「恋は光」2022年公開 川口スキップシティ
#恋は光#神尾楓珠#西野七瀬#平祐奈#馬場ふみか#ドラクエ究極の二択
ドラクエ究極の二択問題の映画版発見
たまたま観た、それまで名前も知らなかった映画が良作だと、 とても得した気分になるのは自分だけではないだろう。
久々にブログに書き残したくなるほど感動したので、 忘れない内に書いておこう。
まず、女性陣3人の配役と演技が素晴らしい。
映画版「嘘喰い」で鞍馬蘭子役をしていた時の馬場ふみかは、 役者不足で学芸会レベルだったが、「恋は光」 では他人の彼氏を奪う宿木役が、 物語をかき回して展開させるトリックスター役として絶妙だった。
また、本音で生きる彼女だけが、 本当にそこいらに存在するリアル感があった。
そして、 いわゆるドラクエ5のビアンカかフローラ二択問題のように、 事実上の彼女候補として、西野七瀬演じる幼馴染北代と、 平祐奈演じる本好きお嬢様東雲の、 どちらを選ぶかが最後まで上手に引っ張られていて、 やはり良い映画はシナリオありきだな〜と再確認した。
この二人がまた、初めて知った新人女優さんながら、 ドラマレベルではない、 これから日本の映画界を引っ張っていく俳優であると確信した。
まさしくきさくで気取らないビアンカのような幼馴染を、 近年稀に見る自然さで演じる西野七瀬は、戸田恵梨香と深津絵里が合わさったような印象。
一方、不思議ちゃんが入りつつも、 純粋で超絶美人な箱入り娘役の平祐奈は、 松本穂香のような透明感と彼女に劣らない演技力で、 西野七瀬とダブルヒロインとして光っていた。 これは主人公じゃなくても究極の二択では。
主人公西条の神尾くんも印象的な演技だったし、 ぎこちない演技が主人公のキャラクターとマッチしてはいたのだが 、女性陣が自然過ぎて、やや引っ掛かった。
だから、 主人公を演じたのが若い頃の柳楽優弥や松山ケンイチだったら、また違う印象になっていたように感じた。
しかし、まごうことなき美男子であるのは確か。少しヒョロ過ぎるが。
最近観た「Winny」で、それまで大根役者だと感じていた東出昌大が、ナードでギークな金子さん役を見事に演じていたので、ハマり役を見つければブレークしてくる俳優かも知れない。
良質な岡山PR動画の一面
また、途中で気がついたのだが、ロケ地が岡山県であり、したがって岡山のプロモーションビデオみたいに、ナイススポットが多数押さえられていて良かった。
方言が全然ないので、首都圏の大学だと最初は思っていたが、まず主人公と幼馴染が鮎釣りに出掛けるシーンで、ん？と思う。首都圏近郊にそんな清流あったかなと。
そして、また二人で釣りに行ったのが、瀬戸大橋の付け根にある、知る人ぞ知る漁港の駐車場。観光地でもないので岡山県人しか知らないのでは。個人的には思い出深い場所。
田土浦公園
https://maps.app.goo.gl/tRXTnoEPuFKeFrzY7?g_st=ic
その他にも、高梁の赤いベンガラで有名な吹屋地区のレトロなボンネットバスが出てきたり、日本三大庭園の後楽園の夜景ライトアップや、倉敷美観地区や表町商店街も、とても印象的に登場していて、このロケ地を周るだけで岡山の良いところをほぼ八割wは網羅しているのではないだろうか。
あとは牡蠣オコや各種岡山ラーメンやホルモン焼きそばのB級グルメくらいなもんである。
ということで、「光る恋」鑑賞レポートでした。
川口スキップシティは国際映画祭も毎年やっているし、監督や関係者を呼んでの上映会やプラネタリウムもあり、さらにはNHK映像アーカイブ視聴も出来るので、何気に通ってしまう。小さい大学並みの規模はある。図書館がないのだけが残念。
追記「恋は光」炎上について
感想文を書いてから、「恋は光」について調べていると、漫画原作も映画も炎上していたことを知った。
その理由が個人的に衝撃的。ラストがそれぞれ全然違うのだ。つまり、主人公西条が最後に選ぶのが、マンガと映画で異なるのである。
映画は映画で納得できたのだが、“運命の出会い”という意味では違う結末もあったのではと感じたので、自分としてはマンガもアリだと思った。機会があればマンガも読んでみたい。
ちなみに、下に漫画の表紙を貼っておくが、マンガの女性陣3人が、映画とキャラが違い過ぎて、誰が誰だか分からなかった。
しかし、これについては先に映画版を見たのは良かったな〜と思った。
