実物大ガンダムをすべて見てきた団塊ジュニア、横浜ガンダム見にいく


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「ホンダF1見てから、ガンダム横浜に立つ」

 

十年前の30周年お台場ガンダムに始まり、2017年お台場ユニコーンガンダムも見に行って、今年2020年は動く横浜ガンダム

#横浜ガンダム#F1#ホンダ


2020動く横浜ガンダム Real size Gundam in Yokohama - YouTube

↑見とれてて、ガンダム頭が半分見切れてます(ヽ´ω`)

あと見どころは、ガンダムのコックピットが閉まるとこと、目だけでガンダムの表情を表現しているところです。大喜利できそうです。目の点滅も見たことないですが、目がグリーンのガンダムも初めて見た気がします。

それから、みなとみらいで花火が始まって、どっち録るか迷ってます。

 

「徹底的な防寒装備必須の冬横浜ガンダム

初めて公開初日の12/19に来れた。
しかし今回寒いのなんの。お台場初代ガンダムと、2017年お台場ユニコーンガンダムhttps://cheerio.hatenablog.com/entry/2017/10/20/230037

はどっちも夏に見に行った。


一番分厚いダウンジャケットの冬用重装備のつもりであったが、本気の寒冷地仕様では、ズボン下装備、すなわちステテコ、モモ引きに類するおっさん装備が必須なことを思い知った。ユニクロヒートテックも着忘れてた。冬の海沿いを舐めたらいかん。

あとカイロもマストアイテム。再利用可能なハクキンカイロ持ってたの、後になって思い出した。アフター ザ フェスティバル。


それらが無いと、底冷えに対抗するには足踏みするしかなく、風が吹こうものなら、叫びたくもなってくる。
海風があり、体感温度は摂氏0度くらいだったが、実際には3℃はあった。が、やっぱり寒かった。

 

迷ったが、欲を出して物販の行列に並んだのがそもそもの間違いだった。最初に見たショーが18:30。列が長く、19時のショーを見て帰ろうとしたのだが、つい並んでしまった。

で、並んだまま最後に見たショーは20:30になっていた。トータル二時間強(これでも入り口ゲート前に列がなかったので短い方と思われ)

一人だとトイレも行けないし、何度か心も挫けそうになったが、ガンダムが励ましてくれた。超合金ガンダム(税込み22000円)を二体だけ買った。エントリの最後に初転売の結果報告もしてみたい。

 

「いつもの前日思いつき計画」

本当は落ち着いてから見に行くつもりだったが、チケット販売状況を見ると、初日最終の18:00~20:00入場の組だけ空いていた。

おまけに、初日は当日入場券販売がないということで、つまりは大行列もないはず。前回二回のガンダムユニコーンガンダムのリアルサイズガンダムは、無料なのもあってすごい人波だった。明日は晴れ。行くか!


ちなみに、下から見るだけの通常入場券は1650円。タワードックでガンダム目線からそばで見られる券は3300円。しかも入場券は別なので、近くで見たければ、ほぼ五千円になる。
行く前はいくらなんでも高いと思ったし、タワードック券は1月上旬まで完売だったので迷わずにすんだ。

 

ということで、日が暮れてからの見学となる。これはむしろ願ったり叶ったりで、過去の1/1ガンダムもライトアップしてある方が見応えがあったからだ。

 

「そうだ!F1も来てたはず」

そして、それまでの時間をどう潰すかだが、小田原城にも行ってみたいし、箱根の地球博物館にも行きたい。
が、ゆっくり見たい方なのでどう考えても時間が足りない。

しかし、青山のホンダ本社に、今年度2020年モデルのレッドブル&アルファタウリF1が年末まで展示されているのを思い出した。レポートを地元のM屋さん楽しんでくれるだろうか。


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実際に青山の本社一階ホンダプラザに行ってみる。外には新型電気自動車ホンダEがあった。
らしいポップなデザインが、かわいいタヌキ顔もあってなかなか良い。もっとコンパクトだと思っていたが、思ったより大きい。乗り込めないので中は分からないが。

トルクのある電気自動車な上、後輪駆動車なので、ドリフト車のベースとして良いかもしれない。ハンドルの切れ角も相当あるみたいだし。

 

さて中へ入ると、黒山の人だかりとまではいかないものの、かなり見学者が来ていた。


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エントランスそばにはCBR1000RR-Rファイヤーブレードがあって跨がれる。乾燥重量201kgで出力160kw218馬力。スンゲー!

