「千鳥と同郷のタクシードライバーが千鳥について考察その2」

「千鳥凱旋ライブの思い出」

#千鳥#ライブ


千鳥の二人が、関西でお笑い芸人として認知され、人気が出てきた頃、地元である岡山県笠岡市で凱旋ライブがあった。確か、2004年か2005年じゃなかったろうか。


特に祭り等の行事と重なった訳ではなかったと思うが、市役所の前の広い二車線道路が封鎖されて舞台が作られ、「千鳥お帰り」みたいな横断幕もあったように思う。

人も多く集まり、なかなかの凱旋ライブだった。道行く人もどんどん集まってくる。

 

ネタは大悟鉄板の北木島ネタだった。地元民にしか伝わらないニュアンス(島と本土で文化も若干異なる)もあり、とても面白かったと記憶している。


そして舞台上の二人の印象は、それから15年以上経つ、令和の今もちっとも変わっていない。

 

が、これは思い出補正もあるかもしれない。大悟はともかく、ノブは東京で売れるまで、どこか垢抜けなく若干空回り気味なのが、例のアメトークでの「千鳥かえろか」にも残っている。

 


それよりも、個人的に強烈に印象に残ったのが、前座として漫才をした、とろサーモンだった。

 

ひたすらネガティブトークを、フラットなトーンで重ねていく久保田のキャラは、見たことなくてとても斬新だった。

 

今なら、千鳥ととろサーモンの先輩後輩の仲良い関係性も分かるが、当時は初めてとろサーモンを見ることもあり、観客は若干、いやかなり引き気味だったように思う。

 

そりゃ、人口5万人の片田舎の住民に、尖った久保田のキャラは刺激が強すぎたのも無理はない。

 


その後、時が流れ、二組ともメジャーになったのは、とても感慨深いことだと思う。

 

が、まさかどちらも東京でブレイクし、千鳥はダウンタウン以来の、天下を窺える芸人に成長するまでは想像出来なかった。

 

また同時に、久保田がやらかしクズキャラで、唯一無二の存在感を放つようになったことに、妙な納得感を感じるのも、自分だけの密かな楽しみでニヤニヤしてしまうのだ。

 

どちらのコンビも、スキャンダルには特に注意して、これからも末長く世の中に笑いを届けていってほしいと思う。

 

「大悟の滑らないグラタン話と私」に続く