『「トップガン マーベリック」ミリタリーファンネタバレ感想』

『正直なところ、期待していたほどの没入感はなかったIMAXレーザーGT』


220608「トップガン マーベリック」

日本に二カ所しかないIMAXレーザーGTでの映画体験をしに、 池袋のグランドシネマサンシャインへ。


水曜日は割引きデイで、基本料金1200円に、 IMAXのプラス700円の合計1900円。


Is there anyone offer you a coffee?


いや〜、トップガンやっぱ最高!そしてここまで予算を使って、 あらゆる感情を揺さぶられるのは、 最早少数派となった限られた映画にしか出来ないことじゃないかと思った。


ということで、 ネタバレありでミリタリーファンから見ての感想を。

 

まず、幼少期からの団塊ジュニアミリタリーファンとして、最高峰の戦争映画といえば、総合では「プラトーン」でトップで、戦闘機映画としては「トップガン」で異論はない。

 

といっても、「プラトーン」も「トップガン」も映画館で観てはいなく、今でもスクリーンでやってくれないかと思う。

 

プラトーン」はまた別の機会に触れるとして「トップガン」であるが、実は「トップガン」よりも先に観て、今でも同じくらい好きな作品がある。

 

そう、同じ戦闘機大空中戦映画ながら、B級映画のレッテルを汚名返上するどころか、続編が出るたびにショボくなっていった「アイアンイーグル」である。

 

単発戦闘機なら今でも一番好きなF-16が主役の「アイアンイーグル」は、捕虜になった父親を救出するため、高校生がF-16をかっぱらって中東の某国で大暴れするトンデモ内容。

湾岸戦争前に撮られた映画だが、敵司令官でラスボスが、フサイン大統領そっくりという設定と、なんとイスラエル空軍全面協力という異色の作品でもある。

 

そりゃ、そんなアレな内容ばっかりの映画がアメリカ空軍の協力なんて得られるはずもないのだが、現代航空戦で唯一のエースを生んでいるイスラエル空軍ならではの、キレッキレの反転降下とか実に見応えのあるシーンもあったのだ。

 

また、プロモーションビデオのような「トップガン」のスタイリッシュさに対し、持ち込んだ曲で気分を盛り上げる主人公という、違った音楽の面白い使い方もあり、良い意味でのB級映画の傑作でもあった。トンデモ映画ながら、ギャグやフィクションのバランスが絶妙だったのだ。

 

で、今回の「トップガン マーベリック」なのだが、個人的には前作のスタイリッシュ全振りの「トップガン」より、「アイアンイーグル」に近い印象を持つこととなった。

 

序盤にマーベリックが全員に奢らされる展開や、エッチして逃げ出す時に娘にハチ合わせするコメディパートは元より、トンデモ設定を貫き通すフィクション設定も、どちらかといえば「アイアンイーグル」寄りなのである。


マーベリックがテストパイロットでまだ現役というのにまず驚いたが、マッハ10で空中分解して、 多少焦げたくらいでピンピンしているのは、 まあ死なれても困るが草生えた。


極超音速では金属も燃え始める温度に達するのだが、 頑丈どころではない操縦席周りが、 脱出カプセルにでもなっていたのだろうと納得することにした。
それでも、瞬間的なGで死んでしまうはずだけど。


まあそれは良いとして、 米海軍が極超音速機を開発する方がないかもと感じた。本来なら、 米空軍、あるいはNASADARPA(ダーパ: 米国防高等研究計画局)の領域の話であり、そこを冒してまで米海軍が有人極超音速機のテスト機を開発するとは思えない。

 

 


そして、原子炉を空爆しにいく話からして、 イスラエルイラク原子炉空爆が思い浮かんだが、 そこに至る経路をマッハループのように渓谷を低空飛行する設定は 、まさかの傑作戦闘機マンガ「エリア88」を彷彿とさせ、個人的にブチ上がる。


また、訓練中の事故により、マーベリックが一旦ミッションから外されてからのチャレンジは、 この映画最大の見どころとなっている。そう、 予告映像のあのシーンである。
本編はノーカットの一連のコックピット映像で、 しかも映画館の大スクリーン。 ここに至ってはもう映像体験ではなく、戦闘機に同乗しての、 完全にアトラクションとなっていた。


マーベリックのように心拍数が上がり、 身体に掛かるGすら感じる極限の飛行( 専門用語では一連の飛行をフライトエンベロープと言うらしい。 飛行封筒?)を経た後に、最高のカタルシスを得るのである。


身体に直接響く重低音が、実に良い仕事をしていると感じた。 これはやはり映画館ならではの迫力。


それだけでも、もうお腹いっぱいくらい満足だったのだが、 いよいよ実戦となり、さらにまさかのマーベリック被撃墜!

 

 


まあ、ね。原子炉爆撃して、山肌に沿って垂直上昇後は、 事実上ノープランだったので、 それまで沈黙していた山脈上の対空ミサイル群の大歓迎となったの である。全滅となっていてもおかしくない。
各機すぐにチャフもフレアも撃ち尽くしたので、 逆によく囮となったマーベリック機一機の損失で済んだなと。


これが、もし米軍の教科書通りだったなら、という仮定の話なら、 基本夜間攻撃であり、まずF/A- 18Gの対レーダーミサイルでレーダーと対空ミサイルを無力化し (敵防衛網制圧:SEAD)、巡航ミサイル及びF-35ステルス戦闘機で重要施設破壊だろう。


しかしそれでも、本当なら対空機関砲群があるので、 相当の損害が出ることは想像に難くない。
そして何より、 米国議会がそんなギャンブル同様の軍事行動を容認するとは到底思えない。


とまあ、現実的な話になると、映画一つも作れなくなってしまい、 実につまらない。

 

 


が、フィクションとしてみてみると、F/A-18E/ Fスーパーホーネットのチョイスといい、 映画として成り立つなかなか絶妙な落としどころを見つけているの に気づく。


つまり、 マッハループのような低空飛行かつ高機動な曲芸飛行なら、 有名なブルーエンジェルスがスーパーホーネット使用ということもあり、あえてF-35を使わないという選択肢に、 一応の説得力を与えているのだ。


しかも、 作戦機に単座と複座の二種類のスーパーホーネットを使う点も、 単座のみのF-35ではない理由の一つとなっている。


また、F-14トムキャットを引っ張り出すのも、 イランではまだ後生大事に大切にしているので、 アリっちゃーアリなのだ。改修されてないA型であるにせよ。

 


それにしても、トムクルーズの超人ぶりが、 マーベリックのキャラクターとドンピシャで、 彼だけ時間の経過が異なっているのかと不思議で仕方ない。


アイスマン役のヴァルキルマーは実際に喉頭がんだったこともあり 、年相応に老け込んでいるが、 トムクルーズは色気もカッコ良さもまさに現役バリバリ。
20歳代の俳優に混じってのビーチアメフトでも、 肉体美に違和感を感じさせない。いや、改めてすんごいわ。


空戦機動(ACM)の実戦訓練でも、並み居るトップガンパイロットを相手に、 一番難しいガンキル(機関砲による撃墜)で一人残さず撃墜とか、 マジぱねー。


あ、でもHUD(ヘッドアップディスプレイ)や機関砲の描写は前作よりも劣化している印象。 20ミリバルカン砲は毎分最大6千発、 つまり1秒で100発も発射可能なので、 実際には画面で見える光る弾(曳光弾)の、 何十倍もバラ撒かれているのだ。

HUDも実際のリアル映像ではなく、チャチでセンスのないコンピュータグラフィックを何故わざわざ作るのか意味が分からない。

https://youtu.be/E6Xw8e7lFi8

 

YouTubeでガンカメラの映像を探してみたが、第二次大戦時のしかなく、あまり参考にならないかもしれないが、F-16が20ミリバルカンでブロンコを撃墜する映像があったので載せておく。

低速で逃げ回るブロンコに手こずるF-16だったが、50秒過ぎに一連射でようやく撃墜している。

 

さらに探すと、イスラエル空軍のガンカメラ映像が見つかった。1967年の六日間戦争からの現代航空戦の貴重な映像である。45秒あたりでガンキルが記録されている。

 

https://youtu.be/1ddiYLzpcVg

 

ミラージュの搭載機銃は20ミリバルカンではなく、おそらく30ミリアデン砲だろう。一発の威力はバルカンを上回るが、連射サイクルははるかに遅い。

それでもほんの一撃でミグ戦闘機は火だるまになっている。


昔みたベトナム戦争での20ミリバルカンの実際のガンカメラ映像でも、 一瞬の連射で敵機はすぐ火を噴いて撃墜されていた。
機関銃のようにダダダダと撃ちまくるというよりは、 敵機の予想位置に投網のようにバラ撒いて、 一撃で仕留めるものなのだ。
じゃないと、せいぜい500発程度しか搭載してないので、 すぐ弾切れになってしまう。


まあそれを置いておいても、グースの息子ルースターがF- 14の後部レーダー員となる展開は、激アツで目頭が熱くなった。


実際にはF-14自体が博物館モノの骨董品なので、 レーダーも作動していなく、 ルースターは後席に座っているだけなのだが、 敵機のミサイル発射をルースターが目視してからマーベリックが即退避機動に入る連係プレーは、グースとのそれを彷彿とさせた。
まさに“チーム”の阿吽の呼吸は、 あらゆる航空アクションでも屈指の空中戦描写もあり、 シビれまくるものであった。


敵機の東側最新鋭ステルス機スホーイ57が、 ロシア機得意のとんでもないマニューバ(落ち葉のような機動で、実際にフォーリングリーフと呼ばれている)を見せつけるのに対し、 マーベリックも負けじと翼端失速までさせて、F- 14の限界以上の機動で相手を出し抜く。


このあたり、マーベリックのパイロットとしての技能もだが、 瞬間的な判断能力が極めつけに優れているのが分かって興味深い。


米空軍で開発されたOODAループ<ウーダループ>を理解しよう PDCAサイクルに代わる?新しい行動理論とは? (1/3) - 株式会社リボルバー(Revolver,Inc.)(ウーダループ) は、よく知られたPDCAサイクルのような意思決定理論であるが、 極限状態においてミリセカンド単位で判断を迫られる、 パイロット用にずっと洗練されたものとなる。


しかもこのOODAループは、 対戦相手を念頭において開発されている点が、 他の意思決定理論と根本的に異なる点で、素早く回せる達人レベルになると、 相手の行動を先読みしたり、 ハッキングするみたいに罠にハメることすら可能になる。
単なる意思決定理論にとどまらず、 心理学の深奥にまで踏み込んだような、 洞察力も鍛えられることとなるので、 アメリカでは民間会社の幹部教育にも使われている。ちなみにサバゲーでも非常に役に立つ。


OODAループが海軍のトップガンでも教育に使われているかは推測の域を出ないが、 良いものはセクショナリズムを超えて採用するのがアメリカなので、きっと使われていることと思う。


このOODAループを説明する動画がYouTubeにあり、 しかも前作のトップガンの一場面を、 逐一OODAループのObserve(観察)、Orient( 考察)、Decision (判断)、Act(行動) の4つのサイクルに分けて解説してある(昔見た時は、そうテロップがはいっていたが、今見るとついてなかった)。

https://youtu.be/Jw51dMA9fMA

 

 

 


教官役のバイパーがA-4スカイホークで逃げるのを、 マーベリックのF-14が追いかけていく場面で、 バイパーはわざと誘い込むように逃げることで、マーベリックは巧妙にトンネルビジョンに陥れられていく。


ロックオン出来そうで出来ないことにあせるマーベリックは、 ますます僚機も後方警戒も忘れて深追いし、 いつの間にか背後に回り込んだバイパーの同僚教官ジェスターに、 撃墜判定される結果となる。

 


そして今作でも、 劇中で今度はマーベリックがOODAループを有効活用したと思われる場面が、 何度もあった。


あえて実戦にのみ触れるなら、 まず二機のスホーイ57が接近してきた時に、 味方を装うことで油断させた場面である。 これによる不意打ちでまず一機を撃墜。


残ったのは一機だが、機体の性能差は実はとんでもない差がある。


第四世代機のF-15F-16と、 ステルス機となる第五世代機F-22ラプターやF- 35ライトニング2がガチの演習で対戦した結果は、 第四世代機損失約100機に対し、 ステルス機はほとんど損失を出していない。


まあそれは、 目視距離外から一方的にミサイルで撃ち落とされたのが大半で、 目視距離でのドッグファイトではF-16がF- 35を撃墜した例もある。


しかし、F-14アビオニクスは、同じ第四世代機であるとはい え、アップデートを繰り返しているF-15F-16より格段に古く、ましてやステルス機とでは、 大人と子どもより差があると言っても過言ではない。


しかし、マーベリックは少しも心を折られることもなく、 がっぷり四つでスホーイ57との空中戦に果敢に挑んでいく。
これがもし目視距離外(BVR) から撃ちっぱなしミサイルを撃たれていたら、いくらマーベリックでもお手上げだっただろう。


が、まさに刀折れ矢尽きるまでの死闘が繰り広げられ、観ている観客もマーベリック同様にヘトヘトになってしまうほど。


そしてついに前述のように、F-14を翼端失速させる限界以上の必殺マニューバで、 相手のOODAループを出し抜き、撃墜を果たす。

 

 


このあたりのマーベリックの鉄人のような人物造形は、個人的には第二次大戦のドイツ空軍の不屈の英雄ルーデルを思い出した。


というか、そんな映画のフィクションの大活躍と比べても、戦車500両以上、戦艦撃沈、 片足を吹き飛ばされても平気で帰還したルーデルの方が、 ウソっぽく聞こえるのが怖い。

 


さて、戦史になると長くなるのでこの辺で。


ようやく敵を排除したマーベリックとルースターだったが、さらに一機のスホーイ57が現れる。


もはや残弾わずかで絶体絶命。


そこへ騎兵隊のごとく現れるアイツ。Gメン?太陽にほえろ? いや、ハングマンだよ!