でも、初代ガンダムでも出力はたしか1600kwくらいで、Zでも2000kwあたりだったはず。

 

ということは、CBR十台分、二千馬力プラスくらいがガンダムの総出力となる。ガンダムって省エネ??

 

まあ、昔のザル設定はいいとして、今はF1だF1。

ふり返れば、東京に出てきて半年後の2019年3月に、外苑イチョウ並木でのホンダF1デモランを見に行ったのだった。

https://youtu.be/2gGFJNJSZ9I

デモランは、残念ながらホンダパワーユニットではなく、ルノーV8エンジンだったが、二万回転に達するといわれた最後のNAエンジンの咆哮は最高だった。

ホンダパワーユニットの外苑イチョウ並木デモランも見てみたかったが、ホンダF1撤退となった今、もう望み薄だろう。


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ホンダプラザ入って正面の今年度F1マシン二台。

黒く見えるが、よく見ると紫がかった濃い藍色のレッドブルRB16と、白が鮮やかなアルファタウリAT01の両マシンがほぼ並んで展示してあり、細かい違いを比べてみるのも楽しい。
意外とアルファタウリの方が、サイドポンツーン周りの空力処理が複雑というか、試行錯誤の跡があり面白い。


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もっとも、今年度マシンとはいっても、あまり詳しくないのでそれぞれ何台目のマシンかまでは分からず、単純に比べても意味がないかもしれない。


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全体のイメージだと、カラーデザインはアルファタウリのシンプルなモノトーンが好み。

しかし、レッドブルF1は艶消しカラーの渋さと、空力パーツがよりスッキリして洗練されている感じで、独特の迫力があった。



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レッドブルのマシンにはステアリングが付いていたが、まああんな一杯ボタンやダイヤルやらがあって、高速走行中に操作できるもんだと感心する。

去年2019年オーストリアGP、ホンダ13年ぶりの優勝時の有名な「エンジンモード11、ポジション5」なんか、使ったことないはずなのにスゲーもんだった。

もし自分がそんな状況でハンドル握ってて、知らんこと言われたら、パニックになるか、逆ギレするかも。。


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残念ながらホンダはF1から来年限りで撤退してしまうが(パワーユニットは何らかの形で残るかも)、異常に優遇されてるメルセデスや、リアルチートだったのは、ほぼ確実なフェラーリを相手によく頑張ったと思う。

あの2チームが本当にクリーンに戦っていたら、F1はもっと混戦で面白かっただろう。


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「ヨーロッパ貴族に物申す」

それにつけても、F1はヨーロッパ貴族のモノなんだな~と感じる。

レッドブルだって、タイ資本がバックだが、運営しているのはヨーロッパ人なんでその一派だ。

味方だからって日本人はレッドブルを贔屓目に見るけど、ホンダに無償でパワーユニットを提供させるのなんか、植民地からの搾取とあんま変わらない。

人の足元をあからさまに見ているし、ホンダもお人好しすぎる。

 

そもそも、レッドブルがきちんと対価を支払って、ホンダに年間最低数百億から、モロモロ入れると最大一千億円とも言われる過度な負担を強いらなければ、ホンダはF1を継続できるだけの合理性を、株主に説明できたかもしれないのだ。

 

2019年3月の外苑イチョウ並木でのデモランを思い出すと、ホンダ黄金時代の再来が露と消えてしまいそうなのは残念だが、角田☆ユウキ選手の台頭で、夢はまだ見れる。

あだ花でもいい、来年はホンダのラストセンセーションを期待したい。


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「ホンダやっぱお人好し過ぎ。が、それがいい」

その他、佐藤琢磨インディカーや、GT500のNSX、居並ぶホンダ二輪各部門と、チャンピオンマシン勢揃い。

インディー勝つのも凄いけど、ホンダ他にもこんなに勝ってたんだね。知らなかったよ。もっとPRしないとだよ。
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アシモonステージも楽しむ。アシモ君モーター音というのか、サーボ音というのか、凄いするのね。


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最後に物販コーナーで、ホンダ各拠点のレトルトカレーを五種類も売っているのを見つけたので、HRDサクラのある栃木研究所の黒カレーをお土産で買っておいた。


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あと、端っこの方でホンダの歴史の展示を見ていたら、コンパニオンの若いお姉さんがF1のハガキセットとステッカーをくれた。有難く頂く。

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「いよいよ横浜ガンダムに向かう」

日も暮れてきたので、いよいよ横浜ガンダムへと向かう。最後の組は18時~20時入場なのでちょうどいいくらいだろう。
横浜中華街に寄ろうとしていたが、ホンダの展示物が思っていたより見応えがあり、すっかり遅くなった。


