#黒色火薬#マスケット銃#火縄銃#パチンコ#パチンコ玉#日本人の安全意識の勘違い#閲覧注意
まず亡くなった安倍晋三元首相にはご冥福をお祈りします。
思い起こせば、2007年か2008年に彼が第一次政権で辞意を表明する前日に首相官邸横を原付で走ったこともあり、彼の選挙区の下関のチンケな公立大学に通ってもいたので、他の政治家よりは多少は縁があるのかも。
日本がちゃんと自衛できる国になる部分では彼と同じ考えだったが、国債でのバラマキによるアベノミクスの結果、構造的な円安に陥った現状等を考えると、功罪の多い政治家であったとしか言いようがない。
素人同然だった警備の動き
さて、昨日7月8日金曜日の暗殺劇は、 日本のSPの初動の遅さがまず槍玉に上がっている様子。
#閲覧注意
https://youtube.com/shorts/bauKDzIaJAI?feature=share
#閲覧注意
https://youtube.com/shorts/2ugeEVYTPlA?feature=share
より近い動画。被弾して自ら段を下りているので、その時点では意識がある=即死ではない。
動画ではたしかに、発砲音が銃声ではなく爆発に聴こえるので、慣れてないと生理現象で硬直してしまうのは仕方ないところではある 。
しかし、初弾が当たっていなく、また次弾まで3秒くらい空いているのに、安倍晋三元首相をカバーするでもなかったのは落ち度としか言いようがない。
引きずり倒してでも低い姿勢を取らせるのが、 世界のSPの最低限の初期対応のはずである。
しかし、元総理を直接守ろうとしたのは、役にも立たない防弾カバンをかざした一人だけで、それも遅きに失し、そんなシロモノで要人を護れると思っている、日本の警察の馬脚まで露わになってしまった。
思うに、周りにいた警備の眼にまず入ったのが容疑者だったので、元首相のことなんかよりそっちに意識がいってしまったのだ。ゲスな勘ぐりをするなら、功名心があったことも否定は出来ないだろう。
しかしそれ以前に、日本人の安全意識の根本的な勘違いが根本にあると思われる。
例えば、子どもを交差点で見守るのも、子どもばかり見ていて、車道に背を向けているのもそうである。守る対象を見るのではなく、潜在的な危険を察知するのが何より大事なのは、結果を考えなくとも明らかだ。
また、安倍元首相は車道を背にしていたので、そちらに注意を払っていなかった思い込みも働いている。少なくとも、警備対象の背後の車道に怪しい人物が出てきた時点で、普通なら制止するか取り押さえていたはず。
眼に映る不適切なプラカードや抗議者を排除するのが、警備の主な仕事となっていたことも、本末転倒だったと言えるだろう。
まあ警備訓練はそれなりにしていたはずだが、おそらくは訓練のための訓練になってしまっていて、例えば刃物に対する対応には身体が動いても、想定外の事態にはどうしようもなかったと考えられる。
誰も今の日本で銃を使ってくるのは現実的だと思っていなかったし、おそらくSPも携帯している銃を使用するのは最後の手段として、“躾られて”いたのだろう。
実際、誰一人として拳銃を取り出していない。 一応防弾カバンをかざしている者はいたが、あまりに無力だった。
ミッドウェー海戦から何も変わっていない日本人の悪いところとは
考察していて何かに似ていると思っていたら、ようやく思い至ったので補筆しておきます。
ミッドウェー海戦で、日本の空母が壊滅的な損害を受けるに至るには、さまざまな要因が複雑に絡まり合っていたものの、最も直接的な理由の一つに、直掩機の不適切な対応がある。
空母を護るべき直掩戦闘機が、最初に襲来した低空の雷撃機にばかり群がってしまい、高空の雲間から突入してきた急降下爆撃機に全く対応できなかったのだ。
今回の元首相の暗殺も、「警護対象を護る」という最優先事項を取り違え、抗議者ばかりに目を光らせた挙句、元首相をほっぽらかして襲撃犯に殺到していた。
が、飼い犬がドヤ顔でご主人の顔色を窺ったところで、ご主人は心臓に穴を開けられ、ほとんど即死に近かったという皮肉(死亡時間は医者が匙を投げた時間) 。
虎の子である空母四隻を失ったミッドウェー海戦から、何も変わっていない。
それは自ら考えず、責任も取りたくないから、最終的な判断を他人任せにするという、日本人特有のメンタリティである。
後で検証すると、どう考えてもおかしいのだが、当事者は立ち止まって考えることすらしないのだ。
追補 : 産経新聞の記事より
https://www.sankei.com/article/20220714-R3OY5YCLHBK7FAL2JB3QD5PAUY/
それにしても、犯行に使われた手製銃が、 それほど精度と殺傷力の高いものとは思われないのによく当たったものだ。
煙がかなり出ていたから、黒色火薬で撃つマスケット銃、つまりは火縄銃みたいなものだったんだろう。
ショットガンと報道されていたので、 銃身やストックを切って短くしたソードオフかと思ったら、全然違うオモチャみたいな形だし、そもそも既存のショットシェルが収まるよりずっと大口径の筒だった。30ミリ以上はありそう。
つまり、犯人は弾も自作していたことになり、 元首相に二発当たったということなので、 弾としていくつかパチンコ玉でも詰めていたのではないだろうか。だとしたら、なんと皮肉な。。
最低でも5mは空いていたので、そこまで至近距離でもなく、しかも反動も相当あるに違いない。かなり練習していたのかも。 他の人に流れ弾が当たらなかったのは奇跡としか言いようがない。
それにしても、“弾”に関する報道が一切ないのはどういうことだろう。
昏い時代の号砲か
オリンピック前のエントリで、 時代が変わりつつあることを書いていましたが、 コロナの他にこんなことが起こるとは思ってもいませんでした。
かつて、端境期だった大正時代が終わり、 次第に戦争一色に染められていく昭和が始まりましたが、やはり今も似ている状況であるように感じます。
直接的な戦争は身近ではないですが、言ってみればコロナとの戦いもそれに近いものがあると言える。
今後も複合的に、さまざまな要素が絡んでいき、より困難な状況になることが考えられます。円安もさらに進行するだろうし、大地震や富士山噴火がいつ起こっても不思議ではない。
まあ、だからといって、 個人としては備蓄したり資産をゴールドや外貨建てにする以外には、自給自足か海外移住という極端な解決策しかないのがツラいところ。
食糧を大量に輸入して、カロリーベースでその六割を廃棄する日本の危うさに、 一度は海外移住したものの、結局日本が恋しくなって帰ってきた自分は、何かあって死ぬのなら、最初くらいにあっさり死ねる方が良いな〜という、無責任な感想しか出てきません。
いや〜、これでは他人任せで安倍元首相を無碍に死なせたSPのことをとやかく言う資格はないですね。
それでも明日は参議院総選挙。弔い選挙でおそらく自民党が圧勝するでしょうが、今後三年くらい大きな選挙がないらしいことを考えると、改めて2大政党となっていない日本の危うさが、この三年でどういう方向で反映されるのか、悪い予想しか浮かんできません。
無力感しか感じませんが、比例代表はせめて尊厳死の制度化を訴える医者の候補に投票しようと思います。
220714エントリ
『アベノマスクの闇がついにリークされた』
https://cheerio.hatenablog.com/entry/2022/07/14/アベノマスクの闇がついにリークされた
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220805エントリ
『安倍元首相暗殺で表出した日本の闇』