。。団塊ジュニアより下の世代には意味不明だったろうが、 満漢全席のように、 全てのキャストにスポットライトが当たるニクい演出。 サイコーです。

 

 

 

 


ということで、 ミリタリーファンの立場から見た感想をつらつら書いてみました。


IMAXレーザーGTどころか、IMAXも初めての体験でしたが、迫力はあるものの、正直必ずIMAXレーザーGTで観なければならないなーとまでは感じませんでした。


もしかしたら、最後列の端の方で観ていたのも影響しているかもですが。


それより、椅子自体が動いたり振動し、風や水しぶき?まであるとかいう、 IMAX4DXの方がアトラクションとしての楽しさは上なのではないだろうか。 同じ航空ファンのヨーヘイさんも4DXを絶賛していたし。


ただ、一般人有名人問わず大人気の「トップガン マーベリック」の感想で、今のところ一番面白く、かつ共感したのは、ダイアンの津田のそれでした。ダイアンやっぱ面白い。


それを最後に貼って、締めくくりにしよう。いや〜、やっぱ映画っていいもんですね〜〜(ᵔᴥᵔ)

 

https://youtu.be/6QW2aKq5DiU

2分半くらいからですが、オープニングトークもメチャ面白いです。

 

オマケ

津田さん、ビリケンさんに似てるな〜と前から思ってて、ついに発見この表情。

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ザ・リアルビリケンさん。ブスかわ(๑˃̵ᴗ˂̵)なでなでしたい。

 

7万人が居住可能な約2000年前の地下遺跡がトルコで発見される - GIGAZINE

https://youtu.be/zQLszuCVz4c

https://nazology.net/archives/108033

 

先週の銀河系の中心にあるブラックホールの画像も大きなニュースだったのだが、こっちのニュースもさりげなく世紀の大発見。 世界遺産絶対確実(と思ったら、ミドヤト地区そのものが既に世界遺産登録されているそう)。

 

それにしても、7万人が住めるほどの地下都市が、 今の今まで発見されていなかったというのは驚くほかない(補足:何やらあるらしいのは分かっていたが、調べると規模がケタ違いだった)。

 

ということで、トルコ行かないとね。カッパ好きとしては、 カッパドキアも外せないしー_(┐「ε:)_

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"Russcary", Russian scariness the true nature of Russian weaponry star ranking.

#Stealth fighter # Pak-50 #Sukhoi 27 #Ultra-long-range anti-aircraft missile # S400 #Ultra-supersonic missile #Ultra-high-speed nuclear torpedo #Shkval #Infantry carrying heavy machine gun #Kord #Cord # T-72 #Caspian Sea Monster #Kinjar #Avangard # TOS-1 #Thermobaric #Fuel vaporization bomb

 

 "Russcary", Russian scariness the true nature of Russian weaponry star ranking


 

On February 24, 2022, which was my 48th birthday, the Russian invasion to Ukraine began.

 

I have not dared to mention the invasion of Ukraine until now, but I would like to give my personal opinion from a military point of view.

 

I am not a specialist, but rather a fluffy knowledge mainly up to the beginning of the war, and a self-indulgent consideration of the reasons for the current state of the Russian military, which was surprisingly vulnerable.

 

 

I had never thought about it consciously, but as I looked into it, I felt that the fact that the Russian military was trying to develop super-weapons to counter the West was similar to that of Germany during World War II.

 

 


Although I judged it by a terribly vague and lax criterion, the degree of RUSSCARY "Russian scariness”.

 

Tho I think it was a good criterion to convey surprise and intellectual curiosity from the viewpoint of military freaks in an easy-to-understand manner.

 

Also, of course, we are aware of what kind of violent acts the former Soviet Union army committed during World War II, and I hope you understand that I have no intention to glorify the Russian army, which is still committing the same barbaric acts today.

 

 

We, old military fans, can see some things in our own way, and because we know the tragedy of war and the fear and horror of weapons, we deeply understand the importance of peace.

 

 

The recent invasion of Ukraine made us realize once again that no matter how much we desire peace, just wishing for it is not enough to get through to those who would try to trample it down.

 

In addition, President Putin even threatened to use nuclear weapons to World War III.

 

As Einstein predicted, "I don't know what weapons will be used in World War III, but in World War IV, it will be stones and clubs.

 

 

Japan is naturally not a stranger to this situation, and I feel that it has become necessary for the Japanese people to better understand the reality of being surrounded by enemy nations and nuclear weapons, and to discuss concrete measures to avoid invasion and nuclear war from the public side.

 

 

To do so, we must first know our enemies and know ourselves.

 

 

Even so, I am writing this in the hope that it will help you understand the Russian military, even though it may cause discomfort to some people.

 

 

 

Now, first of all, as a premise, I believe that for a long time after the collapse of the Soviet Union, the Russian military was recognized as the world's second largest military power waiting in the wings after the United States.

 

 

This is not only in terms of nuclear missiles, but also in terms of conventional weapons, including the Pak-50 stealth fighter and a large number of Sukhoi 27 (NATO code: Flanker) series aircraft, which are said to surpass even the F-15 of the West, which has no record of being shot down in actual combat, was enough to be evaluated as the second largest military force in the world.

 

Unlike the Chinese military, whose true strength was not yet known, the Russian Army and Navy (mainly nuclear-powered submarines) were also regarded as having world-class capabilities.

 

 

 

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  • Ultra-long-range anti-aircraft missile S400

 

In recent years, the deployment of the S400, a super-long-range anti-aircraft missile that even the West fears (so that the U.S., outraged by Turkey's introduction of the missile, canceled Turkey's purchase of the F-35, even though Turkey had participated in its development), and the deployment of the Hypersonic Missile, said to be able to pinpoint attack the U.S. aircraft carrier, the core of a carrier strike group. Which was sensational as a game changer.

 

 

The strategic doctrine of the world's most mighty U.S. military force was shaken to its very foundations.

 

 

First of all, with the appearance of the S400, a super long-range anti-aircraft missile that is said to have even stealth detection capabilities, the U.S. has lost the key to securing air superiority.

Its eyes in the sky, and its command post capability, its early warning and control system, AWACS has lost its upper hand.

 

The S400's super-long-range n stealth detection capability has severely restricted the operations of the AWACS.

 

Since the days of the former Soviet Union, the range of Russian anti-aircraft missiles has been superior to that of Western weapons, especially, the Soviet Union's Gamov AA missiles.


Without eliminating anti-aircraft missiles, expensive aircraft cannot even fly. This applies to the actual battlefield as well.

 

 

The actual range of the S400 is also estimated to be 400 km, far more than that of the West's main anti-aircraft missile, the Patriot.

 

 

In fact, the S300, infamous for shooting down a Malaysian Airlines airliner, and the S400, with its extended range, pose such a threat to the West that they can now be called "strategic" anti-aircraft missiles, as opposed to conventional anti-aircraft missiles, the difference between strategy and tactics.

 

 

Furthermore, unlike the Aegis at sea, the Missiles carrier is highly concealed by camouflage, making it difficult to detect by reconnaissance satellites alone until radar is used prior to launch. No matter how sophisticated the AWACS is, it is better to stay away from it.

 

 

Incidentally, the total cost of a complete S400 system is said to be $50 million, which is more than the price of a fighter jet of the East.

 

Even tanks in the West, which are expensive land weapons, cost several million dollars. Even at the extraordinarily high price of the S400, it is a 4 star ★★★★☆Russcary.

 

 

 

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  • Hypersonic Missile

 

Another super weapon, the "hypersonic missile", which boasts a flying speed said to up to Mach 10, is broadly classified into two types: nuclear missiles (strictly speaking, the warhead portion) and conventional missiles.

 

These missiles are difficult to detect, and the irregular trajectory of the wave rider type warheads and the cruise missile type hypersonic missiles are both basically too fast to intercept with conventional Western anti-aircraft weapons.

 

Furthermore, the degree of difficulty is significantly increased by the fact that it is difficult to neutralize a missile without a direct hit, rather than a close fuse. It would not be an exaggeration to say that it is impossible to neutralize at this point.

 

 

The hypersonic glide warhead "Avangarde" and the hypersonic cruise missiles "Iskander" and "Kinjar" have interesting names.

 

 

The Russian reading of the word "avant-garde" and "Kinjar" is double-edged dagger.

 

“Iskander" sounds like it could fly to the edge of the universe, but in fact it is just a regular version of the Kinjar, an aircraft-borne supersonic cruise missile.

 

 

Hypersonic glide warheads and hypersonic cruise missiles are completely different, but I will focus mainly on the latter.

 

 

The kinetic energy and power of a hypersonic missile, due to the physical law that the power increases with the square of the speed, is imagined to stand out from existing missiles, even missiles of the same mass and explosive charge.

 

 

Such a long-range cruise missile with a range of over 1,000 km (said to be up to 3,000 km), which can sink even an aircraft carrier with a single shot and is impossible to intercept.

 

 

It is hard to believe at first glance, but if the U.S. and Russia were to engage in a direct confrontation (in which case World War III would be inevitable), it would mean that the U.S. could not carelessly send its hole card, the AWACS and aircraft carriers, to the front lines.

 

 

However, the US Department of Defense publicly commented shortly after the Kinjal was successfully used to destroy an underground ammunition depot in Ukraine, saying that it had no military utility.

 

 

No one can know in advance the true utility of a weapon (combat-proof or battle-proof) unless it is used in a severe, real-world battle, where anything could happen.

 

 

In other words, it is premature to say that a weapon is "militarily impractical" when it has not actually been fired against an aircraft carrier.

 

It seems to me that either intelligence has revealed that the performance of the missile is not as good as it seems, or, on the contrary, the U.S. is still in the process of developing hypersonic missiles, and this is a desperate appeal to show that the missile is not effective.

 

 

 

As for hypersonic missiles, China and North Korea are also actively appealing that their hypersonic missiles are at the level of actual deployment, but we will not know until they are used on the battlefield.

 

 

However, it is thought that the kinetic energy of a hypersonic missile is greater than the kinetic energy of a shell falling from several kilometers above the 46cm main gun of the battleship Yamato, which weighs more than one ton, so just because it is impossible to intercept, it can be called 5 star ★★★★★ Max Russcary.

 

 

 

  • What we can see when we put ourselves in Putin's shoes

 

 

The problem is the mindset of President Vladimir Putin, who has acquired two superweapons that have not yet been successfully deployed by the West in actual combat.

 

 

For Putin, who has long been vigilantly seeking a way to roll back the West, this option, which seems capable of winning a complete victory with conventional weapons alone, may have appeared to him as a last chance he could not have hoped for.

 

 

To me, Putin looked like a child who had just received a Christmas present when he repeatedly provoked the Ukrainians in the name of exercises near the border before the invasion took place.

 

 

 

Another important fact is that despite having the world's second largest military, Russia's GDP is not much different from that of South Korea (or even worse).

Moreover, compared to China, Russia has only about one tenth of China's GDP.


The imbalance between the size of its economy and its military power is a fact that comes to light once again.

 

 

When one thinks about it dispassionately, it is obvious there is no way that a country ranked 10th or lower in the world in GDP ranking can no longer maintain a superpower.


 

It is no wonder that Vladimir Putin was unaware of the reality of Russia's national strength.

 

 

Rather, he must have been thinking about the future of Russia, which will continue to sink after he is gone, and decided to take a last gamble with its current military power, which is superior to that of Western countries, albeit to a limited extent.

 

It is also doubtful that they will be able to maintain that superiority ten years from now.

 

 Yes, to put it bluntly, it is just like the former Japanese military, which had no choice but to attack Pearl Harbor, as if to "A cornered mouse will bite the cat". Russia is apparently no more the bear.

 

 

In the case of the invasion of Ukraine, although a geopolitical buffer zone was necessary for Russia's security, it was for no good reason at all.

 

 

And, moreover, in the 21st century, Putin, who has repeatedly committed war crimes such as massacres as if he were committing them during World War II, and who has been talking about fake news created by the West and Ukraine, is a conspiracy theorist and a naked king, just like ex-President Trump.

 

 

 


Chapter 2: In-Depth Explanation of Russcary Weapons 
 

 

In Chapter 2, we will discuss the Russian military, which boasted the world's second largest military power, and the Russian weapons that are of personal interest to me.

 

 

 

In the past, the Internet meme peculiar to Russia, derisively called "RUSSCARY", was as much a topic of conversation as "Chinese explosion stories" and the "comedy Korean army. It has never lacked for topics.

 

 

However, after the Gulf War, the main tank T-72 (T-80 and T-90 are de facto derivatives of the T-72, so they are considered the same), which was beaten to a pulp by Western tanks and became synonymous with tinplate, bt It also had a certain amount of presence as a counterpart to the U.S. forces.

 

 

 

 Although, the T-72, derided as a "jack in the box" because of the way its entire turret would blow up and overturn when destroyed, could be said to symbolize the Russian tradition of weapons that disregarded human life.

 

 

Although the T-72's 125mm smoothbore gun is powerful in terms of fire power (but its penetration and long-range precision are inferior), its unique Russian automatic loading system, which is surrounded by shells in the turret, makes it inevitable that if hit, soon detonate and the crew will die.

