2024年岩国米軍基地オープンデイ

2018年以来の岩国基地オープンデイに岡山から参加。前回を参考にするため読み返してみたが、ほとんど参考にはならなかった🙀

 

が、一応次回のために記録を残しておくことにする。

 

 

ご飯を食べてお握りを作り、6時過ぎの始発に乗って出発。荷物はいつも通り最小限だが、写真付き身分証明書と凍らせた水だけは忘れないようにする。

お握りはステーキとかのおかずだけあった場合に、ちょうど良いから。


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予定どおり、糸崎乗り換えで岩国駅9:43着。途中で尾道サバゲー仲間のカピさんに久々に連絡すると、やはり基地祭に向かっているそう。これは電車で合流できるかもと思ったものの、彼は新幹線とのこと。アテクシの方が遠いんですがが。。

 

岩国駅到着後、基地での合流を目指して駅から2kmの道を急ぐ。徒歩だと約30分。

10時前にカピさんから連絡。ゲートを入ったがすごい行列で、セキュリティチェックまでまだまだとのこと。写真付きIDを持っていなかった人が帰らさせれたそう。思わず免許証があるか再チェック。

 

10時半前に岩国駅から真っ直ぐの歩行者用ゲートに到着。

ここまではヨユーだったが、そこからセキュリティチェックまですし詰め行列が数百メートルあり、何度も止まって動かなくなるので、昼までに入れるか心配になってくる。体力もゴリゴリ削られる🙀


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途中、米軍基地の消防車が出動したこともあり、セキュリティチェックが終わったのは、並び始めて1時間強の11:35になっていた。

 

セキュリティチェックを終えるとようやく流れがスムーズになり、ちょうど始まったブルーインパルスの展示飛行を楽しみながら急ぐ。基地のゲートから滑走路までは余裕で1km以上ある。


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並んでいる時にF35の展示飛行もあったが、フライトレコーダーで確認しても何も映ってなかった。

が、ブルーインパルスもそうだったので、ステルス機だからという訳ではなさそう。


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が、カピさんと連絡を取ろうとして、携帯が圏外なのに気付く。マジで?!これは想定していなかった。楽天だから??

その後、再起動しても海外ローミングにしても通信は回復せず、結局カピさんとも合流できなかった。痛恨。。

 

ともあれ、まずは腹ごしらえで何が売っているかをざっと見てみるが、ステーキやターキーのような手の掛かるメニューを出している、軍関係者の屋台が一軒も見当たらない。あまり美味しくはないけど、あれがオープンデイの醍醐味なのに。

 

代わりに、手抜きの極みみたいなメニューが売っていた。ドリトスのミニパックの袋を開け、おそらくタコス肉とチーズをそのまま掛けた品。スプーンで袋から直接食べる様子。

この皿にも盛られていない、一品とも呼びづらいメニューが、驚くことに千円もする。アイデアはなかなか良いとは思ったが、さすがにボッタクリでは。
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ちょうど昼前ということもあり、そのタコスの店以外は大行列(さすがにコスパ悪いとみんな思ってたんだろう)。

 

となりの下士官将校クラブのホットドッグの店が列が少なめだったので並んでみる。ハンバーガーが単品でグルメバーガー並みの1500円くらいな感じだったので、ホットドッグ600円はまだ良心的。

とはいえ2018年の時には、ホットドッグの最安値の定価は200円で売っていたので、物価の高騰は隔世の感がある。


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が、残念ながらその場で焼き立ての様子ではなく、玉ねぎも入っていない、冷えた素ホットドッグだった。

ただ、自分にとってラッキーだったのは、2018年に食べておいしかったホットドッグの味とほぼ一緒だったことで、くそ旨いジョンソンビルと対極のチープな味ながら、良いお握りのお供となった。

 

腹ごしらえ後、駐機している展示機体を見てまわる。

が!一番楽しみにしていた漢(おとこ)の機体、A10ワートホグがいない。愕然のあまり、適切な顔文字も見当たらないほどショック。

 