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「スムーズな入場のために、予めバーコードを用意すべし」

元町・中華街駅で降り、海方向へ。氷川丸を左に見ながら歩いていくと、横浜ガンダムのある方向が明るくライトアップされている。ガンダムはまだ見えない。

途中で、並ばせるための何列もの赤色コーンが沢山並んでいる。人が殺到すると入り口外でも待たされるようになる様子。吹きっさらしでこれはキツい。


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入り口でスタッフに、バンダイナムコのサイトで買った、オンラインチケットのバーコードを読み込んでもらって入場。


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メイキングの写真パネルが埋め込まれたトンネルを通ると、ガンダムの足が見えてくる。


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この演出は、ちょうどドーム球場やコンサートホールに入る感じで、テンションが一気に上がってくる。遠目では、あえてガンダムを建物で隠しているのではないだろうか。

 

何しろ十年前の、最初のリアルお台場ガンダムは、数キロ手前のレインボーブリッジ本土側のゆりかもめ車内からも、対岸に突っ立っているのが見えていた。
ミノフスキー粒子散布下の、有視界戦闘では、あり得ないくらい目立つんじゃないだろうか心配になったくらい。


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が、実物大の1/1リアルサイズを目の当たりにすると、屁理屈なんか一瞬でどーでもよくなった。カッコ良いのが大正義。もはや神々しい。


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実は、今回の横浜ガンダムのデザインは、胸部の青色の色分けや、ヒザ頭の青と赤のライトが、画面越しで見ていた時は、どうもオモチャっぽくてビミョーだったのだが、18mの巨人を見上げると、実物大ならではの迫力にやはり言葉をなくしてしまう。


そして、三十分毎にライトアップされたショーが始まるが、ゆっくりだが派手に動く回と、手を下ろして直立姿勢で後ろに格納されるだけの回と、交互になっている。

派手に動くといっても、一歩踏み出してひざまずくだけだが、太ももの装甲がサイドの継ぎ目から割れて稼働範囲を拡げるのは、オオッ!となる。砂漠だと砂噛むだろとか、野暮なことを言ってはいけない


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「おじいちゃん、水風呂は体に毒よ」

それにしても、ガンダムの動作がゆっくりで、まるで「我慢しながらそろそろと水風呂につかろうとしている人」みたいに見えなくもない。コントみたいで、ちょっと笑ってしまった。

あと、ガンダムの足跡もクスッとしてしまった。

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それでも、18mのスケール感は圧巻で、寒さも忘れるくらい。
ヒジ付け根の円盤状のパーツも、連邦のフィールドモーターの新しい解釈と考えるとしっくりくるし、胸部のパーツ色分けも、装甲パネルの処理に、カトキハジメ氏とは違う新しさを感じる。


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2020動く横浜ガンダム Real size Gundam in Yokohama - YouTube

 

核融合エンジンの実感サイズって」

両ヒザと両肩の緑と赤のライトも、リアルサイズだと飛行機の翼端灯みたいでカッコ良い。

モビルスーツと現代戦闘機の全長は同じくらいなので、そう考えるとコアファイターはずいぶんコンパクトなのが実感してくる。目測の実感だと、格納状態だと普通自動車くらいしかないように見える。


というか、核融合炉エンジンってどれだけ小さいんだ。コアファイターに入ってんでしょ?コアファイター畳んでる時って、車サイズしかないってことは、核融合エンジンも車のエンジンサイズ?未来ってスゲーのな!

 

「ザクもいいが、Zも忘れんでくれ!」

次回の五十周年では、実物大ザクとの声も挙がっている。
中国ではストライクガンダムが出来るみたいなので、四十五周年ではZガンダムをリアルサイズにしてほしい。ウェイブライダーだけでもこの際文句はないので。

 

「やっぱもっと近くで見たいかなー」

それと、別にチケットを買って、ドック上から見ると迫力が違うのだろうが、やはりもっと近くで見てみたかった。
30m以上(体感では50mくらい)離れて、しかも夜だと、機体に描かれたメンテナンス情報とかがちっとも見えなかった。

前二回のリアルサイズガンダムで、一番興味深かったのが、間近で見れた、そういった細かいディテールだったからだ。

「ここはトルクレンチをいくらでどうこう」とかの英語表記だったり、面処理のわずかな違いとかは、よりリアルさの説得力が増すので、近くで見ないことには伝わってこない部分がある。