 

 

In other words, although the armor is relatively thin to begin with, there is no concept of damage control in the first place.

 

 

 

During the recent invasion of Ukraine, I have seen several footages of T-72s being hit, and while the front crew may have escaped after the turret spewed fire, not once did the tank crew in the turret escape.

 

Therein lies the harsh reality of the battlefield: the T-72's tank commander and gunner are almost impossible to escape once penetrated.

 

 

 

Unlike explosives, shell charges burn at several thousand degrees relatively for a long time (though it's a blink of time), so an induced explosion is more like being hit by a dragon's breath attack at close range.

It would be better if the victim was killed instantly, but it is not difficult to imagine the hell in the turret.

 

 

Western tanks, such as the U.S. M1 Abrams tank, for example, are separated from the crew space and the ammunition magazine by a partition wall that can be opened and closed with a button, and even in the event of a detonation, the blast escapes upward, making the crew's survivability much better. The generation of the tank itself is totally different between T-72 and M1 Abrams.

 

 

 

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This is captured from a video comparing the M1 Abrams and the T-72, and you can see how small the T-72 is (especially the turret).

Compactness translates into a lower rate of hit, but compactness also means thinner armor. And, in the Monkey model, which was intentionally designed to have reduced performance, there are paper-armored models that have omitted composite armor.

 

Well, in view of the current situation of the Russian military, which is being destroyed from one side to the other like whack-a-mole, even with composite armor and explosive reactive armor, the fact that the next-generation T-14 Armata tanks are still stubbornly not introduced may be due in part to the need to dispose of the T-72 stockpile.

 

The U.S. also periodically disposes of its inventory in various places of the world, but this time it is mainly Javelins, infantry-carried anti-tank missiles.

 

I wonder how the Russian tankers, who have to go along with the disposal of these inventories, are taking the reality that they will not be able to escape if they are penetrated. It is literally an iron coffin.

 

The T-72 is a tank that was built with the idea that if it didn't get hit, it's nothing, but once hit, it's a pathetic main battle tank that could not even spare life pif it failed to escape within 1 second.

 4 star ★★★★☆Russcary.

 

 

 

  • Russian Military Surprise Mecha

Above all, Russia has a uniqueness that is far different from the weapon systems of Western countries, and it is the soil for the creation of unique weapons that are also different from the regrettable weapons of the British military.

 

 

The "Caspian Sea Monster" and the "Sikval", a super high-speed nuclear torpedo, are just two examples.

 

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The Caspian Sea Monster is not mentioned in this article because it is not as horrifyingly Russian as it looks, but the Sikval super high-speed torpedo, including its successor weapons, is very interesting.

 

 

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The Sikval, a super high-speed nuclear torpedo
 

First of all, how fast is a high-speed torpedo? In fact, it has a lightning speed of 370 km/h, far faster than the Shinkansen bullet train, which is difficult to even imagine.

 

 

The Mk.46 torpedo widely deployed in the West is about 80 km/h, and the latest Mk.50 torpedo barely exceeds 100 km/h, so the Sikval’s speed is outstanding .

 

 

To exceed the 300 km/h barrier by car requires massive horsepower and aero to break through huge aerodynamic resistance, but it is unimaginable that a torpedo can achieve over 300 km/h underwater, where there is more resistance.

 

 

The mechanism is that bubbles released from the torpedo top create a layer of extremely low drag called super cavitation on the outside of the torpedo, and the rocket propulsion propels the torpedo through the water.

 

 

As expected, the torpedo is too fast for precise guidance, and the Russian idea was to use it as a nuclear torpedo equipped with a tactical nuclear weapon to annihilate an entire fleet.

 

 

 

Furthermore, there was also a "mine type" that enclosed multiple Sikval and was equipped with a separate sensor, so that even the U.S. Navy would have been at a loss if it had been lured in and suddenly fired a nuclear torpedo exceeding 300 km/h from the seabed.

 

 

 

The Sikval has a successor, which will eventually reach 500 to 600 km/h underwater, which is faster than a linear motor car.

 

 

If this is not called a outrageous weaponry, what can we call it?

 

 

So let's call the super high-speed nuclear torpedo also 5 star ★★★★★ Max Russcary.

  

 

 


 

 

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  • The Kord, an infantry-carried heavy machine gun

Personally, I have always been curious about Russian military small arms.

 

The Dragunov sniper rifle, a precursor to the marksman rifle, even if its accuracy is somewhat inferior.

And the Abakan, a next-generation assault rifle with a distinctive instant two-point burst firing mechanism, are still fresh in my mind, Russia's originality can also be seen in its underwater assault rifles, silenced assault rifles, and other originality.

 

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Actually, I don't like AKs that much, but the AS VAL (silenced assault rifle) and the VSS (silenced sniper rifle), both of which have suppressors built in from the design stage, are my favorites.

 

I wanted to have an airsoft gun, but the suppressor part is made of steel just like a real gun, so I gave up because it was too front-heavy when I was allowed to hold it.

 

 

 

I digressed a little.

 

Now, among the Russian military small arms, the one that made me feel like a Russcary is the Kord heavy machine gun, an infantry firearm that uses a large-caliber 12.7 x 108 mm high-velocity round.

 

In the West, the only large-caliber machine gun larger than 50 caliber 12.7mm is the Browning M2, which has been in service for more than a hundred years(!).

And it is only used for position defense using a tripod or as a vehicle-mounted machine gun.

They are too heavy to be used as squad support firearms, weapons carried by infantrymen.

 

 

Only Russia, however, has made a hand-held heavy machine gun for infantry (although it is not defined as a heavy machine gun), which can be used for anti-material rifle, and use against humans is prohibited by the Hague Land Warfare Agreement.

 

 

Moreover, since the case length (length of the shell casing) is 108mm compared to the 99mm used by the M2, the amount of gunpowder is also increased to make it a magnum.


It is 3 star ★★★☆☆Russcary.

 

 

 


 

 

  

 

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  • ShAK-12 (Ash-12), the most powerful assault rifle

 

While researching Kord, I found the latest Russian-made assault rifle that is truly horrifying and I would like to share it.

 

 

This assault rifle has a large caliber of 12.7mm, while most assault rifles have a caliber of 5.56mm or 5.45mm.

 

Even a 50-caliber infantry machine gun is enough to make the Russians look bad, but now they have finally done it with assault rifles. The West does not have this power of conception and execution.

 

 

Although it is not a full-size bullet, the 12.7 x 55mm is powerful enough to penetrate even lightly armored vehicles, let alone bulletproof vests.

 

 

It is also important to note that it is a subsonic bullet, and the suppressor has a significant muffling effect.

 

Although it is not known how well a 12.7mm large-caliber bullet can be silenced, it is thought that its use by special forces units will enable them to eliminate enemies one after another over obstacles while disguising their firing positions.

 

 

Incidentally, because the bullets themselves are large, polymer box magazines are only available with 10 or 20 rounds. That is quite a small number.

 

 

Still, if it were only for its power, it would be the most powerful assault rifle in the world.

 

 

 

And what is even more frightening is that there are revolver pistols that use the same 12.7 x 55mm bullets, which are sure to generate much more intense recoil than the Desert Eagle, which is a pistol bullet in the same 50 caliber.

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Even if the recoil is somewhat reduced by the low placement of the barrel like the Mateva revolver, it is not hard to imagine that it is still tend to trigger snatch or wrist injury.

 


I'm not sure such handgun for duel a bear.

 4 star ★★★★☆Russcary.

 

 

 

 

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  • TOS-1 rocket self-propelled artillery, thermobaric (fuel vaporization) weapon

 


Also deployed by the Russian military in the recent invasion of Ukraine was the TOS-1 thermobaric (fuel vaporization) rocket self-propelled artillery.

 

 

Fuel vaporization bombs are ignited by aerosolizing solid fuel refined from petroleum fuel or other sources, and have such high firepower that they can generate a mushroom cloud.

 

 

Because of their power comparable to that of small-scale tactical nuclear weapons, fuel vaporization weapons (thermobaric weapons) are called the poor man's nuclear weapons.

 

 

 

 

On the other hand, because they do not have the radiation and residual radioactivity characteristic of nuclear weapons, they are recognized as conventional weapons, and many people have probably seen them used by the US military against IS militant strongholds on video.

 

 

 

The U.S. military's "Daisy Cutter"  thermobaric bombs are used by dropping them directly into the air from C-130 Hercules transport aircraft.

 

 

 

The scary thing about this thermobaric weapon is that it consumes all the oxygen in a wide area at once, and it is said that even enemies holed up in their bases will suffocate due to lack of oxygen.

 

 

Perhaps because of this, even the U.S. military does not use them so easily, and they are treated as special weapons.

 

 

However, since it is a weapon based on a simple principle and is inexpensive, it is likely to be used more often if it is incorporated into the conventional weapon system. But this is only if one turns a blind eye to the ethics of the weapon.

 

 

 

And, during the recent invasion of Ukraine, I learned for the first time that the Russian military is using thermobaric weapons in the same "normal" way as conventional weapons.

 

 

 

The TOS-1 thermobaric rocket self-propelled artillery is a wild weapon that carries as many as 24 fuel vaporized rockets on its armored vehicles and aims to directly hit resistance positions with a barrage of fire.

 

 

While the purpose of use of this weapon is vicious, its appearance is just like that of a rocket-propelled artillery gun from the Nintendo Wars series, which is a sharp contrast.

 

 

 

 

 

In terms of operation, it is similar to the Sturm Tiger, a rocket-propelled artillery battle tank used by the former German army in urban warfare.

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If there was an enemy stronghold around the corner, the Sturm Tiger would use a very thick shell, a 380mm rocket mortar, to tear the whole building to pieces.

 

 

In Ukraine, too, Russian forces are believed to be using this thermobaric weapon to neutralize resistance positions in urban areas of Ukraine that even tanks cannot approach unintentionally.

 

https://youtu.be/fngvcDPhnaQ

 

 

The name of this thermobaric weapon in the Russian military is frightening.

The official name is "Heavy Firepower Projectile", also known as "vacuum bomb".  4 star ★★★★☆Russcary

 

 

  • What is the TRUE RUSSCARY?

 

Now, even if we only touch on the above briefly, the individual weapon groups of the Russian military are distinctive, and some of them have advantages over Western weapons, but the degree of wear and tear on the Russian military since the invasion of Ukraine began has been astonishing.

 

Although they should be overwhelmed in terms of strength, the Russian forces are too fragile.

 

 

Most recently, on April 13, the cruiser Moscow, the flagship of the Russian Black Sea Fleet, was sunk by an anti-ship missile after a large landing ship.

The loss of the Moscow, which had been in sole charge of the fleet's air defense, no matter how old it was, must have been a huge loss psychologically.

 

 

Another big surprise was the release by the Ukrainian authorities of a video showing the S400, a super long-range anti-aircraft missile that was thought to be a super weapon, being easily destroyed by a Ukrainian military drone.

 

 

As mentioned above, the S400 system is estimated to cost $50 million, or more than 6 billion yen, and the "Bailaktar" drones that Ukraine purchased from Turkey are said to cost around $1 million(100 million yen) each, so they should have been no match for the S400.

 

Even if the drone's flight speed is too slow to be recognized as a threat target by anti-aircraft missiles, the air defense network should be alerted with multiple layers of redundant alerts.

 

Even if it is difficult to deal with the threat by anti-aircraft missiles, anti-aircraft machine guns should be in place.

 

 

 

The fact that the S400, which costs $50 million and is extremely expensive for a land-based weapon, was destroyed so easily is evidence that the Russian military is not in control. In the Stalin era, those responsible would have been executed immediately.

 

 

 

In fact, as of April 10, a total of seven high-ranking Russian military officers were said to have been killed in action, an extremely unusual figure for less than two months after the war began.

 

 

When I first read the article about the deaths of high-ranking officers one after another, I thought that they were, at most, commanding officers at the rank of colonel, but to my surprise, they were all major generals and lieutenant generals. Normally, real high-ranking officers at the general level do not even appear at the front lines.

 

 

As a result, it seems that the officers are redeeming themselves by taking responsibility for the sloppy operation, but there are reports that some of them were run over by tanks of their allies and died, which may or may not be true.

 

 

But even so, what is the reason why the Russian army is struggling so much?

 

 

Some say that the main force was a hodgepodge of second-line soldiers who just had been drafted into the army and were not volunteers.

 

 

On the other hand, however, there are reports of mutinies even among the elite paratroopers who were made up of volunteers, so it is likely that such stories are coming from the fact that morale is declining.

 

 

Furthermore, in modern warfare, supply and logistics are supposed to be the most important of all, but it seems that the Russians began the war with a plan and outlook as sloppy as that of the former Japanese army's infamous Operation Imphal.

 

 

The initial plan was to take the capital city of Kiev within three days of the outbreak of war, but Ukrainian President Zelensky's proclamation united the people of Ukraine against the war, and Russian army soon ran out of fuel and ammunition.

 

 

Early in the war, there was news that a Russian airborne mission to the airport near Kiev had been shot down, a major setback, but it was also news that a pillar of the supply plan to use the airport as a logistics base had been broken.

 

 

As a result, the supply lines were too long to be supplied by trucks on land, and the guerrilla tactics of the Ukrainian army were used to break up the supply lines, as had become customary, and the northern and central sector forces that had invaded Kiev from three sides quickly found themselves in a supply shortage.