いやもう何度も実機を見てはいるものの、A10の独特の存在感は決して見飽きることはない。

人類で最もパーフェクトソルジャーに近づいた一人である、旧ドイツ空軍のタンクキラー、ルーデル大佐がコンセプトから作り上げ、人が乗る近接航空支援機では、おそらくこれ以上の傑作機は絶無なはず。

 

F35へと近接航空支援(CAP)は近々引き継がれることになっているが、被弾率が格段に高く、損耗の激しいCAP任務に、高価なステルス機が耐えられるとは到底考えられない。

そんな規模の戦闘が起こるようになれば、もはや第三次世界大戦レベルだろうが、そうなると引退したA10を求める声が再度高まり、モスポール化されたA10様が復活するどころか、ドローンに改造されて未来の戦場を飛び回っているかもしれない。

 

まあ、そんな妄想はさておき、今回の2024年の岩国オープンデイのプログラムから、いつも来ていた三沢の米空軍のF16の名前が消えていたのも、数日前に調べて大ショックだったのだ。

 

三沢の米空軍の展示飛行専門チームのF16は本当に凄腕で、運動性能でもピカイチのF16の限界性能を、さらに追い込むような空戦機動(ACM)は、一目でそのキレッキレさが分かるほどだった。個人的には、ブルーインパルスよりずっと好きなくらい。

 

今日は、代わりに海兵隊のFA18がバンバン飛んで、アクロバティックな飛行展示を見せてくれていたが、それでも2018年に三沢のF16がやっていたナイフエッジやコレhttps://youtu.be/FUA7RyMIUl0?si=53FMzzr6XvVFKMtAみたいに、意味不明な超絶マニューバはなかったように思う(あ、でも空母機ならではの機首上げ低速フライパスは、100km/h以下という速度もあり、凄かった)。

 

そんなF16が来ない上、A10すら居ないとなると、この時点で自分にとっての2024年岩国オープンデイは、ほぼ終了してしまったと言っても過言ではなかった。

 

が、それでも気を奮い立たせ、各飛行隊のブースを見ていく。ロービジ(低視認性塗装)のグレーのステッカーがないか、しらみ潰しに見てまわったが、やはりない。

ハデなのは悪目立ちするから、クルマにも貼りにくいのよ。小さめのロービジステッカーどっか作ってくんないかな~。


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あ、でもこの飛行隊(イエロージャケット?)のミサイルが描かれたステッカーはシャレっ気があったので買っとけば良かった。


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「Come and take it」「掛かってこいよ。これ(ミサイル)食らわしてやるから」ってとこだろう。

 

他に面白かったのが、トラ模様のFA18スーパーホーネットと、AH1攻撃ヘリコプターの日米比較、C130ハーキュリーズ輸送機内部の警告サインだろうか。

 

まずはトラ模様(シマウマ模様?)のスーパーホーネット

今でも定期的に読み返す、傑作戦争マンガである「エリア88」の好きなキャラである、グエン・バン・ヒュー(青野武さんの声で脳内再生)のタイガーストライプの機体みたいで実に良い。


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日米AH1戦闘攻撃ヘリ比較

陸自AH1Jコブラ


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アメリ海兵隊AH1Zバイパー


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海兵隊のバイパーは双発なので、各部(特にスタブウイング)がボリュームアップされている印象です。

アパッチも展示されてましたが、ウクライナ戦争で攻撃ヘリが完全に時代遅れになったので、日本はアパッチを大量導入しなくて、結果的に正解だった。

ライセンス生産のために、大赤字を出したスバルにはマコトに申し訳ないが。

 

C130ハーキュリーズ輸送機内部の警告サイン

各種緊急手動オーバーライド(優先)手順

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もうこの時点、13時半くらいで一番大規模な海兵隊の飛行展示は終了してしまっていたが、とりあえず滑走路に向かう。