三十周年の最初のお台場ガンダムは、股の間を通ることもできたので、下からガンダムの股関を見上げることも可能だった。
一番大きさを実感できたのも、触れるくらいの近さで本物を見れた時だった。

ちなみに今回は、ドックからだとこんな風に見えるらしい。


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ガンダムドックから見てみたかった」

今回は別に3300円でそれが可能となっている。来る前は高いと感じたが、おそらく一生に一度しか見ないだろうことを思うと、決して高くはないと今は思う。
ドックから見学する人は、かなり制限されているようで、ショーの時も数えるくらいしかドック上に人は見えなかった。

ガンダムと同じ目線から見る群衆は、ムスカ気分が味わえるかもしれず、ちょっと見てみたいと思ったのはここだけの話w


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ガンダムファクトリービル内部」

列に並ぶこと二時間。ようやく購入の順番が来た。

ちなみに限定品販売所は、キャッシュレス決済のみの販売所がガンダム向かって左手、現金も使える販売所が右手側となっている。

係員が現金の列の方が長いと言っていた。

それと、入場時に渡される注文シートに記入して購入するので、紙をなくさないようにしないと。ペンは台の上にあった。

 

超合金ガンダム二体を購入したのが、もう夜九時前。箱は思ったよりずっと薄型で運びやすかった。辞書くらいの厚さ。
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ガンダムファクトリーのビル内部のトイレに駆け込む。

それから一階の展示ルームを見学。動くガンダムの設計からの経緯が、パネルや模型を使って解説されている。


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これがなかなか面白かったのだが、キレイゴトしか書けない事情もあるだろうから、今一つドラマチックではない。

ありていに言えば、苦労があまり伝わってこない。歴代の1/100ガンダムガンプラの方が感心したくらい。もったいない。


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ここはNHKさん。お願いだから特別編として、横浜ガンダムプロジェクトXをやって、日本の製造業の希望と未来をみんなに見せてくれるとうれしい。

きっと泥臭いエピソードもあるだろうから、日本人の心に響いて数字は取れるだろう。

そうじゃなくとも、リアル戦争ではない形で技術革新が進んでいく日本って、なんて平和で素晴らしいじゃないか。

司馬遼太郎も、「黒船をみてわずか数年後に、それと似た船を複数つくってしまうという、どの民族にもない秀抜な特性」と書いていたが、日本人は適切な刺激を受けると、まだまだとんでもない能力を発揮するものだと思う。

 

「富野監督から子どもたちへのプレゼント」

それにしても、富野監督もメッセージパネルで触れていたが、このガンダムのゆっくりとした動きは、重機のそれと似ている(監督は整備塔と表現している)

重みがある動きというよりは、何十トンもの重量物を、安全かつ確実に運用するため、マージンをしっかり取った動きと感じた。

それを監督は、“優しい”と表現していた。富野監督らしい言葉のチョイスだ。


そして監督は、この動くガンダムを見た子どもたちが、将来「乗り物」として動かすために、問題点を見つけ、それを解決していってほしいとボールを託している。

そこに、「子どもだからこそ、全身全霊で向き合わなければならない」という、富野監督ならではの作品哲学と、言うことは厳しいが、根は愛情深い富野監督の本音と晴れがましさが感じれた。


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監督は、究極的には子どもたちのために、現時点で全力で作られた、動くガンダムが出来たことを喜んだんだろう。

 

実際、この大きさのロボットが動くことに、どれだけ教育的影響力があるか計り知れないと感じる。社会科見学に取り入れても良いくらいだと思う。イギリスでは、戦車博物館も小学生がいっぱい社会科見学で来ていた。

 


ボービントン戦車博物館に行ってタイガーⅠの始動音を聴いてきた①170315 - 海外でサバゲをやってみた Ninja St☮g plays Airsoft in the world

 

そしてきっと将来、このガンダムを見て、エンジニアや研究者になったキッカケをもらったという人が出てくるだろう。


大きなことを成し遂げるのは、いつの時代も変わりはない。どれだけ夢見れるか、そして見せられるかにかかっている。


子どもたちが、自分たちがガンダムに感じた夢というバトンを、同じように受け継いでいってほしいなと思いつつ会場を後にした。

 

 

「オマケの収支報告」

いい感じで終わりにしたかったのだが、二時間並んで買った超合金ガンダム二体の結果報告を最後にしておこう。

メルカリで売ってみるのも初めてで、「横浜ガンダム」で検索して、他の人のを参考にして売りに出してみた。

初日である19日は、22000円の税込み仕入れ価格に対し、35000円の高額売買成立もチラホラあった。落札価格は、31000~33000円といったところか。

なので、31000円送料込みで、まずは一体を売ってみようと試みる。

 