 

 

Soon the soldiers had to provide even food for themselves, which naturally led to looting, which escalated to massacres.

 

 

The military force is the most powerful violent device in the world, so it naturally requires strong control, but when the leash is removed, it tends to run amok with desire.

 

 

Furthermore, the Russian military was such a chaotic group at the time of World War II that many of the soldiers at the end of the line in Central Asia and elsewhere could not even speak Russian.

 

There is an anecdote that a soldier who came from such an uncivilized land did not even know how to wind the crown of a watch, so he would loot many watches, put them around his wrist, and throw them away when they stopped.

 

 

 

I do not think that the current invasion of Ukraine is also full of soldiers at such a low level, but the fact that young Russian soldiers with a level of understanding that does not even know where they are and whether they are in an exercise or a real battle are being reported, assuming that it is not a lie, is hardly a well-regulated army.

 

 

 

However, I think that what really makes Russia so horrible, to put it bluntly, is the "Cheapness of life" of the Russian people themselves, which has not much changed since the time of World War II.

 

 

I heard that a long time ago, a Japanese prime minister with a flowery brain said, "Human life is heavier than the earth," but NO one's life is heavier than the earth.

 


 

I think that the weight and price of life is still relatively low in Russia.

 

 

In Japan, during the Pacific War, expensive weapons were more important than soldiers.

 

 

However, the western countries, including Japan, are different now. Veterans, whose training costs a lot of money and whose experience is hard to replace, are now considered more important than expensive weapons.

 

 

On the other hand, in the Russian military, even a tank, although powerful, is designed to disregard human life (in that it is not crew-friendly), and this has been carried out with a sense of grace from the time of the T-34 during the WW2 to the T-72, T-80, and T-90, which are still de facto MBT (I do not know about the next-generation tank, the Armata).

 

 

 

Like the red summon paper of the old Japanese army, the soldiers are also recognized as little more than replaceable parts.

 

 

 

As one might expect from a country that suffered a death toll that no other country in the world could match during World War II.

The number of war dead was between 26.6 and 30 million (13.5% of Russia's population of 200 million at the time).

 

This is ten times the number of Japan's 2.4 to 3.1 million war dead.

 

 

Moreover, not only the pure war dead and victims, but also the death toll from the Great Ukrainian Famine (Holodomor) caused by Stalin before the war and the Great Purge, in which most high-ranking officers were killed, is said to be 14.5 million and 8〜10 million, respectively.

 

 

These are not included in the war casualties, since not during the war.

 

In other words, Russia had already suffered a comparable number of deaths, over 20 million, before the start of World War II.

 

 

In total, Russia lost more than 40 million people in less than a decade.

Forty million is equivalent to the total population of the Japan capital metropolitan area.

 

To have them all die is quite a shattering figure. This is the TRUE RUSSCARY.

 

 

The thought process of Russian politicians, who looked at their own people as if they were livestock or crops in the field, does not seem to have changed much, even after Putin, a former KGB officer, came to power.

 

 

The reason why soldiers from such a "cheap-life" country cannot beat the Ukrainian army, which "fights for its life”, is because there is no way to maintain "morale”, which is the most important factor for elite soldiers.

 

 

The fact that the Russian army can be so cruel to any extent may also be attributed to the "cheapness of life".

 

 

The people who can be cold and cruel to others are those who do not doubt their own righteousness in the slightest, or those who believe from the bottom of their hearts that they are superior human beings, as is easy to imagine for example with the Nazis.

 

 

But the Russian army is more uncivilized and animalistic, reminiscent of the dark ages of the medieval period.

 

 

Different again from the rational madness of the Nazis, it is a world that does not even see its opponents as people, but as animals, with their desires laid bare.

 

 

If looting was the motivation for warfare on a soldier-by-soldier basis, it would be a terrible ancestry (Russia also has Viking blood in its veins).

 

 

 

 

What is frightening is that if Japan's neighbors, including Russia, were to invade Japan, we can expect a similar tragedy to the one in Ukraine.

 

 

Moreover, there are too many obstacles for the Self-Defense Forces to protect Japan, from legislation to stockpiles of ammunition.

 

 

 

Considering the high possibility that the balance of power between the U.S. and China will be reversed in the next decade or two, there is not much time left to spare.

 

 

With a heightened sense of crisis, now is the time for the Japanese people to discuss what they can do to protect our country, rather than simply leaving the matter to the Self-Defense Forces.

 

 

Even so, the Japanese people are tend to "Danger past, god forgotten" and become complacent about the peace process.

 

 

 

 

  • In closing

 

As I mentioned at the beginning of this article, although I am just a military fan, I did not write this article with the intention of praising the military.

 

 

Rather, I have always believed that when considering the possibility of an invasion by a neighboring country, for example, it is necessary to examine what kind of weapons they would use and what concrete countermeasures we would take against them.

 

 

I also believe that only when we can do that, being a military fan becomes a real living knowledge, not just a liking or a nerd.

 

 

In this harsh reality of the world, it is difficult to see a bright future, but I hope that we can still bring a better solution by thinking continuously.

ソウルメイトになれる結婚とは

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ある精神科医の先生の言葉がある。

「素晴らしいパートナーというのは、不満のない相手じゃない。 そんな人は、いない。

不満のない相手ではなく、『不満を伝えられる相手』が素晴らしいパートナー」

 


結婚において必要なのは、決して向き合うことではないと感じる。

というのも、向き合うからこそ、 相手の欠点とかが目についてしまうんじゃないかと思うのだ。


もちろん、向き合うことが大切なのも分かる。
でも、もっと大事なのは、同じ方向を向ける、ということではないだろうか。

 

 

そして、お互い尊敬し合えるかどうか。互いに興味を持ち続けれないと、それも難しくなってくるだろう。


良い部分だけ見るのではなく、互いの悪い部分を見ても尚、一緒に居たいと思えるか。


そして、些細なことでいつも笑っていられたら、 どんなに幸せなことだろう。

 

さらに、互いに提供できるものが等価交換できたら、関係性のひずみによるストレスも少ないと思われる。

 

 

 

今の外国人上司夫妻は、その理想に近い。旦那さんは、 その気になれば相当モテるはずだが、 後天的に身体が不自由になった奥さんを決して裏切るようなこともない。


二人が些細なことで冗談を言い合って、 心の底から笑い合っているのを、運転しながら後ろで感じ、 その絆の深さをいつもうらやましく思う。本当のソウルメイトとはそういうものなのだろう。

 


自分の結婚は、ごく短期間で終わってしまった。


理由はいくつか浮かんでくるが、最も大きかったのは、 ないものねだりを互いにしていたことだと思う。

そして、 最も大事だと考えていることに、お互い理解がなかった。

 


まず、ニュージーランドに居続けようとした自分と、 日本でのキャリアを継続しようとした元奥さんとでは、 同じ方向を向くにしても、根本からが違っていた。同じ景色を見ていても、 見えているものは全く異なっていたのだ。

 

 

当時作った自由律の句みたいなの。


「心に映る風景は 人それぞれで 道もまた」

 

 

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並んで見た景色は同じだったはずなのに、それぞれ違うものを心に映し取っていた。

交差した直線がもう決して交わらないように、 いつの間にか歩む道も、それぞれ異なるものになってしまった寂しさ。

 

まあ、ここまで内容を説明しないと、 句の意味が伝わらない時点で、 自由律俳句としても失敗作なのだが、 当時の寄る辺ないような寂寞とした気持ちは、鮮明に思い出す。

 

凍えている二人が温め合おうとしても、奪い合うことしか出来ず、 挙げ句に互いを否定することになってしまった。


サバゲーが自分にとってどれだけ大きいものかも伝わらず禁止されることになったし、 ましてや文章を書く自分は必要とされもしなかった。
が、否定されることを恐れて、不満すら口に出来なかった。

 


そんな結婚が長続きするはずもなく、 娘が出来ていたにもかかわらず、 自分は結局日本にも帰らなかった。今考えても、 どうかしてると思う。無責任極まりない。


しかし、お天道さまに顔向けできるかは別として、 自分の人生を取り戻せたのは事実なのだ。


それは、いじめられっ子が、決死の覚悟で反抗した、 最初で最後の出来事でもあった。

 

 

娘のことを思い出さない日は一度もない。待ち受け画面の娘を見ては、あり得べきだった違う世界線を考えてみたりもする。


しかし、もうとっくの前に元奥さんは再婚してしまっているし、日本で生活の基盤ができたので振り込み先を尋ねても、娘の養育費の支払いすら断られた。

 

どうすれば良かったのだろう。娘に会わせてもらえるのは、今ではなく、成人してから本人の意志によるとだけ言われた。

 

すべて自分が悪いとはいえ、他にどうすることも出来なかった痛みは、忘れることは出来ない。

 

報いとして、娘に一生憎まれることになるとしても、 その業はこれからずっと償っていかなければならないと思う 。

 

 

後悔からしか、人は本当には学べないものだとしても、それはそれで、貴重な学びなのだと思う。

たとえそれが、経験からしか学べない、“愚者”のものであるとしても。

 

 

 

しかし少なくとも、誰もが持ちがちな、「恋に恋するような」初婚時の【結婚への幻想】は無くなった。

 

期待し過ぎるから、思惑が外れた時に相手を責めてしまうのだ。

しかしそれは、冒頭の『不満を伝えられる相手』が素晴らしいパートナー、というのとも違う気がする。

 

まずお互い、尊敬に基く信頼関係があってこそ、”違い”にもツッコミが成立するようになるのではないだろうか。

 

やはり、尊敬の前提としてある、「相手に興味を持ち続けれるか」が、一番大事だな〜と感じる。

「おそロシア兵器編」勝手に考察シリーズ

#ステルス戦闘機#Pak-50#スホーイ27#超長距離対空ミサイル#S400#極超音速ミサイル#超高速核魚雷#シクヴァル#歩兵携行重機関銃#Kord#コルド#T-72#カスピ海の怪物#キンジャール#アヴァンガルド#TOS-1#サーモバリック#燃料気化爆弾#ブレベストニク原子力推進ミサイル

 

追記「ブレヴェストニク原子力推進巡航ミサイルおそロシア度星4つ⭐️⭐️⭐️⭐️

https://youtube.com/shorts/XZzpx9xKEXY?si=6r8bdR7ng0_Ppd2T

 

ロシア製の極超音速ミサイルの有効性に疑問が持たれるようになったのが、ウクライナ戦争が始まって一年以上経過した印象だが、西側兵器にない発想のロシア兵器は、以前驚くべきものがある。

 

もちろん、『カタログスペックを発揮できれば』という注釈がつくものの、このブレヴェストニク原子力推進巡航ミサイルの、事実上無限大に近い射程距離もその一つだろう。

 

発射プラットフォームを問わず地球のどの地点にも撃ち込めるという汎用性の高さは、飽和攻撃及び、他の極超音速ミサイルとの併用で効果を最大限発揮するように感じさせる。

 

 

 

勝手に考察シリーズ「ロシア兵器編」おそロシア度 星番付

 

誕生日だった2022年2月24日、ロシア軍のウクライナ侵攻が始まった(団塊ジュニアの年男)。

今まであえてウクライナ侵攻について触れてこなかったのだが、少しミリタリーの観点から私見を述べさせてもらうことにしよう。

 

といっても専門的な知見に基づいたものでもなく、ふんわりとした主に開戦前までの知識と、驚くほど脆弱だったロシア軍の現状の理由を、思いつくままに勝手に考察してみようというものです。間違っていても、何の責任も取れません。むしろ、間違っていたら訂正するので、心ある方は教えて下さい。

 

さほど意識して考えてみたことはなかったですが、調べる内に、ロシア軍が超兵器を開発して西側に対抗しようとしている事実は、二次大戦時のドイツとかぶる部分があると感じました。

 

また、あるいは連邦の物量に、一騎当千モビルアーマーで対抗しようとするジオン軍のようにも思えました。ってガンダム例えですが。。

 

おそロシア度」という、おそろしく曖昧でいい加減な基準で判定していますが、ミリタリーフリークから見ての驚きや知的好奇心を、分かりやすく伝える基準としては、良かったのではないかなと思ってます。

 

また、もちろん、第二次世界大戦時に旧ソ連軍がどんな乱暴狼藉をしたかも知っているので、現在進行形で同じ蛮行を働いているロシア軍を、讃美しようとかの意図は一切無いこともご理解頂ければ幸いです。

 

 

我々、古参のミリタリーファンなりに見えるものもあると思うし、戦争の悲惨さや、兵器の怖さ・恐ろしさを知っているからこそ、平和の大切さが痛いほど分かります。

 

 

いくら平和を希求していても、願っているだけでは、それを踏みにじろうとする相手には通じないことが改めて分かったのが、今回のウクライナ侵攻でした。

 

あまつさえ、核使用や第三次世界大戦の恫喝まで、プーチン大統領は口にする始末。

 

アインシュタインの予言として、「第三次世界大戦に使われる武器は分からないが、第四次世界大戦では、石と棍棒でしょう」という言葉が残っている。

 

 

日本も当然他人事ではなく、敵国と核とに囲まれているという現実をよく理解し、侵略や核戦争を回避する具体的な対策を、国民の側からも議論する必要が出てきたと感じます。

 

 

それには、まず敵を知り、己を知ることでしょう。

 

 

それでも、一部の人には不快な思いを与えてしまうかもしれないですが、ロシア軍を理解する一助になればという思いもあり、書き進めさせてもらいます。

 

 

 

さて、まず前提として、ロシア軍はソ連崩壊後も長らく、アメリカに次ぐ世界第二位の軍事力を待つ国として認識されていたと思います。

 