途中で連絡路沿いに、初代シーマとFD3S型RX7が誇らしげに駐車していて、米軍か自衛隊の人のかは分からなかったが、クルマ好きだな~とホッコリした😊


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メイン会場である滑走路わきは、さすがにすごい人の数


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二式大艇の直系の子孫であるUS1や、C2の大型機の存在感が目を引く。


岩国で最初にF35を受領した、随一の老舗飛行隊であるグリーンナイツの、F35ビーストモード(フル兵装状態)。

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まだ14時になっていなかったが、帰りの人の行列が目立つようになったので、予定を早めて撤収することに。カピさんとの合流もケータイが圏外のままなので絶望的。後で知ったが、何しろ来場者11万人もいたらしい。

 

帰る人の波も相当だったが、おそらく地元民だろう来場者もまだかなり来ていた。

 

16式機動戦闘車を見つつゲートへ向かう。この部隊マークカッコ良い。

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そういえば2018年のオープンデイに来た時は、鉄のくじらさん親子とM2やM240Bの実銃にさわって楽しめたのだが、あまり歩き回ってないこともあり、彼らも実銃も見つからない(>_<)

 

 

滑走路わきの駐機ゾーンに、簡易ハンガーに覆われた沢山のFA18が駐機してあった。ほぼ雨避け程度の簡易天蓋といった感じで、米軍といえども有事の際はどうするんだろうと思った。ドローン飽和攻撃を受けるとひとたまりもなさそう。

 

呉の丸見えの潜水艦停泊地もだが、平時に持ち込んだ数千、数万のドローンに一斉テロ攻撃されると、たとえ撃沈や撃破まではされなくても、すぐには戦線復帰不能な損傷を受けるのは必至。

そうなると、最大の抑止力も失う訳で、沖縄くらいすぐ占領されてしまうかもしれない。


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レッドブルエアレースでチャンピオンにもなった室生選手のアクロバットが始まり、時おり立ち止まって見上げる。

ロック岩崎氏の乗機だった複葉機ピッツとは、飛行特性が全然違う感じがして、軽い上にエンジンの馬力も相当あるような動きだった。12.7mm機銃を連装でもすれば、二次大戦期のレシプロ機とのドッグファイトだと無双だろう。

 

あ、でも最高速は400km/hだそうなので、600~700km/hは余裕で出る大戦後期の戦闘機の一撃離脱戦法には苦戦するか。

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これまた傑作機であるA4スカイホークに見惚れつつ基地を後に。昔はドワーフみたいであまり好きではなかったけれど、今は好きな機体の一つ。


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14時ちょうどくらいに、基地の歩行者用の西ゲートを出ると同時にケータイが圏内になった様子で、送信がやっとなされてカピさんからの返信も入ってくる。

が、もはや合流しようにも手遅れで、14:24岩国発糸崎行きに乗れるよう急ぐ。

 

しかし、ちょうどその電車に間に合ったと思ったのだが、駅に入る階段からあふれる行列に遭遇。駅の入場制限がかかったようで、駅員さんが下りてきて説明している。

まさかこんな早い時間に、帰りのラッシュがあるとは大誤算。これなら暗くなるくらいまで基地でのんびりしておく方が良かったかも。カピさんと合流できたかもしれないし。

 

それにしても、今回の岩国オープンデイは、

10時半基地着→11時半セキュリティチェック終了→13時半帰り始め→14時半前に岩国駅

と、正味2時間ほどしか滞在時間がなく、これまで何度も行った中で最短だった。ほとんど弾丸ツアー。

まあいよいよオッサンになり、体力が尽きる前に帰りの電車に乗れたのは良かったとしよう。

 

あと、どうやら岩国駅の入場制限は、基地側の出入口である東口だけっぽかったので、少し遠回りになるが、反対側の出入口まで帰りは歩いた方が、スムーズに入れるっぽい。

 

