三沢基地 三内丸山遺跡の旅3 - 海外でサバゲをやってみた Ninja St☮g plays Airsoft in the world