 

それは核ミサイルだけではなく、通常兵器でも、ステルス戦闘機Pak-50をはじめ、非ステルスの第四世代戦闘機では、実戦で被撃墜記録のない西側のF-15を凌ぐとすら言われる、スホーイ27(NATOコード:フランカーの系列機を多種多数配備している点だけでも、世界二位の軍事力と評価されるに十分でした。

 

陸軍、海軍(主に原子力潜水艦)も世界第一級の実力があると、まだまだ本当の実力の分からない中国軍と違い、一目置かれていました。

 

 

 

 

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超長距離対空ミサイルS400

 

 

近年に至っては、西側も恐れる『超長射程対空ミサイルS400』の配備や(トルコが導入することになり、激怒したアメリカは、トルコのF-35購入を、開発から参加していたにもかかわらず白紙にしたほど)、空母打撃群の中核である米空母をピンポイントで撃沈できると言われる、極超音速ミサイル』の実戦配備は、どちらもまさにゲームチェンジャーとしてセンセーショナルなものだった。

 

 

何故なら、世界最強のアメリカ軍の軍事ドクトリンが、根底から揺るがされることとなったからである。

 

 

まずステルス探知能力まであるらしい超長射程対空ミサイルS400の登場により、アメリカが制空権を確保する要である、空中の目であり司令塔である、早期警戒管制機AWACS(エーワックス)の行動が大きく制限されるようになった。

 

 

もともと、旧ソ連時代から、ロシアの対空ミサイルの射程は、西側兵器のそれを凌ぐほどであり、中学の時どハマりしていた懐かしのゲームのメガドライブ版「スーパー大戦略でも、ソ連のガモフやゲインフルの広射程は実に厄介ものだった(ワルシャワ条約軍には供与されなかったソ連の宝だった)。

 

対空ミサイルを排除しないと、高価な航空機が活動できないのである。これは実際の戦場にも当てはまる。

 

 

S400も実際の射程は、西側の主力対空ミサイル「パトリオット」のそれをはるかに上回る、二倍の400kmと目されている。

 

ちなみに、東京から富士山の直線距離がちょうど100kmくらいである。

 

さらに、視界外射程(beyond-visual-range、 BVR)ミサイル(BVRAAM)とは20 nmiノーティカルマイル (37 km)またはそれ以上の有効射程距離を持つ空対空ミサイルといわれるので、東京から富士山までの百kmでも、相当の射程距離ということが実感できる。

 

400kmの射程は、東京と大阪の直線距離に相当するので、ロシアの対空ミサイルS400が、いかにトンデモない超長射程か、分かってもらえただろうか?

 

 

事実上、マレーシア航空の旅客機を撃墜したことで悪名高いS300も、さらに射程が延伸されたS400も、これまでの既存の対空ミサイルに対し、もはや“戦略”対空ミサイルと呼べるほどの脅威を、西側に与えているのである(戦略と戦術の違いは、たとえば囲碁と将棋の違い)。

 

 

しかも海上イージス艦と違い、陸上ではカモフラージュによる隠匿性が高く、発射前にレーダーを使われるまでは、偵察衛星だけでは発見が難しい。いかに高性能なAWACSにしろ、近づかないのが一番なのである。

 

 

ちなみに、S400のシステム一式はトータルで五千万ドル(60億円以上)といわれ、東側のヘタな戦闘機一機の価格を凌ぐほどである。

 

陸上兵器としては高価な、西側の戦車ですら、数億円ほどなのだ。ケタ外れに高いS400のその価格からしても、星4★★★★☆おそロシアである。

 

 

 

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極超高速ミサイル

 

また、もう一つの超兵器である、マッハ10を超えるとも言われる飛翔速度を誇る「極超音速(ハイパーソニック)ミサイル」は、核ミサイル(厳密には弾頭部分)と通常ミサイルの二種類に大別される。

 

これは探知自体が難しく、また不規則な軌道のウェイブライダー型の弾頭も、巡航ミサイルタイプの極超音速ミサイルも、基本的に飛翔速度が速すぎて、従来の西側の対空兵器では、どちらも迎撃が現実的に極めて困難なのである。

 

さらに、近接信管ではなく、直撃させないと無力化は難しいので、著しく難易度は上がっているのだ。現時点では不可能と言っても過言ではないだろう。

 

 

極超音速滑空弾頭「アヴァンガルド」に、極超音速巡航ミサイル「イスカンデル」「キンジャール」と、それぞれ面白い名前。

 

 

アヴァンギャルド(前衛的)」のロシア語読みに、「キンジャール」は両刃の短剣となっている。

 

「イスカンデル」は宇宙の果てまで飛んで行きそうな名前なものの、実は航空機搭載型超音速巡航ミサイル「キンジャール」のただの通常型らしい。

 

 

極超音速滑空弾頭と極超音速巡航ミサイル全然別物なのだが、ここでは主に後者について触れることにしよう。

 

 

極超音速ミサイルの運動エネルギーと威力は、速度の二乗で威力が跳ね上がる物理法則によって、同じ質量・炸薬のミサイルでも、既存のミサイルとは一線を画すものと想像される。

 

 

そんな、一発で空母すら撃沈可能、かつ迎撃不可能な、千km超(最大三千kmとか言われている)もの長射程の巡航ミサイルが、対艦ミサイルとしても使用可能というのである。

 

 

にわかには信じ難いが、実際に万が一アメリカとロシアが、直接事を構える場合(そうなるともはや第三次世界大戦待ったなしだろう)アメリカは虎の子であるAWACSと空母を、迂闊には前線に出せないことを意味する。飛車角落ちで将棋をするようなものである

 

 

しかし、アメリカの国防総省が、ウクライナで地下弾薬庫破壊にキンジャールが使われた件で、破壊に成功したすぐ後に、「軍事的に実用性がない」と公にコメントしたが、キンジャールが空母に対して使われる可能性こそが危機であり、どうも腑に落ちない。

 

 

兵器の真の実用性(コンバットプルーフまたはバトルプルーフは、何でも起こり得る過酷な実戦で使用されない限りは、誰もあらかじめ知りようがないからである。

 

 

つまり、実際に空母に対して撃ち込まれてもいないのに、「軍事的に実用性がない」と言い切るには時期尚早なのだ。

 

よっぽど諜報活動によって、見掛け倒しの性能であると判明しているか、あるいは逆に、いまだ極超音速ミサイルが開発途上であるアメリカの、苦しまぎれの「効いてない」アピールのようにも思える。

 

 

 

極超音速ミサイルについては、中国と北朝鮮も自称実戦配備レベルだとアピールが盛んだが、これも戦場で使われてみるまでは分からない。

 

 

ただ、戦艦大和の46cm主砲の1トンを超える砲弾が、数km上空から落下してくる運動エネルギーを、極超音速ミサイルは凌駕していると考えられるので、それが迎撃不可能というだけで、星5★★★★★マックスおそロシアと言える。

 

【2023.8月追記】

ウクライナの報道によると、アメリカから供与されたパトリオットミサイルにより、キンジャール極超音速ミサイルの撃墜に成功したとのこと。

飽和攻撃されると依然厳しいだろうが、現行の対空ミサイルである程度対応可能なことが分かったことは、大きな試金石になったと思われる。

一言で言うなら、ロシアが主張するほどの脅威度は、キンジャールについてはそれほど恐れる必要がないことが判明した。つまり、化けの皮が剥がれたのである。

 

しかし、キンジャールは不規則な軌道を取らない直線番長ミサイルであり、未来位置も予測しやすいので撃墜できたと思われる。

が、ウェーブライダーで不規則な滑空をするアヴァンガルドに対しては、一番新しいパトリオットであるPAC3でも、依然として対応は難しいのではないだろうか。そもそもPAC3といえども、基本的には放物線を描く弾頭への対処しか設計段階では考慮されていない。

よしんば高機動な弾頭等へのプログラミングがされているとしても、アメリカ軍は極超音速ミサイルが開発途上なので、実戦訓練しようがないのだ。

そう考えると、極超音速ミサイルの潜在的な脅威度は、まだまだ未知数であると言えるだろう。

 

 

プーチンの立場になってみると見えるもの

 

 

問題は、西側でもまだ実戦配備に成功していない、いわばオーパーツのようなこの二つの超兵器を手に入れた、プーチン大統領の心理である。

 

 

長らく、西側諸国への巻き返しを虎視眈々と狙っていたプーチンにとって、通常兵器だけで完勝することすら可能とも思えるこのオプションは、願ってもいないラストチャンスと映ったのではないだろうか。

 

 

私には、ウクライナ侵攻が起こる前、国境付近で演習という名の挑発を繰り返すプーチンが、まるでクリスマスプレゼントをもらったばかりの、浮かれる子どもに見えた。

 

 

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さらに、これも重大な事実であるのだが、世界二位の軍事力を持つにもかかわらず、ロシアのGDPは、韓国と大差ないレベル(というか負けている)なのである。さらに、中国と比べると、ロシアは中国の十分の一程度GDPしかない。

経済規模と、軍事力のアンバランスさが、改めて浮き彫りになってくる事実である。

 

 

冷静になって考えてみると、世界二位のクラスの軍事力を、先進国トップ10にやっと入ったと浮かれている、お隣り韓国と似たり寄ったりの、もはやとても超大国と呼べない国が、この先も維持できる訳がないのは、自明の理である。

 

 

プーチンも、自国ロシアの国力の現実を知らなかった訳がない。

 

 

いやむしろ、自分が居なくなった後に、沈下していく一方であるロシアの行く末を考え、西側諸国を限定的ながら凌駕している現状の軍事力で、最後の賭けに出たのではないだろうか。

 

十年先にその優位性を維持できているか疑わしいのもあるからだ。

 

 

そう、それは誤解を恐れずに言うなら、「窮鼠猫を噛む」ように、真珠湾攻撃という乾坤一擲の戦いを挑まざるを得なかった、旧日本軍のようでもある。

 

 

もっとも、ウクライナ侵攻の場合、ロシアの安全保障において、地政学的にも緩衝地帯が必要だったとはいえ、大義は一切ない

 

 

ましてや、この21世紀に至って、まるで第二次大戦時のような虐殺等の戦争犯罪を繰り返し、西側やウクライナの作ったフェイクニュースだと世迷言を並べるプーチンは、トランプ元大統領のような、陰謀論者かつ裸の王様と言えるだろう。

 

 

 

 

第二章 おそロシア兵器さらに深掘り解説

 

 

第二章は、世界二位の軍事力を誇ったロシア軍の、個人的に興味深いロシア兵器について述べてみる。

 

 

 

かつて、おそロシアと揶揄されたロシア特有のインターネットミームは、“中国の爆発ネタ”や、“お笑い韓国軍”と並んで、話題性に事欠かなかった。

 

 

しかし、湾岸戦争以降、西側戦車にフルボッコにされ、ブリキの代名詞となった感のある主力戦車T-72(T-80やT-90も事実上の派生型なので、一緒と思ってます)も、一部ではオブイェークト(戦車)神などと崇められ、アメリカ軍に対するカウンターパートとしての存在感もそれなりに有していた。

 

 

 

が、被弾すると砲塔が丸ごと吹っ飛んでひっくり返る様から、「ビックリ箱(Jack in the box)」と揶揄されるT-72は、ロシア伝統の人命軽視兵器の象徴とも言えるのだ。

 

 

攻撃力こそ125mm滑腔砲で強力なものの(しかし貫徹力と遠距離砲戦能力は劣る)、砲塔内で砲弾にグルっと囲まれているロシア特有の自動装填装置の構造上、被弾すれば誘爆して、乗員戦死は必至なのだ。

 

 

つまり、もともと装甲が比較的薄めなのもあるが、そもそもダメージコントロールの概念すらないのである。

 

 

 

今回のウクライナ侵攻でも、T-72が被弾している動画をいくつか観たが、砲塔から火を噴いた後に前部の操縦兵が脱出することはあっても、砲塔内の戦車兵が脱出したのは一度もない。

 

T-72の戦車長と砲手は、貫徹されるとほぼ脱出不可能という、過酷な戦場の現実がそこにある。

 

 

 

砲弾の装薬は、爆薬と違って時間を掛けて(といっても一瞬だが)数千度で燃焼するので、誘爆すると爆発というよりは、例えるならドラゴンのブレス攻撃を至近距離で受けるようなものだろう。

即死ならまだマシだが、砲塔内が地獄絵図なのは想像に難くない。

 

 

西側戦車、たとえばアメリカのM1エイブラムス戦車はその点、乗員のいる空間と弾薬庫が、ボタンで開閉する隔壁で分かれており、また万が一誘爆しても、上方に爆風が逃げるので、乗員の生存性ははるかにマシである。まあ世代がそもそも違うのもあるが。

 

 

 

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M1エイブラムスとT-72を比較した映像からキャプチャしたものになるが、いかにT-72が小さいサイズ(特に砲塔)か分かるだろう。

コンパクトなことは被弾率の低下につながるが、コンパクトな分、装甲も薄い。ましてや、意図的に性能の低下が図られたモンキーモデルでは、複合装甲がオミットされた紙装甲モデルもある。

 

まあ、複合装甲があっても、爆発反応装甲があっても、モグラ叩きみたいに片っ端から破壊されまくっているロシア軍の現状から鑑みるに、それでも次世代戦車T-14アルマータを頑なに投入しないのは、T-72系統の在庫処分の意味もあるのだろうか(実際のところ、T-14アルマータは半導体不足もあり、数が全然そろってないらしい)。