その旨をカピさんに連絡したら、どうやら常連組には常識だったっぽい😚

 

ちなみに、後から教えてもらったカピさんの帰宅スケジュールによると、

16時44分(イベント幕の掛かった)ゲート出→岩国駅から広島行き快速17時半頃→広島18時20分頃着→新幹線乗り換え18時38分頃→三原から車で帰宅は19時半前とのこと。うーん、スマート。

ちなみに、広島三原間の追加の新幹線運賃は片道900円ほどだそう。一時間は短縮できる感じかな。

 

 

さてそれに対し、青春18キップでふらりと旅するのが好きな自分はどう帰ったかというと、14:24発の電車に乗れなくて絶望したものの、時刻表にない14:39発の臨時列車に乗れ、数駅先の大野浦駅で降りてすぐ出発の始発に乗り換え、糸崎駅を目指すことに。

 

臨時列車は満員だったが、大野浦駅からは始発だったのもあり座れ、そのまま帰ろうと思っていたものの、三原駅到着のアナウンスを聴いて、思わず飛び降りてしまう。

前に食べた、三原駅すぐのタコ天がどーしても食べたくなったのだ。

 

ということで時間も調べず下車したのだが、ラッキーなことに小一時間後の17:37に岡山まで帰れる便があった!

 

これぞ旅の醍醐味と、勇んでタコ天を売っている「おはぎのこだま」まで歩く。一応調べると、月曜休みで7:00~16:00まで営業となっている。

 

このタコ天値上がりして900円もするが、絶対それ以上の満足感を得られる逸品なので、勝手に宇宙一ウマいタコ天と認定させて頂こう(笑)

 

Google マップでの「おはぎのこだま」のクチコミを共有します
https://goo.gl/maps/kgt32yB9kEYxs5ty9


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前回食べた時に、味覚が合うことが分かったので、今回はおはぎも含めて一通り買ってみた。

一応写真を撮るために並べてみたが、あまりお腹が減ってはいなかったので、タコ天と唐揚げだけ一口ずつかじる。

いや~、タコ天やっぱ絶品じゃわ。やはり天ぷらというより、分厚いステーキの食べ応え。そして、とり唐揚げ初めて食べたが、衣の味付けが異なり、少し甘めでこれまた独特の味。いや、これも旨い🍴😆✨

 

最近唐揚げ専門店が全国で増殖したが、どこも似たり寄ったりの味で、しかもなぜかどれも金賞受賞店ばっかで実につまらない。

が、地元民に愛される、そこでしか食べれないB級グルメには、この店のタコ天のように、思わず二度見してしまうほどおいしくて、わざわざ来るだけの価値のあるものが多い。

 

19時過ぎに岡山に帰り、ひと風呂浴びてから頂く、こだまのほぼフルコースはより一層おいしかった。イカ天も違う衣の味で、甘さ控えめの二色おはぎもかなりの出来。

天ぷら類は、トースター弱火でじっくり温めると、衣もカリッとなり、ほぼ出来立てに近い味となるのでオススメである。

 

ということで、2024年岩国基地祭は、朝6時過ぎの始発に乗り、夜19時過ぎに帰るまで、長時間の鈍行と、それとは比較にならないほど疲れた行列で大変だったが、トータルではミリタリー成分も久々に摂取でき、大満足だった。

来年も行きたいが、忙しくなりそうだし、年々年寄りにはハードになってきているので、厳しいかもしれない。ノーズアートのバスツアーで行くのが一番楽だが、早く予約しないとならないのがネック。

 

とはいえ、日本国内で海外旅行気分と、稀有なミリタリー体験を同時に味わえるのは、中々ないことなので、損はないと断言しておこう。

 

 

前に行った2018年の岩国オープンデイ

https://cheerio.hatenablog.com/entry/2018%E5%B2%A9%E5%9B%BD%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A4