○カプセル怪獣とトヨタ車

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カプセル怪獣トヨタ車 


ウルトラマンセブンである諸星ダンが使役していたカプセル怪獣は 、捕まえたモンスターを味方にする、 ドラクエ5ポケットモンスターの元ネタとも言えるが、 そのワクワク感もまた、しっかりと各作品に引き継がれている。


何らかの事情で即座にウルトラマンセブンに変身できない諸星ダンは、カプセル怪獣を出して戦わせていたが、 しょせん時間稼ぎなのかすぐ劣勢になり、 結局はさっそうと登場したセブンがオイシイところを全部持っていっていた。


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しかし、特にウィンダムミクラスはデザインが秀逸でもあり、 けなげに戦う姿をガキんちょなりに必死に応援していた。


それなりに頑張って戦っていたので、 カプセル怪獣一体だけ出すのではなく、 複数体を同時投入していたら、 勝てる怪獣もいたのではないかと思うが、 セブンが助けに入ったり、強さを見せつけることで、 怪獣との主従関係を再認識させるという大人の事情でもあったのかもしれない。
 
まあそれはいいとして、 改めて見てみてもカプセル怪獣のデザインは素晴らしい。いや、 セブン関連だけ図抜けてデザインの完成度と普遍性が高いのだが、 特にウィンダムは好きなデザインである。


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とまあ、 さんざんウルトラマンセブンネタで引っ張ってきたのだが、 ウィンダムといえば、かつてトヨタ車にもあった同名の車である(強引)。

それなりのインパクトをもって市場に迎えられたと記憶している。


トヨタ車としたら、異端というか奇抜なデザインなものの、 そのデザインの完成度は高く、当時トヨタ鳴り物入りだった「 スカイフックサスペンション」もウィンダムのCMで高らかに宣伝していた。

 

しかし、どちらも時代の仇花だったのか、 ウィンダムもスカイフックサスペンションも、 代を重ねて凡庸になっていき、今ではその名はなくなってしまった。


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↑この「パイロット御用達」のあざといイメージ戦略は、初代カローラの「プラス100ccの余裕」同様にトヨタらしい。

 


が、令和になってフルモデルチェンジした新型カムリを街中で見掛け、 そのデザインをゆっくり観察してみると、 トヨタウィンダムにも感じたカプセル怪獣のデザイン要素を確かに感じるではないか。エキセントリックながら、それだけが持つ、 よく練られた造形美がそこにある。


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しかし、あのグリル形状は、変なリフト(揚力) を発生させていやしないかと、見る度にモヤモヤ~としてしまう。



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前輪駆動ながら堂々とした良フォルムであり、田舎者が頑張って着飾ったようなレクサスやクラウンよりはよっぽどデザインがクリーンで、オリジナル性もある。

 

願わくば、カプセル怪獣のように、一時しのぎではなく、日本車ならではの美意識を今後ももっと掘り下げていって欲しいものだ。