 

アメリカも定期的に世界各地で在庫処分しているが、今回は歩兵携行対戦車ミサイルのジャベリンが主である。

 

その在庫処分に付き合わされるロシア戦車兵は、被弾したら脱出もままならない現実をどう受け止めているのだろう。まさに鉄の棺桶ではないか。

 

ということでT-72は、当たらなければどうということもない思想で作られた戦車なのだが、当たればひとたまりも無かった哀しき主力戦車なのだ。

あな星4★★★★☆おそロシア

 

 

 

 

 

ロシア軍びっくりドッキリメカ

 

何より、ロシアには西側諸国の兵器体系からはかけ離れた独自性があり、イギリス軍の残念兵器とも違う、真のトンデモ兵器を生み出す土壌となっている。

 

 

カスピ海の怪物」しかり、超高速核魚雷「シクヴァル」しかりである。

 

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カスピ海の怪物は見た目のトンデモ度に比べると、おそロシア度が低いので今回は触れないが、超高速魚雷シクヴァルは、後継兵器も含めてナカナカ香ばしいので、かいつまんで解説させて頂こう。

 

 

 

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超高速核魚雷「シクヴァル」

 

まず高速魚雷といってどれくらい速いかであるが、実は新幹線をはるかに凌ぐ、370km/hという想像すら難しい雷速である。

 

 

西側で広く配備されているMk.46魚雷で約80km/hで、最新のMk.50でやっと100km/hを超えたくらいなので、シクヴァルのトンデモなさが際立っている。

 

 

車で300km/hの壁を超えるには、巨大な空気抵抗を突き破る大馬力とエアロが必要だが、より抵抗の多い水中で300km/h超を出せるとか、雷跡も含めて想像もできない。

 

 

カニズムとしては、魚雷先端から放出する泡で、スーパーキャビテーションという抵抗の極端に少ない層を魚雷の外側に作り、ロケットの推進力で水中を突き進むというもの。

 

 

さすがに高速すぎて精密誘導は苦手なようで、ロシアの考えた運用方法は、戦術核を搭載した核魚雷として、艦隊丸ごと殲滅するというもの。ガトーのガンダム二号機かよ。

 

 

 

さらに、複数のシクヴァルを封入し、別にセンサーを搭載した「機雷型」のタイプもあったということで、誘い込まれて海底から300km/hを超える核魚雷をいきなり撃ち込まれたら、さしもの米海軍もお手上げだったに違いない。

 

 

 

そしてシクヴァルには後継機もあり、最終的には、水中でも500〜600km/hに達するというのだから、リニアモーターカーより速い

 

 

これをトンデモ兵器と呼ばずして、何をトンデモ兵器と呼べるだろう。

 

 

ということで超高速核魚雷も、星5★★★★★マックスおそロシアとしておこう。

 

 

 

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歩兵携行重機関銃「Kord(コルド)」

 

個人的にロシア軍の小火器には、昔から好奇心を刺激されることが多かった。

 

精度は多少劣ろうと、マークスマンライフルの先駆けとなったドラグノフ狙撃銃や、特徴的な瞬時二点バースト射撃機構を備えた次世代アサルトライフルアバカンも記憶に新しい。水中アサルトライフルや消音アサルトライフル等のオリジナリティにもロシア独自のこだわりが感じられる。

 

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実はAKはさほど好きではないのだが、サプレッサーがデザイン段階から組み込まれた、消音アサルトライフルAS VAL(ヴァル)と消音狙撃銃VSS(ヴィントレッツ)はかなりツボである。

 

サバゲー用のエアガンも欲しかったのだが、サプレッサー部分が実銃同様に鉄なので、持たせてもらうとフロントヘビーすぎてあきらめた過去がある。

 

 

 

少し脱線した。

 

さて、なかでもロシア軍小火器でおそロシアと感じたのが、12.7×108mmの大口径高速弾を使用する歩兵火器Kord(コルド)重機関銃である。

 

西側では、50口径12.7mm以上の大口径機関銃は、百年以上前から現役(!)のブローニングM2くらいしかなく、しかも三脚使用での陣地防御か車載機銃でしか運用されていない。

重すぎて分隊支援火器、つまり歩兵携行武器に向いていないのである。

 

 

しかしロシアだけは、この対物ライフルにも使われる、対人にはハーグ陸戦協定で使用禁止されているどう考えてもオーバーキルな銃弾の、歩兵用手持ち重機関銃重機関銃の定義としては違うものの)を作ってしまったのだ。

 

 

しかも、ケース長(薬莢の長さ)がM2が使用する99mmに対し108mmなので、火薬の量もマシマシでマグナム化している。

 

星3★★★☆☆おそロシアである。

 

 

 

 

 

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最強アサルトライフル「ShAK-12(Ash-12)」

 

Kordについて調べていたら、実におそロシアな最新ロシア製アサルトライフルを見つけてしまったのでシェアしたい。

 

 

このアサルトライフル、何をもって最強かということだが、通常のアサルトライフルが5.56mmあるいは5.45mmが主流な口径に対し、なんと倍以上の12.7mmの大口径なのである。

 

50口径の歩兵用機関銃でも充分おそロシアなのに、ついにアサルトライフルにまでやりやがったのだ。この発想力と実行力は西側にはないものだ。

 

 

さすがにアサルトライフル用で、フルサイズの弾丸ではないが、12.7×55mmの威力は防弾ベストはおろか、軽装甲車すら貫通するらしい

 

 

亜音速であるのも重要な点で、サプレッサーによる消音効果が大きい。

 

12.7mmもの大口径弾が、どれくらい消音されるかは分からないものの、特殊部隊で使用されることで、発射位置をまぎらせつつ、障害物越しの敵を次々排除するという戦術も可能と考えられる。

 

 

ちなみに、弾丸自体が大きいので、ポリマー製のボックスマガジンは、10発か20発の装弾数のものしかない。かなり少なめ。

 

 

それでも威力だけなら、まさに最強といえるアサルトライフルなのではないだろうか。

 

 

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そして、さらにおそロシアなのが、同じ12.7×55mmの弾丸を使用するリボルバー拳銃があるということで、同じ50口径でも拳銃弾のデザートイーグルより、はるかに強烈なリコイル(反動)が発生するのは確実である。

 

 

マテバのようなバレル低配置でリコイルは多少軽減されるにしろ、ガク引きや手首を痛めたりをしやすいのは想像に難くない。

 

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そんなハンドガン、熊と決闘するつもりか、キリコ用か(上の写真はサバゲーのサイドアームとして買った、アーマーマグナムの水鉄砲。デカい)。

星4★★★★☆おそロシア

 

 

 

 

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サーモバリック(燃料気化)兵器「TOS-1ロケット自走砲

 

また、今回のウクライナ侵攻でロシア軍が投入したのが、TOS-1サーモバリック(燃料気化)ロケット自走砲である。

 

 

燃料気化爆弾は、石油燃料等から精製された固体燃料をエアロゾル化して着火し、キノコ雲が発生するほどの大火力を有している。

 

 

その小規模の戦術核並みの威力から、燃料気化兵器(サーモバリックウェポン)は、貧者の核兵器と呼ばれる。

 

 

 

 

一方で核兵器特有の放射線や残留放射能がないため、通常兵器として認識され、アメリカ軍により、ISの武装勢力の拠点に対して使用されたのを映像で見た人も多いだろう。

 

 

 

ただし、大量の燃料を充填する必要があるため、どうしても巨大なタンク状にならざるを得ず、アメリカ軍の燃料気化爆弾「デイジーカッター」は、輸送機であるC-130ハーキュリーズから直接空中投下して使用される。

 

 

 

この燃料気化兵器の怖いところは、広範囲の酸素を一気に消費し尽くしてしまう点で、拠点にこもった敵も、酸素不足で窒息してしまうと言われている。

 

また、これまたホラーかつグロテスクな話だが、激烈な圧力変化は、人の内臓まで破壊してして死に至らしめてしまうのである。

 

 

それもあってか、アメリカ軍でもそう簡単には使用せず、あくまで特殊兵器の扱いで、他の西側諸国も運用している様子はない。

 

 

が、簡単な原理の兵器であり、コストも安価なので、通常兵器の体系に組み込まれることがあれば、使用される機会は増えそうである。あくまで倫理性に目をつぶればだが

 

 

 

そして、今回のウクライナ侵攻で初めて知ったのが、ロシア軍がその燃料気化兵器を通常兵器同様に、“普通に”使用している事実である。

 

 

 

それがTOS-1サーモバリックロケット自走砲で、装軌車輌に小型化した燃料気化ロケット弾を24発も搭載し、抵抗拠点に連射で直接ブチ込もうという乱暴な兵器となっている。

 

 

凶悪な使用目的に対し、見た目はファミコンウォーズに出てきたような、ロケット自走砲のまんまで、ギャップが激しい。

 

 

 

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運用方法としては、旧ドイツ軍が市街戦で使ったロケット自走砲戦車ストゥルムティーガーに近い。

 

ストゥルムティーガーは、角を曲がったところに敵トーチカがあれば、380mmロケット臼砲という極太の砲弾で、建物ごと木っ端微塵にしていた

 

 

ウクライナでも、ロシア軍は戦車でも迂闊に近づけないウクライナ市街地の抵抗拠点に対し、この燃料気化兵器を用いて無力化を図るという使い方をしていると思われる。

 

実際の映像がこちら。衝撃波が見える凄まじさで、貧者の核兵器が過言ではないことが分かる。

https://youtu.be/fngvcDPhnaQ

 

 

この燃料気化兵器、ロシア軍での名称が怖い。

正式名「重火力投射装置」、別名『真空爆弾』。星5★★★★★おそロシア

 

 

 

 

本当のおそロシアとは

 

 

さて、以上のようにざっと触れるだけでも、ロシア軍の個別の兵器群は特徴的で、西側兵器に対して優位性を持っているものもあるのだが、ウクライナ侵攻が始まってからのロシア軍の損耗度は、驚かされることとなった。

 

戦力では圧倒しているはずなのに、あまりにもロシア軍が脆いのである。

 

 

直近の4月13日には、大型揚陸艦に次いで、ロシア黒海艦隊の旗艦である、巡洋艦モスクワが対艦ミサイルによって撃沈された。

いくら古い艦艇とはいえ、艦隊防空を一手に担っていたモスクワが失われたのは心理的にも巨大な損失に違いない。

 

 

また、超兵器と思われた超長射程対空ミサイルS400が、ウクライナ軍のドローンにあっさり破壊される映像が、ウクライナ当局によって公開されたのも、大きな驚きだった。

 

 

前述のように、S400のシステムは五千万ドル、60億円以上とされ、ウクライナがトルコから購入したドローン「バイラクタル」が一機一億円程度と言われているので、本来相手にもならないはずなのだ。

 

仮にドローンの飛翔速度が遅すぎて、対空ミサイルに脅威目標として認識されないとしても、本来としては防空網は何重もの冗長性をもって警戒されているものだ。

 

たとえ対空ミサイルで対処が難しくとも、対空機関砲が配置されているはずなのである。

 

 

 

それがあるのかないのか全く機能せず(赤外線の白黒動画だったので夜間の可能性が高い)、五千万ドルという、陸上兵器としては極めて高価なS400がいとも簡単に破壊されてしまうのは、よほどロシア軍の統制がとれていない証拠のように思える。スターリン時代であれば、責任者は即刻処刑されていたに違いない。

 

 

 

実際、ロシア軍の高級将校が、4月10日時点で合わせて7名も戦死しているというが、開戦ふた月も経っていないのに、これも極めて異常な数字である。

ベトナム戦争で敗戦した米軍ですら、将軍クラスの戦死者は出していない。

 

 

最初、高級将校が次々と戦死しているという記事を見た時は、せいぜい佐官クラスの指揮官と思ったのだが、なんと全員少将と中将なのだ。ふつう将軍クラスの本当の高級将校は、前線にすら出てこないものだ。

 

 

結果的に、杜撰な作戦の後始末というか責任を、将校自らの命で贖っているとも思えるが、中には味方の戦車に轢かれて死んだ将校もいるという、ホントかウソか分からない情報もあるので、よっぽど情報が錯綜しているのは間違いない。

 

 

しかし、それにつけても、ロシア軍がここまで苦戦している理由は何なのだろう。

 

 

徴兵された新兵ばかり、つまり志願兵ではない寄せ集めの二線級の兵士が主力だったという話もある。

 

 

しかし一方で、志願兵で構成される精鋭である空挺部隊でも、反乱が起きたという情報もあるので、士気が低下していることからそんな話も出てくるのだろう。

 

 

さらに、現代戦において、補給・兵站はキモ中のキモであるはずなのだが、どうやらロシア軍は、旧日本軍のインパール作戦並みに杜撰な計画と見通しで開戦に至ったようなのだ。

 

 

当初、開戦三日で首都キーフ(キエフ)を陥落させる予定だったそうだが、ウクライナのゼレンスキー大統領の檄で一致団結し国民が徹底抗戦をしたため、ロシア軍は燃料弾薬もすぐに足りなくなった。

 

 

開戦序盤で、キーフ付近の空港へのロシアの空挺作戦が、輸送機ごと撃墜されて大失敗というニュースがあったが、それは空港を兵站の拠点にするという補給計画の柱がヘシ折られたニュースでもあったのだ。

 

 

結果として、陸路でのトラックによる補給では補給線が伸びすぎた上に、定石通りウクライナ軍のゲリラ戦術で補給線分断が図られ、三方からキーフに侵攻していた、北部と中部の方面軍はたちまち補給難に陥ってしまう。