しかし、翌日になってもなかなか売れない。そこで売れた品の分析を試みる。

すると、35000円で売れていたのは、初日の日中かなり早い時間ということと、みんな売るための工夫を様々凝らしているのが分かってくる。

要するに、高く売れたのは、初競りみたいに最初の商品だけだったのだ。

これは限定品とはいっても、期間中毎日買っては売りに出す転売ヤーが増え続けるということで、市場原理とすれば納得できる。

また、オマケを付けたり等の販売努力もそれぞれ工夫していて、同じ商品を売るのに値段以外で差をつけるのに皆頑張っている。

 

そして驚くことに、翌20日の時点で値下がりが目に見えて、しかもリアルタイムに始まっていた。すでに最低落札価格は、三万円を切ったのも出てきていたのだ。

これはまずい。このまま需要より供給が増えていったら、値崩れしていくのは必至。

そこで考えたあげく、ホンダでもらったF1のハガキ一枚をオマケで付けることに。我ながらあざとい。値段は送料込みで29999円とした。

 

他の人のいいと思った紹介文を継ぎはぎして、値段交渉はしません旨を書いてあるのに、安くしてくれのコメントが入る。

もう値下げしてあるので勘弁して下さいと返事しても、またいくらならいいか訊いてくるので無視していたら、そいつは他の人のとこでも安くしろって書いてた。

寒空で二時間待つ辛さは、たぶん言われても理解できないタイプの人間なんだろうな~とぼんやり思った。

 

翌日ようやく一体売れた。が、発送がまた一苦労だった。

メルカリでは簡単に発送できるガイドがあり、商品だけ持って郵便局なりに行けばいいとのことで、近くのヤマト運輸に行ってみた。

ところが、簡単便のサイズより大きいので、箱と梱包材を用意しないといけなくなった。

他にも段ボール箱は売っているが、梱包材はつけないと言われたのだ。ホントかよ?!

 

近くのスーパーに行って段ボール箱をみつくろい、超合金ガンダムの箱を納めてからバイト情報誌を一枚ずつ丸めて梱包材代わりとする。ハガキも忘れないように封筒に入れてテープでとめておく。


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とゆーか、輸送箱に入ってるんだから、そのまま送るようにすればよかった。コピペで紹介文作ったので、段ボール梱包箱に入れて発送しますになってしまっていた。

 

ここでふと疑問に思ったのだが、メルカリから発送の指示が来たから、あわててその準備をしていたものの、入金が済んでいるのかも分からない。困った。

送った後にキャンセルでもされたらどうしようと、せどりをしている先輩に訊いてみる。

 

すると、メルカリはお金のやり取りは全部代行してくれるから、発送の指示があったら従えばいいとのこと。

 

これで安心して、ヤマト営業所に帰って発送処理を済ませる。メルカリのアプリから発送用のバーコードを出し、タブレットで読み込んでもらって終了。

これは便利。手書きで宛名を書くこともなく、送料を払う必要もなかった。ヤマトの人に訊いたら、メルカリはそうらしい。ほーん。

 

一個売れたのでとりあえずホッとするが、メルカリをチェックしてみるとさらに価格下落は進んでいる。が、ようやくもう一体も売れて一安心。

 

ということで、初転売の最終結果発表。

仕入れ価格」

本体 22000×2=44000

入場料 1650

電車代 約二千円強

約48000円

 

「販売価格」

本体 29999×2=59998

販売手数料10% 2999×2=5998

送料 1000×2=2000

 

つまり、販売価格六万円から仕入れ費用、送料、手数料を差し引いた四千円が、利益となる。

 

う~~ん。実にビミョー。手間掛かった割りにこんなもんか。楽な仕事なんてないよな~と実感する。仮想通貨の方がはるかに儲かる。まあ政府が本気で介入したらどうなるか分かったもんではないが。

 

でも、寒空の下で二時間並ぶ対価としての四千円なら、まあまあ妥当なバイト代でもあるな~と思った。

しかし、メルカリでの超合金ガンダム最低落札価格は、23日時点で27700円まで落ちてきている。真冬に二時間並んで時給千円そこらなら、バイトした方がよっぽどマシである。

 

結論。

道義的問題はさておいて、転売ヤーは目利きができなければ大変なだけで、売れない時のストレスも半端ないので、自分には向いていない。