 

 

すぐに食糧すら兵士自ら賄わなくてはならなくなったので、当然ながら略奪へと発展し、さらにエスカレートして虐殺まで行っているのが現状だろう。

 

 

軍隊というものは、暴力装置としては最強のものなので、当然強力な統制が必要であるはずなのだが、そのタガが外れてしまうと欲望のままに暴走しがちになる一例である。

 

 

ましてや、ロシア軍は第二次世界大戦時には、中央アジアとかの末端兵士はロシア語も話せなかった者が多かったというほど、カオスな集団だったのだ。

 

そんな集団の統制など取れるはずもなく、略奪暴行は当たり前であり、またあまりにも未開の土地から出て来た兵士は、時計のリューズの巻き方すら知らず、何本も腕時計を略奪しては腕に巻き、止まったら捨てていたという逸話が残っている。

 

 

 

今回のウクライナ侵攻も、そこまで低レベルの兵士ばかりとは思わないが、自分がどこにいて、演習か実戦かも分からない理解度のロシア軍若年兵が報道されているのは、嘘でなければという前提ではあるが、統制の取れている軍隊とも到底言えないだろう。

 

 

 

しかし思うに、ロシアが本当におそロシアなのは、語弊をおそれずにいうなら、二次大戦時から変わっていない、ロシア人自身の『命の安さ』そのものなのではないだろうか。

 

 

昔、脳ミソお花畑な日本の首相が、「人の命は地球より重い」とか言ったらしいが、地球より重い命の人間なんて一人もいない

 

 

まあそれを言い出すと長くなるのであえて触れないが、命の重さや安さは、時代や国の状況によってマチマチである。

 

その命の重さや値段が、ロシアは相対的に今でも低いのではないだろうか。

 

 

日本でも太平洋戦争中は、高価な兵器の方が、赤紙で召集された兵隊より大事にされた。

 

 

しかし、その日本を含め西側諸国は今は違う。訓練に莫大な費用が掛かり、経験値込みで代替のし難いベテランは、高価な兵器そのものより重要視されるようになった。

 

 

が一方、ロシア軍では、戦車一つとっても人命軽視設計(強力ではあるものの、乗員に優しくない点で)が、大戦時のT-34の時代から、現在まだ事実上の主力戦車であるT-72やT-80、T-90まで、潔いほどに貫かれている(次世代戦車アルマータは知らない)。

 

 

 

旧日本軍の赤紙のように、兵員も補充可能な部品程度にしか捉えていないのだ。

 

 

 

さすがに二次大戦時、世界で比肩する国もないほどの死者を出した国だけのことはある。その戦没者の数は2660〜3000万人(当時のロシア人口約二億人の13.5%)。

 

実に日本の戦没者240〜310万人の十倍に及ぶ。

 

 

しかも、戦中の純粋な戦死者や犠牲者だけではなく、戦前のスターリンによって引き起こされたウクライナ大飢饉(ホロドモール)と、高級士官のほとんどが殺された大粛清による死者は、それぞれ1450万人と800〜1000万人と言われている。

 

 

これは戦中の犠牲者ではないので、戦没者数には含まれていない。

 

つまりロシアは、第二次世界大戦が始まる前に、それに匹敵するほどの、二千万人を超える死者を既に出していたのである。

 

 

合計すれば、四千万人を優に上回る死者を、ロシアはたった十年足らずで出したことになる。

四千万人といえば、関東首都圏の総人口に匹敵する。

 

それを、ことごとく死に至らしめるとは、なかなか震えてくる数字である。これぞ本当のおそロシアではないだろうか

 

 

まるで家畜か畑の作物のように自国民を見ていたロシアの為政者の思考回路は、元KGBプーチンに至っても、あまり変わってはいないように思われる。

 

 

そんな『命の安い』国の兵隊が、逆に『命を賭して戦う』ウクライナ軍に勝てないのは、精鋭にとって最も重要である、『士気』そのものが保てる道理もないからだ。

 

 

また、ロシア軍がどこまでも残虐になれるのも、同じく『命の安さ』に起因しているのではないだろうか

 

 

他人に対してどこまでも冷たく残酷になれるのは、自らの正義を微塵も疑っていない場合か、自分の方が上等な人間であると心の底から信じている人種で、たとえばそれはナチスが想像に容易い。

 

 

しかし、ロシア軍はもっと未開で動物的で、まるで中世の暗黒時代を思わせるのである。

 

 

ナチスの理性的な狂気とまた違う、相手を人としても見ていない、動物としての欲望を剥き出しにした世界。

 

 

略奪こそが、兵士単位での戦争のモチベーションだったとしたら、とんだ先祖返りと言えるだろう(ロシアにはバイキングの血も流れている)。

 

 

 

 

そして恐ろしいのが、そのロシアを含む隣国が、日本に侵攻してきた場合、ウクライナと同じような惨劇が予想されることである。

 

 

しかも、自衛隊が日本を守るには、法整備から備蓄弾薬まで、足枷が多すぎるのだ。

 

 

 

この先の十年二十年で、アメリカと中国のパワーバランスが逆転する可能性の高さを考えると、残された猶予はあまりない。

 

 

ウクライナを他山の石とすべく、そうなった時にただ自衛隊に任せっきりにするのではなく、国民自ら国を守る視点で、何ができるのかを具体的に議論するのは、危機感の高まっている今しかないのである。

 

 

ただでさえ、日本人は「喉元過ぎれば」で平和ボケしやすいのだから。

 

 

 

 

最後に

 

 

さて、今回の「勝手に考察シリーズ」ではロシア兵器を取り上げたのだが、それにとどまらずついつい長くなってしまった。

 

 

機会があれば、ロシア兵器の追記もしていきたいし、中国兵器も研究してみたいと思う。

 

 

冒頭でも述べたように、自分はミリタリーファンではあるものの、この文章はミリタリー讃美といった趣旨では書いていません。

 

 

いたずらに軍事や兵器を忌避するのではなく、たとえば隣の国が侵攻してくる可能性を考えた時に、相手がどのような兵器を使い、それに対してどう具体的な対抗策を立てるかを、民間レベルでも検証する必要があると、常々思っているからです。

 

 

それが出来てこそ、ミリタリーファンであることが、単なる好事家やオタクではない、本当の生きた知識になるとも思います。

 

ちょうど4/28に最終回を迎える傑作漫画『ゴールデンカムイ』で、フィクションながら土方歳三の言葉が泣けます。

 

「日本の未来のことを考え続けている

愛する家族や育てられた故郷

その延長にある日本という国土をどう守っていくか」

 

世知辛い現実に、明るい未来もなかなか見えてきませんが、それでも思考停止せず考えることで、少しでもより良い未来がもたらされることを願っています。

広島探検inトーキョー

さあ早仕舞いの金曜日恒例の社会科見学。仕事を終えて有楽町探検に出る。あのイチローがチャーハンをよく食べていたという、交通会館の中華料理屋、その名も「交通飯店」が、2022年三月末で閉店となるそうなので、それは一度は食べに行かないと、と思ったのだ。

 

しかし、三月最後の金曜日ということもあり、ちょっとスマホのプランを訊きに寄り道したら、食べれないことになってしまった。

 

通常は、中休みがあって17:30営業再開なのだが、今日は通しで営業していたみたいで、17時前に並びに行くと、この日の分の整理券が全部なくなってしまっていたのだ。

てか、並んでから整理券があることを知った。ザ完敗(*っ´Д)っ

 

 

まあ良い。我輩には最終兵器、広島のカピバラさんに教えてもらった広島県民ぞっこんの「むさしのにぎり」がある。

あの有吉弘行もオススメという、お握り。さぞかしブチ旨グルメなんじゃろう。

 

それがなんと、有楽町駅から目と鼻の先の広島物産館TAU(たう)にあるらしい。むしろ、こっちが主目的ではあるまいか。

 

 

しかし、今いる交通会館のレトロチックなビルヂングも、まんま昭和の空気感といい、迷路のような造りといい、かつて広島県福山市駅前にあった繊維ビルを思い出して楽しい。

 

そういえば、もう十五年くらい経つだろうか。尾道サバゲー掲示板のみんなで、忘年会だか新年会だかに行ったっけ?

繊維ビルの、九龍城のような雰囲気を楽しみながら食べたドテ焼きが懐かしい。

 

もうすでに繊維ビルは無くなって久しい。福山もすっかり変わってしまったのだろうか。地元岡山にも、もう三年半も帰っていない。

 

 

そして、今日初めて中に入ったが、この交通会館もしばらくすると解体されてしまうのかもしれない。味のある雰囲気を醸し出しているだけに、実に惜しい気がする。

 

人はいつも、失ってしまってから、大事なことに気づくものだろう。

でも、その時には、もう手遅れであることが常なのも、人らしいといえば人らしい。

 

 

そんな中、交通会館の地下をさまよっていると、小部屋で油絵の個展をやっていた。風景画に惹かれて入ってみる。

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10畳ほどの小ぢんまりとした飾りっ気のない部屋三面に、風景画が十枚少し飾ってある。

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知らない田舎の景色だけれど、この空気感にしろ、遠くの少しまぶしいような光の加減にしろ、自分の心の中にある岡山の田園風景そのものなのだ。

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忘れていたはずの、坂道で自転車を押しながら、ふと見た里山の秋の情景が、中学時代に見たその時のように、空気感と共によみがえってくる。山々の匂いまで感じる気がするほど。

季節的にも、この三月末という季節の変わり目は、山が春で目覚めるような、独特の匂いがするものだ。

つくし食べたいな〜。野菜?植物?の中でつくしが一番おいしいと、春になるたび思い出す。

 

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しかし、東山魁夷先生の絵が日本画で一番好きだが、この個展の笹山勝雄さん(親しみを込めてそう呼ばせて頂きます)の絵も、負けず劣らず良い。

東山魁夷の絵が、日本人の精神性を描いているのだとしたら、笹山勝雄さんの絵は、日本人の心のふるさとを、絵の中に保存してくれているのだと感じる。まあ、都会の人はどうか知らないが。。

 

来場者はパラパラと自分を含めておじさんばかりで、だからこそ居心地良く観賞していたところ、来場者のおじさんが、笹山さんらしき方と話し始める。

どうやら、去年も来たことがあるようで、懐かしい風景について話している。なんでも、この絵の景色のモデル?は群馬にあるらしい。

な、なんだってー!つい話に参加させてもらう。

 

話によると、笹山さんが群馬県安中市在住で、その里山の風景を主に描いているそう。

その来場者のおじさんと、絵の持つ不思議な郷愁で完全に同意し、笹山さんもよく懐かしいと言われると笑顔。やさしい世界。

いや、この絵を携えて、老人ホームの慰問に行きたいと本当に思った。

 

 

 

さて、交通会館も満喫したので、最終目的地である広島物産館TAUへ向かう。TAUとは変な命名だが、おそらく「足りる」という広島弁からだろう。岡山県笠岡市も、お年寄りは「足(た)う」を使っている。

 

その道すがら、沖縄物産館と山形物産館もあったが、軽く冷やかしてスルー。

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ほうほう、ホキを使った島テンプラに、タコライス。山形の方は、最上地方名物の笹巻きですとな。

まあ、広島県民まっしぐらの「むさしのにぎり」に比べたら、雑魚でしょ雑魚。我輩には「むさしのにぎり」が待っておる。「にぎりのむさし」かも知らんけど。

 

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と、意気揚々と広島物産館TAUに入店し、ゆっくり見て回る。ほほう、しまなみ海道の一律レモン推しで、様々なレモンケーキが溢れかえっておるわい。

しかし、かえって無個性であると言わざるを得ない。しまなみ海道といえば“鎧”と、一部歴史好きに有名な大三島の神社もあるので、兜型レモンケーキなんかあればキャッチーなのではあるまいか。ごく一部のコアなファンにしかアピールは出来ないが😐

 

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お、カピさんが尾道の観光パンフレットと一緒に送ってくれた千鳥カレーも置いてある。ノブの絵柄が、楳図かずお先生の「まことちゃん」みたいでかわいい。しかもしっかりノブ。

それにしても、意外と高くてなんかもーしわけない。有難く頂くことにします。

 

「千鳥の出没!ひな壇団」はTVerで備後茶寮に行った回を観たが、一日一組限定の料理屋が尾道で成り立っているという事実は、地域の成熟度の一つの目安だろう。

 

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がんすは売り切れだったが、思わず二度見してしまうものを発見。なんとサンショウウオ形のこんにゃく。頭手足に、しっぽもしっかりある。ぷよぷよの触感、つぶつぶの質感。キモ過ぎー!(誉め言葉)。

これがさりげなく鍋に入って煮込まれてたら、知らないとかなり食べるのに勇気が要るに違いない。しっぽだけ鍋から出てたりしたら、よけい驚くだろう。

 

 

それはそうと、広島県民のソウルフード「むさしのにぎり」である。このためにお腹を空かせたままTAUまでやってきた。ニワカお握り研究家として、興味深い研究課題である。

 

しかし、ぐるぐる広島物産館TAUの中を回ったものの、「むさしのにぎり」がどこにも見当たらない。鞆の浦のパンもあるのに何で??

 

やっぱりないので、店員さんに訊いてみる。

「あの~、むさしのにぎりのお握りがあるって聞いて来たんですが、どこにありますか?」

「??むさしのにぎりですか?それは広島の商品になりますか?」

「ええ、広島の人に教えてもらいました」

「。。さあ?初めて聞きました」

「???」

 

 

ええ~!?聞いてないよー!ハテナマークが飛び交う会話。店員さんが広島県民ではなかったのだろうか?いずれにしろ、無いものはない。

 

しかし、無いとなるとよけいに食べたくなるもの。広島に行くことがあれば、必ず「むさしのにぎり」に食べに行こうと心に誓った😙

 

TAUには二階三階もあり、広島風お好み焼きレストランもあった。

カープコーナーや、熊野筆なんかの伝統工芸品もズラッと置いてある。これは外国人向けのプレゼントとしても、かなり受けが良いに違いない。


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初めて見て思わず笑ってしまったのが、呉市ゆるキャラマスコット、その名も「呉氏」。素晴らしいテキトー感と、程よい脱力感。


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ゆるキャラは、つい力を入れて“かわいらしさ”を追求しがちだが、そういう下心が駄々漏れのゆるキャラは、なぜか総じてかわいくない。

 

今の時代は、いわゆるZ世代といわれる若者にせよ、他人の思惑に踊らされるのを、無意識のうちに感知して毛嫌いする人も増え、自分ももはやアレルギー反応まで感じるほどになった。

そこにくると、この呉氏のゆるキャラは、全国的にもかなりレベルが高いのではないだろうか。媚びてない感じが実に良い。

 

そして、同じ呉つながりということで、呉で建造された戦艦大和のグッズが。しかも個人的にかなりツボを押さえた商品で素晴らしい。

連合艦隊司令長官山本五十六の訓辞の色紙が千円で、ファイルが600円。大和好きのニュージーランドの友人に、ステッカー400円を買っておく。

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さて、とっぷり日も暮れて、お腹もペコペコなので晩ごはん。Googleマップで、有楽町駅近くに「ジャポネ」があるのを発見。数十年の老舗のB級グルメ路面スパゲッティー、いわゆるロメスパの有名店。間違ってもパスタと言うなかれ。

 

十年以上前に来たことがあるのだが、少し迷いながら到着。十席くらいのカウンターだけの店だが、老若男女問わず、やはり人気がある。運良くすぐ座れ、シャンゴの横綱を注文。しょうゆ味の和風パスタ。通常サイズが600円で、ジャンボが750円、さらに大盛りの横綱が850円となる。

 

お腹が減り過ぎていたこともあり、常連顔ですまして横綱を注文したのだが、出てきた品を見て驚愕。文字通り、山盛り。

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ナポリタンのロメスパチェーン店「パンチョ」ではメガ盛りイケるので、横綱もヨユーだろうと思ったのだが、甘かった。パンチョは鉄皿で、ジャポネはプラスチック皿なのだが、ジャポネの横綱の方がはるかに重い。

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いわゆる何分で食べると無料とかの、バカ盛り系とまではいかないものの、中肉中背の日本人男性には、胃袋の限界値にかなり近いか、若干オーバーしているのではないだろうか。

 

 

まずはそのまま一口。ロメスパならではの、一旦冷蔵した柔らか目のスパゲッティと、ざっけない感じのあっさりしょうゆ味がとてもマッチしておいしい。

具は小エビ、豚肉、小松菜、トマト、玉ねぎ。にんにくは入ってないが、あっさりなのに旨みは強い。豚肉も下味がついてあって、小松菜のシャキシャキ感が良いアクセントになっている。

トマトはあまり存在感はないものの、このシャンゴというオリジナルスパゲッティは、なんてことはないのに、うまい。

 

が、山塊のような横綱シャンゴ、モキュモキュせっせと食べてみてもなかなか減らない。

 

やっと半分食べた頃、いきなり満腹感が襲ってくる。ヤバい。

 

ベルトをゆるめながら、途中でお持ち帰りは可能か探ってみる。

しかし、そんな文言はどこにもなく、まわりでそんなことを頼んでいる人も誰もいない。敗北を覚悟する。


それでもちまちま食べながら、粉チーズとタバスコで味変していると、食欲が復活してきたので、一気にラストスパート。次の満腹感がくると一口も食べれなくなるので、時間との勝負。

 

そして、「もう横綱は絶対頼まない」と泣きそうになりながらも、なんとか詰め込んで惨敗はまぬがれた。

 

食べ過ぎ、しかも炭水化物は良くないとは分かってはいるものの、サラッと食べても後でお腹が減るので考えもの。みんなどうしてるのだろう?

 


しかし、お腹ペコペコの時は、「いくらでも食べてやるぜ!」と意気込んではいるものの、いざ食べ始めてから残しそうになると、絶望感がハンパない。年取って食べ放題もあまり楽しめなくなってしまった。

 

満足感より、何がおいしかったかもよく分からないことに、後になって気づくことが多くなった気がするのだ。デザートを途中に挟めれるのが、食べ放題の唯一の利点だろうか。


それにしても、やっぱり気のおけない仲間や家族と、ワイワイ言いながら食べるのが一番おいしいもんだな〜と、今更ながら納得する。


早くコロナが終息して、地元にも気兼ねなく帰省できる日が来ると良いなと、改めて思った。


その時には、尾道や広島へも遠征して、「にぎりのむさし」も満喫してみたい。

 

え?「むさしのにぎり」??どっち???

ホンダ本社で見た2021年のホンダF1マシン。ドライバー寝転んで運転??


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2019年の外苑いちょう並木通りでのF1デモランで、脳天ブチ抜かれてから二年。ついにレッドブルホンダがタイトルを獲得し、自分にとってはセナプロ時代以来のタイトル獲得マシンの凱旋を見に行くことが出来た。カラーリングは特別仕様の「ホンダありがとう」バージョン。いつものレッドブルカラーも良いが、やはり紅白ボディは美しい。




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2020年モデルの実物マシンも見に行ったが、2021年モデルはエゲつないほどバージボード(操縦席横の金網みたいな空力パーツ)が進化している。


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アルファタウリのAT02のバージボードはさほど変化が分からなかったものの、レッドブルのRB16Bのバージボードは、もはや金網や柵などではなく、良くできた伝統工芸品のようにオーラを放っていた。実物ならではの迫力。


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たとえるなら、そう、“龍”のヒゲである。このマシンがフェルスタッペンの『俺の龍 by 湾岸ミッドナイト』だったんだと、妙に納得してしまった。

そして、その龍はフェルスタッペンを背に乗せて、見事にタイトルを獲得したのである。

 

 

そしてやはり、実物マシンを見るたびに感心してしまうのが、シートの傾きと、ステアリングの沢山のボタンやダイヤル類である。

 

あと、写真だと分かりづらいのだが、ほとんど寝ているような姿勢なのだ。背もたれと座面に注目すると、足を上げて仰向けで空を見るようなシートポジションで、首だけ起こして操縦している。あり得ない運転姿勢。

 

ちなみに、アルファタウリのステアリングは、ボタンがない仮のステアリングがついていた。


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自分は古いタイプの走り屋上がりなので、本気走りの時はシートポジションの背もたれはほぼ直立がマスト。

前後位置もハンドルを回した時に、背中が浮かない位置まで前進させるので、相当窮屈な体勢になる。

 

その位置じゃないと、後輪が滑り始めるのを感じる腰のセンサーも一気に感度が落ちるのを実感する。

また、カウンターは滑り出してから当てるのでは遅いので、素早くステアリングを回すにためにも窮屈なポジションにならざるを得ない。

 

つまり、仰向けのような姿勢だと、何より車のインフォメーションが極めて分かりづらいんじゃないのかと心配になってくるのだ。

 

しかし、そんな曲芸のような体勢でF1マシンをコントロールし、ブレーキングで最大4G、つまり自分の体重の四倍、しかも主に首に負担が掛かるのにも耐えつつ、複数のボタン類を連動させセッティングを変えつつバトルするとか(長い。。)、F1パイロットはつくづく常人とは一線を画している。

 

しかも心拍数も、マラソンではなく、陸上競技中距離走以上のレベルを二時間もキープするのだ。

そして、カペタの言葉のように、「頭は冷たく」ないと、極めて繊細なタイヤマネジメントをしつつ、目まぐるしく変わる状況に即座に対応など出来ない。

 

F1パイロットが、宇宙飛行士と並ぶ、世界最高レベルの頭脳集団であり、トップアスリートでもある所以といえる。

 

なかなかレース中の無線からだと分かりにくいが、自分がその立場になるのを想像してみると、どれだけブッ飛んだことをしているかが分かると思う。

あえて例えるなら、片手に電卓を持って、ほぼ全力疾走を二時間しながら、絶えずコラッツ予想(たま結びで有名w)の証明をし続けるようなものである。凄いのだけは伝わっただろうか。

 

 

 

また、アルファタウリの角田選手のヘルメットが彼の等身大パネルと飾ってあったのだが、スクリーンに残る飛び石の跡をみて驚かされる。


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何故かアップすると解像度が低いのが申し訳ないが、この粗い画像で伝わるだろうか?わずか1ミリ2ミリ程度の極小の石でも、めり込むくらいの痕跡が多数残っているのだ。300km/h超の世界の荒々しさが少し窺え、ゾクッとした。スクリーンなしで顔面に直撃すると、確実に病院送りであるし、トップスピードで裸眼に直撃したら、ほぼ確実に失明してしまうことだろう。

 

日本のエアガンの法規制上限の1Jが、0.2gのBB弾で秒速100m/sなので、時速にすると360km/hとなる。2021年のF1の最高速が、330~340km/h超くらいだったかな。

 

飛び石の重さがどれくらいか分からないが、至近距離からBB弾の直撃を裸眼に受けても、かなりの確率で失明するだろうことを考えると、その威力はバカにならない。

ちなみに、BB弾を至近距離でゴーグルで受けると、ズレるかと思うほどの衝撃を受ける。

 

 

あとこれも面白かったのが、フロントウイングの翼端板の処理が、妹チームのアルファタウリの方がずっと複雑だった点である。

 

こういう違いで、両チームの設計思想の差を類推したりするのも楽しい。ちなみによく見たら、翼端板を上から見た断面図は同じ厚みではなく、先の方が若干厚い形状なのも興味深かった。


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↑シンプルな翼端板のレッドブル
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↑複雑な形状のアルファタウリの翼端板

 

 


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たっぷりレッドブル、アルファタウリ両マシンを堪能した後、ホンダの純EV車ホンダeがあったのでこれも見学。去年来たときは外に展示してあったが、鍵が掛かっていて中に座れなかった。

正規料金はちょうど500万円。補助金でいくらか安くなるとしても、バッテリーが劣化した時を考えると、やはりまだ高い。

 

なかなか品の良い前席はともかく、後席はモーターが後ろにあるせいか若干狭い。ドアミラーがカメラなので、ドアを開けると映す映像も角度が変わり面白い。


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ケルトンモデルも置いてあって、ハイブリッド車でもない純粋な電気自動車の、実質この状態で走れる圧倒的に少ない部品点数を見ると、EV車主流になると、廃業する自動車部品メーカーも多いと思われる。


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そういえば、ホンダ本社ビルに入る前の青山一丁目の交差点で、ポルシェかと思って写真を撮ったが、よく見ると知らない車だった。ロータスっぽい?


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シビックやベゼルやバイクも外にあり、今回は座れた。シビックなかなかえーね。思えば、最初の車はEGシビックだった。デザインは今でも通用するホンダ屈指のデザインだと思う。

しかし、VTECでもなく、マニュアルでもなかったので、走ることに興味を持つようになってから、日産U12ブルーバードATTESA四駆と交換してもらって、それ以来ホンダには乗っていない(ちなみに、このブルーバードでダートを走り込んで、様々なドリフトを覚えていった)。

 

だが、最初の愛車だったシビックがミッションだったなら、今でもホンダ党だったかもしれない。

 

当時ホンダF1第二期黄金期の、最期の輝きだった92年モナコグランプリのセナ対マンセルの、伝説の死闘をリアルタイムで観れたことは、2021年のフェルスタッペン対ハミルトンの歴史的なラストバトルを観れたことと等しく、とてつもなく心を揺さぶられることだった。

 

その後、マツダ車好きになり、ホンダには乗らなくなってしまったものの、鈴鹿サーキットツインリンクもてぎに行くと、モータースポーツを大事にするホンダのDNAをビンビンに感じる。車を買わないのでそこは申し訳ないが、ホンダがF1から撤退しても応援していきたい。


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それからステージ前の椅子に座り、スクリーンの映像やクリスチャン・ホーナー氏たちのホンダありがとうメッセージを見ていると、だんだん人が集まってきて、席も満席となる。見渡すとお子さまも多い。

すると、ステージショーが始まり、ホンダのロボット、アシモくんが手をあげて登場。子どもたち大喜び。


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このアシモくんも、見るたびに進化していて、意外に速く走り回ったり、若干ぎこちないものの、今日は片足ケンケンも見せてくれた。


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ロボットによるロボットダンスの他、サッカーボールを正確に蹴るパフォーマンスもあり、最後は希望者がアシモくんと撮影会。


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ただ撮影の際、アシモくんの前は通らないように前もって注意されていたのは、ゴルゴの後ろに立つと脊椎反射で殺されかける的なやつかも知れない。

 

 

最後に、レッドブルRB16BとアルファタウリAT02をそれぞれまとめて載せておきます。

 

来週三月頭が、鈴鹿サーキットでのホンダファン感謝祭のようですが、また外苑いちょう並木通り

でのF1デモランを、凱旋ランとしてやって欲しいものですね。

 

2021年レッドブルRB16Bホンダありがとうモデル


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アルファタウリAT02

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